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有効戦略 中国

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 ・中国2ラッシュ特集 (2011/TAD1.03)

 中国と言えば即V。進化中にも農民生産できる内政効率と、2つ目のワンダーを得られることで非常に強力な体制を得ることができる。
 それなのに中国でわざわざ2Rするなんて馬鹿げているのではないのか。でもいつもいつも即Vでは対応慣れされてしまう。
 戦略スペックに多少劣るものでも、戦型狙い撃ちで相性有利に導ける方が有効で、また、読み合い勝負の一選択肢としてその可能性を提示しておかなくては、対応されやすくなって作戦負けに陥ってしまう。弱点のない戦略というものはほとんど存在しなくて、なにかしらの手段で形勢不利に導かれてしまう。
 実技スキルが要求されるRTSにおいては、多くの戦術を使いこなすには大変だし、その相性有利に導くために、戦略間相性の多くの知識や、分岐を持たせたオーダーの作成や、読み合い勝負を制する必要があり、そんな労力を割くよりも、汎用的な強力な1つ戦術を使いこなすスペシャリストでも通用するのだから、むしろ愚かな行為のようにも思える。

 いやそれはどうだろうか。例えば最近ではインドの勢力が落ち込んできたように思える。前アグラ戦略が強力だったというだけでなく、インドの文明的脆弱性を補うための最良の手段だったため、インドはその手段しかほとんど選択肢がないのだけど、その結果その戦略ばかりが今まで使われてきて、そしてさすがに今ではかなり対応慣れされてしまった結果として表れているのではないだろうか。文明スペックと前アグラ戦略は最強だと思うけど、やはり戦略の引き出しを欠いては王座の地位を維持できないようだ。
 また、対応型のプレイヤーは、目立った強い戦略は徹底的に潰すつもりでいる。強ければ必然的に流行するけど、対戦機会の多い戦略に対する研究に力を入れることは攻略効率に優れるものとなるから。また、そうやってプレイヤーが出る杭打ってゲームバランスをメイキングしたいというのもある。
 一瞬の輝きを見せるだけで、攻略されたら消え去る運命にある道を人は進みたいと思うのか。長期政権を維持したければ、万能性は不可欠のように思う。

 さて、中国2Rがそれ自体として本当に魅力ないものなのかを調べていきたいし、それと相性有利に導く適用条件というものも合わせて見ていって、即V党の私を満足させて2R採用率を高めることができれば成功した事業として認めよう。

 まず、2Rの効用を確認しておきたい。
 1.ブーム寄りの相手や遅め即Vに対する即詰み速攻狙い
 2.前線を設けてマップの支配権を得て、資源封鎖と天然資源保有量の差で形勢有利に導く手段
 
 それらの効用は即Vしたのでは得ることのできないもので、つまり万能に戦いたければ2Rは不可欠であるということを意味している。
 また、マップ事情を考慮すると2Rした方がよい場合が考えられる。そういう理由付けをして一選択肢として認めさせなくてはいけない。
 そうなのだけど、例えば立ち上がりの遅れるドイツイギリスに対して先手を取ることができるのだけど、中国はMusketeerを持っていないのでDoppleUhlanと戦いづらかったり、Steppe弱くてあまりLongbowと戦えなくて、前線維持が困難だったりする。あえてここでつまづきの石を提示しておこう。

 次に中国で可能なタイプの2Rとその特徴を見ていきたい。
 1.村2建設3農民召喚と進化中の農民生産とワンダーで内政作ってからの軍隊量産ラッシュ
 2.交易による序盤ブーストや1枚目カード温存で開幕軍備に優れる形にできる
 3.ドイツ領事館の軍生産コスト減テクを活用した特殊ブーム軍隊量産カウンターラッシュ

 始めのものは、中国の文明特徴をそのまま素直に表したような形で、それで内政効率やバランスに優れるものとなっている。
 その形だと中国の基本特徴である立ち上がりが遅れることが確定する。対応側は村2建設を偵察できたらそれを読み取れるので、高速の初弾速攻でその立ち上がりの隙を狙ったり、こちらの内政や進化が許されやすいのを認めてその駒組みを悠々と進めていくことができる。
 内政効率を求めれば必ずしも有効なのではなくて、そうやって対応されやすい戦略的脆弱性を抱えてはそういう意味で魅力がない。
 前線村で視界とカード軍搬送ポイントを得られるので、維持できる前線スタートの進軍急げる軍隊量産ラッシュの形を成立できると有力。初手で相手戦略を読み取ってその形勢を作ることができれば作戦勝ちと言える。

 次のものは、TAD初期の頃に結構見たことがあったのに、今では皆落ち着いてしまって、上のような無難な形が採用されるばかり。
 立ち上がりが遅れるように思われた中国は、交易序盤ブーストを活用したり、1枚目カード温存で開幕軍備に優れる形を作れる。前線村で進軍急げるようにもできるので、前アグラ戦略のような高速の軍備充分の初弾速攻で相手の立ち上がりを崩す手段を持っている。
 でもそれでは内政に不満があると思われて採用したがらない。これはアジア文明の内政特徴の理解しづらさも人に影響していると思う。アジア文明は進化中にも農民生産できることとワンダーを得られるので、1枚目を内政カードに使わずでも、実は西洋と同等の内政配分となっている。中国は立ち上がりが遅れるというのは実は本当のことではない。単にそれは一般の対戦事情が言われているだけ。
 交易を活用した方が強いと思う。その初弾速攻で押さえ込みを果たしている間に700木で体制を整えなおすときに交易アップグレードすれば、開幕の制圧力と内政力の両方取りができる。中国は通常の農民カードを持っていないので文明依存では内政移行しづらかったのだけど、それによって一般の形に近い2R戦略を行えるようになった。ダブル市場ブームは賛否両論でるだろうから語らずでいる。

 最後に、ドイツ領事館で、軍生産が内政的役割を果たす特殊ブームの軍隊量産カウンターラッシュの形がある。この内政効率を目指すには、ワンダーで通常資源を得られるものにした方がよい。具体的には天壇3農民か経済塔によって通常資源を得て、それを軍生産費用に使って、ドイツ領事館テクを利用する機会を少しでも増やすというもの。
 ドイツ領事館自体のスペックは、感覚的な判断だけど優秀だと思う。初弾速攻強くて進化が許されづらい相手に対して無理な進化をすることなく、Uの時代に留まってドイツ領事館軍生産特殊ブームでカウンターの機をうかがうやり方が本当は自然なのだと思う。でも序盤後期に脆いインドロシアに対しては早期軍事強化の即Vが有力なカウンター手段となるので、少し無理してでも即V目指した方がよかったりする。
 軍生産を安くできるということは、天然資源の温存にもつながり、それだけ長く戦えるので、カウンター進軍を急げる対戦型でないならば有用だと言える。例えば、私はTAD初期の頃にスーに対してこの戦略を適用していたのだけど、よく勝てていた。
 中国はUの時代の軍強化カードが使いづらいので、ドイツ領事館で槍弓ためてV入り剣士火縄変換カウンターにつなげた方が有力。つまり結局Uの時代で戦うというより、Vへの長いつなぎみたいな形になる。

 まとめを述べていきたいが、言ってしまえば、中国即Vの進化中の農民生産の内政効率と、2つ目のワンダーを得られることと、自動アップの領事館兵が非常に魅力的で、中国2Rはスペック的にはそれには到底及ばない。
 それだけでなく、不適性条件が多いので、具体的には、中国は撃ち合い戦に弱く、つまり重歩兵アンチに特化されている中国弓と、軽歩兵対抗のSteppeが弱いので、軽歩兵が強い文明和弓LongbowとUの時代で勝負しづらい。Musketeerを持っていないのでDoppelUhlanや侍薙刀に突進されると捌きづらかったりする。
 V入りしてしまえば、軽歩兵は馬馬で対抗しやすくなるのと、万能に戦える剣士なら槍よりもDoppelUhlanと戦いやすいと思う。
 少し話しがちがうかもしれないけど、初期ラッシュ強いアステカCoyote単やイロコイTomaHawk単、トルコJani単と普通に戦えないので、タートルや義和団民兵スタートせざるを得なかったりする。

 まさか普通に戦うことが許されない対戦条件があって気軽に2Rすることができず、また、戦略スペックも自分から押し付けたいほど強いものではない。そんなんでは、人はいつしか中国2Rの存在を忘れてしまうのかもしれない。
 ただ、できる限り万能に戦うようにして読み合い勝負で不利をなくしていきたい。いつも即Vをして、立ち上がりが遅れる隙を狙われたり、中国即Vの仕掛け遅れるその間に、大ブームや内政型のSemiFFなどに組まれて戦われるのは気に入らない。逆に対応されてどうする。それは私がするんだ。
 繰り返すけど、場の適性を求めた方が、不器用に強戦略押し付けるよりも強いということ。そうするにはバランス感覚に優れていたり、充分なキャリアを必要とするので、それを実現させるプレイヤーが少なくて、実際的な説得力を持たすことができないのが残念なのだけど。

 中国はそういう不器用な文明条件にあるので、即Vやタートルに特化するのはある意味正解なのだけど、インドと同様に対応慣れされて衰退の道が待っているのなら、できる限り手を打っておくべきではないのか。
 その限られた自由を活用し長期政権維持を目指すか、よほど対応慣れされてしまった頃には使い捨てにするか、その選択はプレイヤーに委ねられている。

=== 実践感想 中国村2建設3農民召喚頤和園進化前線村2ラッシュvs日本即Wタートルブーム 参考実戦リプレイ
 いつもおんなじ戦略使ってくるプレイヤーだから、領事館偵察しにいくのがほとんど意味がない。ポルトガル領事館を偵察できたら内政型に組んでくることほぼ確定なので、内政作りつつの進軍急げる前線スタート軍隊量産ラッシュの形を成立させることができる。
 タートルに対して後が続かないラッシュをしても迎撃されてしまうだけ。だからといって本陣スタートで内政作ってからでは仕掛けが遅くなって、相手の駒組みを許してしまうことになる。
 相手の作戦読めたら、積極的に最善の形に組むようにする。通常は維持できない前線スタートが、そういう環境下では可能なのだ。

=== 実践感想 中国交易2ラッシュvsドイツ内政作ってUhlan単 参考実戦リプレイ
 立ち上がりが遅れるドイツに対して先手を取りにいきたい。実は高速の初弾速攻が可能な中国でそれを狙うも、軍ユニット相性がきびしい事情にあり、形勢を見込めるものなのか。
 前線維持のために、カード軍で軍配備急がないと怖いから使ってしまったし、Uhlan単を読んでいなかった。7Steppe見せないで8Crossbow出させるように誘導せねばならなかった。しかし最初から槍ケシクにしないと馬単に勝てないのはシビアすぎる。最初からそうしても実はもしかして勝てないのでは?
 これだと即V軍事強化やタートルで馬単に対応した方がよいということになってしまうし、多くの人はそうするのだろう。だけど私は適用可能条件を調べ上げて、一選択肢を犠牲にしたくない。この戦いはまだ終わらない。開幕対馬編成単オーダーを完成させる!


 ・中国交易戦略 (2011/TAD1.03)

 約3年間、今の今まで中国で交易を活用したオーダーをほとんど見ることがなかった。主流の村2建設3農民召喚手順は、その内政的効用と、事前に人口スロットを50まで確保でき、なかなか優秀。多くのプレイヤーはそれを認めての採用なのか。
 個人的には、立ち上がりの遅れる中国が、進化前に村2建てるのに足りない分の木材を調達してさらに遅れることになるのがきびしい条件だと思うし、また、村2建設偵察されたら、それで立ち上がりが遅れることを確認されて対応されやすくなるのが大きな弱点だと思っていて、採用を控えるようにしている。

 私は中国での交易オーダーをほしがっていた。それは戦略スペックの向上よりも、交易ブームで強くなる相手に対して競合状態を作って妨害したいという戦略的目的から。
 それをきっかけとしてよく調べてみると、交易使った方が強いのではと思うようになってきた。まず、2Rする場合には、カード300木と残り初期木箱100木分で1交易と村2件目増設とするのだけど、交易経験値序盤カードブーストも加わって、立ち上がりが遅れると思われた中国の文明特徴がそこにはなく、前線村からの軍備充分の高速初弾が可能になっている。さらには、戦線が膠着して700木で体制を整えなおすときに交易アップグレードすれば、内政に不足がない。中国は通常の農民カードを持っていないから内政移行しづらかったのだけど、ここでは一般の形の2Rを行えるようになる。
 即Vするのなら、価値の上がったVのカード連打の効率で戦いたいから、交易を使った方がいいのに、何故中国ではそれが用いられずにいたのだろう。

 これからそのために作成されたオーダーを詳しく見ていって、そこに堅さと効率に問題なければ、上の理由から今まで以上のものを期待できる。
 対戦ゲームの戦略というものは、それ自体としてのみ見られるのではない。むしろ適性条件および相性を合わせることの方が重要で、交易オーダーが果たすその役割を確認し、適用を誤らないようにせねばならない。それについてももちろん述べていく。

 中国で2Rというと、村2建設3農民召喚頤和園進化で内政作ってからの遅め軍隊量産ラッシュが一般の形。本当はそれしかできないのではなくて、初弾速攻に力を入れる形も作れる。例えば、1枚目カードを温存しておき、前線村から、儒教学院進化4弓カード軍2連投の軍備充分の高速の初弾速攻というものが行える。尚、中国は進化中の農民生産とワンダーで内政作れるので、1枚目を内政カードに使わなくても軍事に偏りすぎたオーダーとはならない。
 そのオーダーで300木で交易と村増設代に使えば性能が向上する。交易序盤カードブーストで開幕に強い形を作り、さらにはその300木で開幕の体制づくりの負担を軽減させることができるから、速攻ラッシュを目指すのであれば交易を活用した方がよかった。上に述べた遅めラッシュでは進軍急ぐ必要はないから、そこでは交易は不要な序盤ブーストとなり、むしろ後のための力を温存できなくなって都合悪くなる。

 交易手順の有効な中国即Vオーダーを私が今まで発見できなかったのは、私はSemiFFの方を主流としていて、その場合には進軍急ぐものではないから、交易序盤ブーストを活用しようとは思えなかった。
 だけど直行の即Vとする場合には交易を活用した方がいいと思った。例えば、村2建設3農民召喚頤和園進化400食料700金手順が主流オーダーだけど、これを1村2交易手順に変えてやると、内政は3農民と2交易でほとんど差がなくて、交易手順の方はカード早回しできて、3枚目のカード軍搬送を早めることができカウンターが間に合いやすく、さらには続いて700木を組み込めるので、初弾速攻を受ける対戦型となっても内政に不満がない。
 SemiFFではなく700金手順直行の即Vの場合には開幕軍備を用意しないから、1村で人口スロットは足りている。とはいえ、2R受けの必要が生じたときに出すカード軍民兵ワンダー軍で人口枠が詰まるので、その管理が必要となってやや難しいきらいはある。継続したラッシュが来なければ、続いて700木で村建設すれば伐採調達せずに済む。従来手順では、初弾速攻に対して700木を組み込めることはなかった。

 私は対応型のプレイスタイルのため、開幕は基本軍を出して、それによる偵察と打診を行ってから対応戦略を適用させることが多い。だから形を決め込むことになる一方通行の即V速攻ラッシュを自分から採用することはほとんどない。でも初期条件で相性合わせる理由から直行の即Vを用いるようになった。例えばポルトガル即マム本気ラッシュによって、苦手とされているイギリス日本と戦えるようになったし、インドロシアに対しても戦略の引き出しが増す結果となった。
 対応策が確立されている直行の即Vも、適性合わせた使い方をするとすごく強くて、でも従来手順の中国即Vでは、立ち上がりが遅くて堅さに難があり、また、それで崩されて内政も犠牲になる。強い2R(相性的なものも含めて)に対して対策を持たせることができないのを、中国即Vの有力なスペックと引き換えに、その見返りで勝負するという、そういう手もありなのだけど、体制の維持に努めようとする基本的な考え方から外れていて、また、博打的なそのようなオーダーを採用しようとする感覚を私は持ち合わせていない。
 だけど交易を活用することにより、その問題がある程度解消されて普通に使うことが許されるオーダーとなり、私の場合には最適性条件でのみ使っていくことになるが、これでまた戦略の引き出しを充足させることができた。

 告白してしまうと、少なくないプレイヤーが、序盤に適当に既製品の強い駒組み組んでから、その後は判断力は要求されるアクションゲームで勝負しているのではないかと疑っていること。
 まさか私の方が異端なのか。RTSって戦略ゲームではないのか。それならそれでいい。さながら異種格闘技のつもりで覇権を争うのも面白い。

 ひとまず一例として、儒教学院進化交易2Rの手順を見ていこう。 頤和園進化交易2Rの参考リプレイ
 村建設、300木で1交易と前線村建てにいく、13人進化、儒教学院進化4弓前線村初弾ハラス速攻、兵舎建設、カード軍生産軍まわしでラッシュ、、、戦線が膠着したら700木で体制を整えなおす、交易アップグレード、交易増設、イギリス領事館建設、村増設、市場ブーム、、、(戦況に応じて順不同)300交易カードで領事館兵生産したり、資源箱回収を繰り返して2小屋まわし、、、(農民カードで7農民召喚)、、、700金でV狙い、、、。

 ワンダー建設要員は中国では大体6人前後で統一気味。進化急ぎたいのと、早めにその内政効果を得たい。
 頤和園進化でも同様なラッシュを行える。この場合には進化4弓で初弾ハラスを急ぐということはできないけど、不要条件での中国大砲生産をなしにでき、軍編成が儒教学院進化よりは自由になる。馬単に対して槍ケシク多めにしたいなどのときには頤和園進化の方がいい。

 交易即Vの手順を見ていこう。 1000木手順発展形の参考リプレイ
 村建設、300木で交易2件建設、13人頤和園進化、進化400食料と700金とヤギ食べてV狙い、、、2R受けが生じたらカード軍(民兵ワンダー軍)で受ける、、、700木で体制を作る、村増設、イギリス領事館建設、兵舎建設、儒教学院V進化8火縄、カード軍連打生産軍まわしでカウンター進軍開始、、、。
 1000木手順で発展形を持たせることができる、、、1000木、交易アップグレード、交易増設、市場ブーム、村と兵舎増設、交易収入を通常資源に変更、2小屋まわし、、、。

 中国即Vは進化中にも農民生産することと、2つのワンダーを得ることで、内政型の直行の即Vとなり、その形は2Rに対して脆く、通常は満足に受からないという理解は重要。今回、交易序盤ブーストによってその欠点を補い、2Rに対してごまかしのきくカウンターを成立できるとしても、その理解を忘れないようにせねばならない。
 内政厚めの即Vであれば後を続けやすいから発展形へ移行するのに無理がない。上のような交易オーダーの場合には1000木手順でその有力な形を作れる。具体的な用途の一例としては、例えばSemiFFに対してそのまま勝負するのを嫌うなら、SemiFF側の仕掛け遅れるその間に、その発展形に組みなおして持久戦に備えようとする。まるで振り飛車戦法が美濃囲いから高美濃、そして銀冠へと自陣を整備していくように。

=== 実践感想 中国儒教学院進化交易2Rvs日本ポルトガル領事館スタート 参考実戦リプレイ
 中国即Vは日本に対して有力なのだけど、ポルトガル領事館大ブームからSemiSemiFFカウンターを間に合わされると厄介なので(TC間の距離が長いと間に合いやすい)、初手からそれを封じたい意向が強まっている。最近中国に対してポルトガル領事館スタートをよく見る。
 それを普通に2R仕掛けて封じ込める。Steppe弱くて通常攻撃力の高い和弓対抗に難があるから本当は即V一択で勝負したいのだけど、しかし対応型のプレイヤーとして相手の駒組み放置を許したくないので、最近ではそのまま2R勝負もするようになった。
 交易内政に頼れれば軍事性能劣ってもそれを許していいかなという印象。即V党の私がまさかの2R推進の先陣を切る。

=== 実践感想 中国交易即VvsイギリスHussarハラスブーミング 参考実戦リプレイ
 中国直行即Vの主要適用条件であるイギリス戦。イギリス内政が充実する前に、早期軍事強化の即V速攻ラッシュの進軍を急ぎたい。
 従来手順であればハラスで時間稼がれて即Vカウンター進軍を遅らされるところを、カード軍で受けてから、さらに交易カードブーストで700木手順を組み込んで内政に不満がなく、カウンター進軍を急げていることを実践している。


=== 直行の即V戦略復興の兆し 1000木手順持久戦型への移行 高美濃銀冠戦法
 直行の即Vラッシュは原始的な戦略で、進化に特化して2Rに対するカウンター性能高く、そして価値の上がったカード連打の効率とベテラン兵などで早期軍事強化を可能とし、強力な速攻ラッシュで勝負できる。
 だけど分岐を持たない一本道の形となり、対策されたら戦略的には沈黙せねばならなかった。直行の即Vに対して有効なSemiFFの流行により通用しづらくなり、それで時代はそういう技巧的なハラスと内政作る遅め即V戦略にシフトしていった。

 しかし直行の即Vにしか果たせない戦略的役割を持たせることができる、失われてはならない戦型である。2Rに対するカウンター性能が高く、また、序盤弱い文明相手にその早期軍事強化ラッシュを投与できると有利に戦える。適性求めて限定的に使うのであれば強力な戦略となっている。

 即Vしてからはブーストタイプの内政作れないし、開幕内政犠牲にしているので内政復旧にも不利がある。ところが、交易を活用することにより、V入りしてからの内政を可能とし、具体的には、交易アップグレードおよび交易増設、市場ブームで、SemiFF内政に追いつくことができる。それと、内政それ自体の事柄だけに注目してはならない。つまり、直行の即Vを提示したら、対応側はそれに対するカウンターを間に合わせるために普通は内政制限することになる。

 それによって、例えば、今まではSemiFFに対して作戦負けを喫してそのまま戦わされた事情から、交易アップの発展形により返し技を持つことができる。尚、中国の即Vは内政型となるので、そのままでもSemiFFと戦えるけど。だから交易アップしたら有利に戦えることになる。
 そして注目すべきは、TC間の距離が長いマップでの適性を得られるようにもなるということ。直行の即Vは速攻型なので進軍急ぐことが大事な事柄となるけど、そこでその持久戦型の発展形へと移行して、進軍急がなくてよい体制を築いてその適性を得ようとする。
 戦略的事柄と少しちがうが、攻め急ぎが苦手なプレイヤータイプに合致させる手段ともなる。

 戦略スペック的にも申し分ないと思う。資源価値の高い700木1000木手順を踏むことになるので。1000木カードは普通には序盤戦略で活用しづらかったけど、それを交易内政に投資できるのだった。

 単純な形から脱却し、2択を持たなくては戦略的に通用しないが、そうやって読み合い勝負の駆け引きを楽しめる。原始時代はそのときにしか存在しない。今はちがうのだ。
 将棋では、勝負したくないときには自陣を発展させて間を持たせる。プレイヤーが技術向上した時代には、攻め崩せる隙を見せてくれず、それで囲いの重要性が高まっているのではないだろうか。
 ここでは、さながら高美濃銀冠に組み上げて、カウンターの罠を避け、カウンター返しに転じる。チャンスのときにしかお互い攻め込まない。技巧派のプレイヤーは力押しせず、牽制手と発展形を豊富に備えようとする。

= 実践感想 中国2交易頤和園進化700金即V1000木発展手順vsポルトガル即VからW移行 参考実戦リプレイ
 私は攻め急ぐことが苦手なので、HandMortarの遠隔攻城でちまちま削っていく攻め方は性に合っている。しかしそれでは侵攻速度遅くて、その間に力を蓄えられてカウンターされる恐れがある。
 1000木手順で内政拡大する発展形につなげればその問題を解消させる。それで内政をカウンター手段とされずに、攻め急ぐ必要がなくなった。
 尚、戦況判断早めにできた場合には、700木手順の段階で交易アップした方が効率がよい。イギリス領事館は1000木を待ってからの後回しとなる。

= 実践感想 中国交易儒教学院進化4弓SemiFF1000木発展手順vs日本開幕内政からV移行 参考実戦リプレイ
 ポルトガル領事館を偵察できなかったので、初弾速攻戦略かと思い、本陣スタートからの即Vカウンターラッシュを目指した。
 ところが、遅め進化を確認して内政型だったことを認める。それではまずい。こちらは本陣スタートで仕掛け遅れる形を採用してしまったので、着弾遅れるその初弾ハラスであまり内政制限できないし、本格的な進軍も遅れてカウンターを間に合わされてしまう。

 そこで1000木手順で発展させ相ブームに応じ、それから戦うことで形勢が傾くことはなかった。中国は普通の農民カードを持っていないので、通常なら内政復旧できず作戦負けに陥ったはずが持ち直せてしまう。

 この技術も序章にすぎない。フランスタイプの文明で基本条件と万能性を学び、そのアジア文明の特殊条件からでは決して自在性を付与できなかったであろう技術を、西洋から輸入して応用的に開発し、今までに見ることがなかった未知数の中国で、どうやらこれが私の最後の勝負となりそうである(文明スペックが足りていて、プレイヤータイプにも合致させ、遠回りして戦略的技術を豊富に備えさせたこの中国で勝てないのであれば、もう上を目指すことはあきらめなくてはならない)。


=== 2交易頤和園進化700金即Vのある問題点およびその1つの解消法について 700食料手順の参考リプレイ
 その手順だと700金分加えてもV進化費用がぎりぎりたまらない場合が多く、せっかく村1手順で進化早めているのに即V成立が遅くなっては魅力がなくなる。
 村1スタートなので事前の村2がないから、700木組み込んでさえ、体制作りの費用がやや足りず、自力伐採するには3農民召喚で通常内政作っていないから事情がきびしい。
 たとえそういうデメリットがあるにしても、この手順は2交易で序盤カードブーストかけて、V進化中にカード軍受けと700木までも切れるので、村2内政手順よりも安定感がある。

 馬兵兵舎偵察できたら9槍を用意しておき、歩兵兵舎なら8弓で撃ち合いで受ける。そうやってアンチユニットで受けられれば効率いいけど、偵察できなかったときに8弓決め打ちとかでは淋しい。
 そんな場合には軍カードの代わりに700食料手順が有効で、つまりそれを生産弟子民兵代として使いそれで万能的に受け、また、その700食料分がV進化費用の補助的役割も果たす。農民がハラス避難のために村TCに閉じ込められてV進化費用集めづらくなったら、ここでの交易手順ではさらにたまりづらくなるが、そういう場合に700食料がその助けになる。
 偵察せずに財宝取っていても、弟子民兵で万能に受けられるのと、財宝兵討伐要員としても使える。この交易手順では村不足に陥るが、人口スロット不要の弟子を使うなら少しだけその助けになる。

 実は上に述べた事情から、交易手順使っててあまり感触よくなくて(そのときの気分的な問題か)、交易マップでも村2内政手順を使う場合が多くなった。その700食料手順の導入でまた事情は変わってくるだろうか。


 ・中国陶塔進化ドイツ領事館カウンターラッシュ (2011/TAD1.03)

 中国には内政型オーダーも存在する。一般によく見る中国戦略は、即Vしてイギリス領事館軍強化で早期決戦を臨むもの。中国は、生産効率高いロシアTCや、フランスクルール農民のような、文明依存で自然に内政伸ばす手段を備えておらず、自分から内政を作るようにするのでなければ、持久戦で優位を得ることができない。

 対戦条件においては、内政型に組んだ方が、戦いやすさや有利を得られる場合もあり、そういう戦い方も覚えておきたい。ここでは、中国が最も内政型に組むことができるオーダーを述べていく。
 その代わり、適用条件が制限されている。初弾速攻強い相手には使えないということ。進化中にも農民生産する立ち上がりが遅れる中国が700木手順に組むことになるので。

 中国は普通の農民カードを持っていない。だけどドイツ領事館テクで編成軍生産費用を安くできる特殊ブームで、その内政型に組める。その効率を目指すには、通常資源を得られるワンダーにして、その分も軍生産費用に使い、それと、軍カード使わずにカード資源箱分を軍生産に投資するようにすれば、そのドイツ領事館テク効果を多く利用できることになって、その効率が向上する。
 結局のところ、試合の都合上、内政は軍備に転換することになるので、それが一体化されているドイツ領事館オーダーはスムーズで合理的と言える。

 その通常資源を得られるワンダーは、天壇3農民と、ここで扱う陶塔がある。後者の方が、超越アビリティのようなものは得られないけど、資源効率高いので、その特化された内政型に組める。尚、前者ワンダーは、サイガタートルや即Wで使いやすいが、その詳しくは別の場所で述べる。
 それと、立ち上がりの問題を解消させるためにも後者を選んでいる。つまり、開幕序盤に採集効率に乏しい伐採をしては、立ち上がりや内政に不満が出るけど、陶塔資源収入でその木材を調達できれば、その分だけその問題を解消させる。

 立ち上がりが遅れる中国が700木手順で初弾受けを間に合わせるには、8人建設で進化を急がなければならない。尚、内政ワンダー建て急ぐなら、それを早く得られるから、その建設要員を多く割いても内政を犠牲にすることにはならない。
 細かいことだが、この8人建設を頤和園で行ったら、その建築物が大きすぎるため、農民の移動ロスが出やすい。比べて陶塔ワンダーは小さいので、そうするのに躊躇しない。

 ところで、発展形に制限があるオーダーである。主に、SemiFFへの移行に無理がある。つまり、即ドイツ領事館で軍生産特殊ブームしたいのに、SemiFFのわずかな開幕序盤軍備しか用意しないのであっては、それだけのためにドイツ領事館を建てる必要はまだない。それより軍備多めの3セット生産軍SemiSemiFFの発展は許している。
 槍弓軍備をためてのV入り剣士火縄変換で戦略スペックを高めることを狙えるし、普段はカード軍スタートの中国が、生産Keshikスタートおよびその軍量を稼げるのが特徴。中国に対して馬スタートばかりしてくる対戦事情において、馬ハラス対応性能高い、Uの時代から出せる軽騎兵Keshikを初手から用いて、また、HussarSemiFFに内政型のKeshikSemiSemiFF合わせて、その内政と進化とハラス対応優位を含めた作戦勝ちを収めることができる。

 また、相ブームを可能にすることと、相手の内政制限を狙うためのオーダーである。立ち上がりが遅れると認識されている中国に対してその間に開幕内政型に組んでくるプレイヤーが多い。それを前線村初弾速攻で咎める手段だけでなく、相ブームで対抗することもできる。そして継続した内政拡大をしてくるようなら、ドイツ領事館軍隊量産ラッシュでその制限を狙える。
 中国がV進化一辺倒の文明だと思わないでほしい。今の対戦事情ではそう思われているから(恐らく今後も)、そのV進化に合わせて、内政作って追ってV進化というものを狙われてしまう。それを咎めるラッシュも投与できるのだ。

 少し力をためてから、そのまま早期ラッシュを仕掛けるのが、今も昔からも中国の主流戦略だけど、ここでの戦略を覚えることで、その弱点を狙われていたことの対応手段になっている。
 希望する軍種を集めづらい中国だが、内政配分はある程度調節できる。私は軍種よりも、内政や進化でカウンターを狙うタイプなので、そのデメリットを受け入れることができる。
 中国はそれほど不器用でない。それどころか、戦略を豊富に備えることができる。ここでの戦略はその大きな一部門の役割を果たし、その戦略体系を補完するのに欠かせないものとなっている。

 そのままカウンターラッシュする手順を見ていこう。 参考リプレイ
 資源微増カード、13人進化、8人で陶塔ワンダー建設、陶塔を木材収入に設定、足りない分を自力伐採して兵舎建てる、700木、例えば槍弓生産まわし、ドイツ領事館建設、村、兵舎増設2小屋まわし、市場ブームを作っていく、600木を生産軍代やその他、ドイツ領事館食料微増テク、、、継続した2Rが有効な戦況だと思ったらカード軍連打でカウンター進軍、、、そのラッシュで押さえ込みを果たしている間に700金でV狙い、槍弓生産してため込む、天壇進化、剣士火縄変換カードでカウンター、、、。

 SemiSemiFFの手順を見ていこう。 
 同上、、、600木、、、例えばHussarSemiFF読んだのでKeshikSemiSemiFFを合わせる、合計3セット槍Keshik生産量制限、Keshikで荒らしたり受けている間に700金でV移行、カウンタータイミングに不安があるなら軍ワンダーにする、儒教学院か白塔進化、それで即Vカウンター、生産軍カード軍でカウンター進軍、、、。

 儒教学院火縄V進化しかほとんど見ないけど、馬単の相手に対して火縄出すより弟子進化の方がいい。KeshikSemiSemiFFの場合にはその対馬ユニットいるから、馬単に対しても火縄進化していいし、その方が戦線維持しやすく受けやすい。

=== 実践感想 中国槍弓カウンターラッシュvs日本ポルトガル領事館杜ブームから足軽薙刀 参考実戦リプレイ
 私はうんざりしていた。立ち上がりが遅れると認識されている中国に対して、ポルトガル領事館開幕内政型に組んで内政アドバンテージを狙ってくるプレイヤーが多いだけでなく、日本プレイヤー自体も多い。
 それを放置するのは戦略で勝負する上で許されないから、本来カウンタープレイヤーの私が無理して2Rスタートの可能性を提示せねばならず、つまり前線村スタートの戦略しかさせてもらえずで、また、前村見せても内政作るプレイヤーが少なくないので(多くもない)、それを咎めるために、そのまま私が得意でない2Rをさせられることが多い。

 そこで相ブームのスタートで日本に対抗することを導入した。TC間の距離が長いマップで前線失うと、進軍遅れて内政文明の日本のカウンターが間に合ってしまうから、その前線維持は重要で、つまりほとんど2Rすることになる事情を変えて、こちらもカウンタースタートする。

 試合を閉幕させたのは、私が遠征杜叩いて攻め気を演出し、実は農民カードで内政移行したときに、相手はすでに内政を完成させて軍隊を揃えていて、薙刀近接取られて逃げられなくなって、その被害が大きかった。

 やはり中国は時代進化の文明で、日本の土俵では戦えない。相ブームから進化を目指すSemiSemiFFなら形勢を見込めるか。そうやって別の許される戦い方も見つけたい。

=== 実践感想 中国KeshikSemiSemiFFvsドイツSemiFF 参考実戦リプレイ
 攻城弱めで内政作るのに限度があるドイツに対しては篭りが有効だけど、交易所があるマップで交易農民カード複合大ブーム手段を用いられると不利になってしまうので、それを封じるための内政作れてUで長く戦えるここでのオーダーの利用価値が高く、そして初手から生産Keshik使えて、Uhlanハラス対応性能高い。

 SemiFFに対してでも、V進化を内政ワンダーにするとカウンターが間に合いづらい感触を持っていて、それでもここでは軍ワンダーを使わず我慢した。できればドイツ領事館即Vの理想形の2つ内政ワンダーにしたい。
 おまけUhlan軍備が充実してくる中盤初期からのドイツ軍量に追いつかせるには、まだ内政を充実させる時間が必要。フランスSemiFFになら2つ内政ワンダーでよくても、ドイツSemiFFに対しては軍ワンダーでカウンタータイミング早めた方がいいようだ。


 ・中国頤和園進化戦略 (2011/TAD1.03)

 頤和園はそれ単体として最も資源効率に優れると言われているもので、そのためその進化方法しかほとんど見ない対戦事情となった。
 私は内政効率至上主義でなく、戦略の目的を大事にするので、オーダーは構成的に考える。その場合に、頤和園進化はあまり魅力ないものだと感じている。

 頤和園は立ち上がりが遅れる進化となる。というのは、進化400食料分の食料資源があるので、Uの時代で普通に戦う場合に、他の資源は農民が伐採採掘して得ることになり、それにより採集効率に優れる狩猟比率を低めてしまうことで、立ち上がりが遅れ、そしてそういう理由からしての内政効率にも期待できない。

 その手段を用いると、対応されやすい点が、戦略的に大きな欠点となる。偵察でその進化方法は確認される。それで対応側は中国側の立ち上がりが遅れることが分かるので、それに対しては、高速の初弾速攻で進軍差し込めることに期待でき、それだけでなく、中国は編成軍生産しかできないから、それを一度許してしまうと、追加の軍隊で単編成ラッシュを受けづらくなる。
 立ち上がりが遅れるなら、対応側はその間に内政作ることが許される。そのため、中国に対して無礼なる開幕大ブーム手順に組もうとするプレイヤーが多い。

 ワンダー軍生産を強制されていることで、希望する形を作りづらかったりする。例えば即VやSemiFFする場合に、ワンダーで通常資源を得てV進化費用を捻出するということもできなければ、結果的に不要だったワンダー軍をため込んでVの時代に持ち込んでも、その非ベテランの軍隊を得られてもあまりうれしくない。

 そういった戦略的脆弱性および不器用な形で、また、使い方を誤れば非効率さえ招いてしまう。一般に不器用な中国という文明に似合っていて、万能性や自在性よりも、強要素を不器用に押し付けて勝負に持ち込もうとするのも1つの手だけど、それでは戦略とは言い難い。
 他のワンダーも活用することで戦略的に補完される。戦略で勝負しようとするのなら頤和園進化一択になるはずがない。
 逆に頤和園進化方法を捨てようとせずに、その正しい使い方を確認して活用していきたい。

 理解を早めるために結論から述べると、頤和園は基本的に即V専用の進化方法であるということ。最初からそれで2R目指そうとするなら、他ワンダーよりも開幕の前線争いで軍備を揃えづらいし、狩猟比率低まるその進化方法で、内政効率に乏しく、立ち上がりが遅れるラッシュなどというものは認められない。但し、代用的には使える。儒教学院生産大砲や白塔進化弟子が不要の環境下が予想される場合などに。

 自分から本陣スタートの遅め2ラッシュを目指すことは普通しない。それは2Rに対するカウンターの対戦型が予想されるときに用いる。他の条件でそうしようとすると、初弾ハラスの仕掛けが遅れて、相手の進化や内政拡大を妨害しづらいし、2Rによって妨害されるのでなければ、戦略スペック稼げる中国即Vへと駒組み進めた方が強いからそうする。
 具体例的には、即V目指そうとしていたのに、偵察などから2Rを読み取れたので、2R受けの形に戦略シフトする。例えば700金キャンセル軍カード民兵(生産弟子)で受けて、その間に700木を回収して遅め2Rの体制づくりをすれば、狩猟比率が低まることがなくなる。

 進化400食料分によって、2Rする場合に狩猟比率を低めてしまう非効率と立ち上がりが遅れる事情を見てきた。それを活用したければ、V進化費用に用いるのが最もな手段だった。
 その頤和園即Vの代表的な手順は、700金で行うものと、カード軍ハラスで押さえ込みを成立させている間に、その安全を確認できるときに自力収集でV押し目指す方法がある。

 頤和園は即V専用の進化手段で、それが許されないときには戦略シフトして、700木を組み込んだ遅め2Rの形に切り替える。効率的にはその形しかできない。
 それを理解して限定的に使いたい。適用可能条件を調べ上げて、他ワンダーとの使い分けができるようになれば、いよいよ中国を戦略的に扱えるようになり、そうした最先端の技術で、まだ予測できない、どれほどの利益を摘み取ることができるかの期待感であきらめずに続けることができる。

 2交易700金即Vキャンセル遅め2Rシフトの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 村建設、13人進化、300木で2交易建設、頤和園建設、進化400食料700金(ヤギ食べる)でV狙い、偵察で前線施設を索敵したので遅め2Rカウンターの形にシフトする、民兵代を確保したら金鉱農民を伐採させる、カード軍民兵(生産弟子)で2R受けてる間に700木を回収する、それで体制を整えなおす、兵舎と村とイギリス領事館を建設、そこから生産軍カード軍頤和園ワンダー軍でカウンターラッシュ、戦況に応じて自力市場ブーム、、、そのカウンターラッシュを継続するか、700金でV移行するか、農民カードで内政拡充するかの選択肢、、、。

 交易序盤ブーストで早期カウンターラッシュに向いている。次に述べる村2内政手順は、市場ブーム作ってから仕掛けた方がいい。

 村2建設3農民召喚ブーム700金即Vキャンセル遅め2Rシフトの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 伐採して村2建設、農民カードで3農民召喚、17人進化、、、(同上)、、、700木で体制を整えなおす、市場ブーム、、、(同上)、、、。

 村2建設3農民召喚ブームカード軍ハラス自力収集SemiFFの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 伐採して村2建設、農民カードで3農民召喚、17人進化、頤和園建設、カード軍でハラスと偵察、それで許されそうであれば進化400食料と自力収集とヤギ食べてV狙い、、、2Rを予想したらそのカード軍民兵生産弟子で受けている間に700木で遅め2Rの形に切り替える、、、700木で体制作る、兵舎とイギリス領事館と村建設、場合によってはここで前線村を建てにいって進軍スピードを稼ぐ、儒教学院火縄進化が一般的、ワンダー軍カード軍生産軍で即Vラッシュ、、、。


=== 頤和園即Vでワンダー軍があまり役に立たない要認識
 頤和園進化で即Vするときに、その道中を安定させるためにワンダー軍に助けられたいところである。それなのに、その生産が遅いので、初弾のハラス受けでは使えない。
 V進化直後にベテラン兵の頤和園ワンダー軍生産に切り替えたくても、生産途中を解除するのはもったいないから、ほぼ必ず2回しすることになる。その非ベテランの軍隊をVの時代に持ち越しても、戦力としても資源価値としてもあまり期待できない。

 それ単体として最も資源効率に優れると言われる頤和園も、そういうあまり有効活用できない事情が価値を下げている。内政効率が優れているかというよりも、その資源が実際的に有効活用されているかということの方が重要。
 頤和園は基本的に即V専用の進化手段なので、この事情を変えることは難しい。つまり結果的には最も効率に優れるものではなかった。

 頤和園は単に進化400食料でV進化を急げるメリットがあるだけ。即V急戦仕掛けたいときに役立たせる。効率に期待して使うのではない。


 ・中国儒教学院進化戦略 (2011/TAD1.03)

 この進化方法は戦略的にすごく使えるもので、高速の初弾速攻入れるときの前線村進化4弓や、高速の初弾速攻強い文明相手に対して村2建設3農民召喚ブームをしては立ち上がりが遅くて堅さに難が生じてしまうけど、進化4弓でカウンタータイミングを早めることができ、それが成立する。
 即Vする場合には、非ベテランの頤和園ワンダー軍2回し分得られてもあまりうれしくない。儒教学院U進化で即V(SemiFF)する場合、自動アップの中国大砲を即V直後に得られることになる。例えば即Vファルコネットラッシュ仕掛けられても、その中国大砲で相殺処理を狙えるので、スペイントルコ戦などでその進化手段の利用価値が高い(他の理由も含めて)。

 それ単体としてスペックに優れると言われている頤和園ワンダーも、使い方を誤れば戦略的に不備が生じるだけでなく、比べて効率を損なうことにもなってしまう。
 また、Uの時代で頤和園進化するなら、現在私が注目しているV進化頤和園手順を行えなくなってしまう。その手順は、V進化頤和園1000食料で即Wしやすくしたり、ややカウンタータイミングの早い内政型のSemiFFカウンターラッシュで活用したりする。

 人間は習慣に拘束されやすいことを理解している。一度定着すると、そこから離れることが容易ではない。ならばあまりそれを咎めることは不人情だと思う。それは人間として普通なこと。
 まだ検証が充分でない未知の改善手段の仕事に取りかかるよりも、有力プレイヤーや多くの人がそうしているのだからそれを真似しておけば多分安全だろうと、そういう安定路線の道を進むのはある意味賢い。
 そこには、人間の無気力や、自分の意志を持たないような機械化されている一般の人間像が表現されてるけど、次なる発展段階に達していない場合、むしろそこに留まっていた方がいいと思う。

 戦略的に完成されたものであれば、むしろその一点を極めることは望ましい。インドの前アグラ戦略は、その有力な戦略スペックだけでなく、文明的脆弱性を取り除くためにも必須だった。
 頤和園進化といえばどうなのか。定番の村2建設3農民召喚ブーム頤和園進化手順に限るならば、立ち上がりが遅れることが確定するだけでなく、偵察されてそれを読み取られて対応されやすい。
 儒教学院進化を用いれば開幕に強い形を作れて、天壇進化を用いれば内政型に組める。それらを全て扱うことで戦略的に補完される。頤和園進化だけでは細かく相性合わせられなかった問題をそれで克服できる。
 その完成されていなかったものをいつまでも繰り返すのか。事情を読み取らなくてはならない。そこに留まる勇気(旧態依然で芸がないとからかわれても、確立されたスタイルを貫く)と、新境地へ向かう気概の2つがあって、ここではその後者であることを理解されるべきだと思う。

 中国は立ち上がりが遅れるという間違った知識から、その間に内政型に組んでくる相手に対して、前線村進化4弓カード軍連投の軍備充分の高速の初弾ハラス速攻でそれを咎めたり、村2偵察できたら立ち上がりが遅れるから、それに対して高速の初弾速攻仕掛けてアドバンテージを得られると勘違いしている相手に対して、進化4弓でカウンターを間に合わせる。立ち上がりが遅れる村2建設3農民召喚ブームから前線村スタートするのは通常無理だけど、進化4弓で開幕前線維持しやすくなり、適用可能条件が浮上してくる。
 交易2Rで開幕の制圧力が高く、そして後で交易をアップグレードさせて内政にも不足がない。不要な非ベテランの頤和園ワンダー軍をため込まずの、儒教学院進化高速初弾ハラスからSemiFF移行して、そして自動アップの中国大砲を後で得る。
 中国は確かに不器用な文明ではある。でも頤和園進化しかしないプレイヤーの不格好な体裁を文明のせいにするのはまちがっている。この場合プレイヤーが不器用なだけだった。

=== 実践感想 中国村2建設3農民召喚ブーム儒教学院進化4弓前線村スタートラッシュvs日本ポルトガル領事館スタート 参考実戦リプレイ
 立ち上がりが遅れると認識されている中国に対して、ポルトガル領事館大ブームで内政アドバンテージを狙ってくるプレイヤーが多い。
 それを放置して中国即V勝負とか消極的。いつもの手順を踏ませないよと、無気力な多くの中国プレイヤーに代わって、即V党の私が無理をして2Rを仕掛ける。

 交易あれば後で交易内政作れるし2Rするのにそれだけ不満なくなるけど、今回のような交易なしマップでは戦略スペックにも不満が出てしまうのに、それでも2Rしようとするのか。
 ポルトガル領事館偵察できているのなら、日本側の立ち上がりが基本遅れるから、それに対して村2建設3農民で内政作ってからの前線スタートの進軍急げるラッシュの形が許される。
 鎖国で足軽山伏ラッシュされても、進化4弓は戦線維持させやすい兵科なので、薙刀スタートされなければそれに対してもまったく無理ではない。その進化4弓で少し時間稼ぎをして、追加のカード軍を待つ。
 相手が速攻型だと読み取れたなら、前線村捨ててV入りする狙いが有効(道中の2R偽装と時間稼ぎはする)。内政をカウンター手段とされずに早期軍事強化の即Vラッシュを成立させれば形勢有利。

 ポルトガル領事館スタートから開幕軍備重視にシフトするのは効率に不満が出るのであまりしないし、それを誘導できれば作戦勝ちとも言える。
 兵スペックや相性が劣るのも手伝って、即V勝負が志向されやすいと思うけど、内政作りつつの主導権確保の形勢でUの時代でも日本と戦える。

=== 実践感想 中国交易儒教学院進化4弓カード軍初弾ハラス速攻からSemiFF移行vsトルコ即Vラッシュ 参考実戦リプレイ
 こちらも交易建てて競合状態を作り、交易アップグレードさせづらくする妨害行為で、交易内政されると強いトルコを攻略しようとする。

 Hussarに対して無防備になる、進化4弓カード8弓を勇敢にもハラス侵入させる。ここら辺やはり私は男気に溢れていて、カウンターやタートルのプレイヤーにしておくのはもったいないと常々思う。
 というのは冗談で、逆に相手が何をしてくるか分からないというのが一番怖くて、多少の軍備消耗被るのと引き換えに、打診して相手戦略を読める方が安心できる。12弓にしなくてはならないのは、Janiラッシュ対応の可能性のため。

 Texasマップで相手側の交易を取りにいき、トルコ側はそれに食いついてくれた。やはり交易内政の地盤がほしいらしい。それを破壊されている間の時間稼ぎが成立するなら、それを失っても、速攻でしか基本勝負できない文明相手に対して、内政作れるカウンター側に有利に働くと考えている。

 ここで即Vファルコネットラッシュに対して、中国大砲で相殺処理を行っているのを見ることができる。7HandMortarカード使わずに済み、他の軍カードで軍事性能高めることができるのは有効だと思う。
 定番のV進化儒教学院ではその自動大砲生産間に合わないけど、ここではU進化で事前生産できている。

 2つのワンダーと領事館軍強化によって、中国即Vは最強だと言っていいと思う。軍ユニット相性合わせで失敗しなければトルコ即Vにだって勝てる。

=== 実践感想 中国村2建設3農民召喚ブーム儒教学院進化4弓カード軍民兵700金SemiFFカウンターvsインド前線Agraラッシュ 参考実戦リプレイ
 村2建設3農民の立ち上がりが遅れる進化も、進化4弓でカウンターを間に合わせている。内政伸びるインドに対してはこちらも内政作っておかなくてはならないのだけど、高速初弾が強くてなかなかそうさせてもらえない。頤和園進化では実現できなかったことをここで実践している。

=== 実践感想 中国儒教学院進化交易2Rから後で交易内政作るvs日本ポルトガル領事館スタート 参考実戦リプレイ
 2Rで相手の内政制限させるだけでは物足りない。というより、内政も作れないと、軍事性能と相性が劣るので、日本とUの時代で戦えない。


 ・中国天壇進化戦略 (2011/TAD1.03)

 この進化方法を用いる意義は、内政型のSemiFFに組みやすく、不要の頤和園ワンダー軍を生産せず、そのSemiFF道中に予定軍量だけを用いることができる。
 有効な発展形は、サイガタートルや即W、内政型のSemiFFラッシュ。内政型に組むから、Uの時代でのドイツ領事館カウンターラッシュもできるけど、それをするなら陶塔進化700木手順の方がそれに特化できる。天壇進化では、2Rに対しては2城建ててV入りしてサイガタートル目指すのが基本の狙い。開幕内政作るから、軍ではカウンターが間に合いづらい。ここではそういうタートルブーム向けの形となっている。
 この天壇進化では即市場ブームを組み込む。わずかなことだが、天壇3農民分を得られる分だけ、その市場研究効率が高まる。内政型を目的としていないのなら、他のワンダーを使った方がいい。ここではその目的上、市場ブームを組み込む。

 適用可能なのは、初弾速攻強くない相手。初弾受け急ぐ必要がないなら、その間に内政作っておきたい場合がある。天壇3農民がその役割を果たす。でも実は最大限内政に特化された型でもない。陶塔がその内政に特化された進化手段で、それと比べると、陶塔なら伐採農民5人分得られるのに対し、天壇は農民3人となる。また、天壇進化では手順組むのに自力伐採比率が少し高くなってしまう。
 尚、頤和園が最も資源効率よいのではないのかという疑問に答えると、陶塔進化はそのワンダーで木材を得て採集効率に乏しい自力伐採比率を低めているのに比べて、頤和園進化でUの時代で戦うなら、進化400食料分のために他資源を農民で調達せねばならずそれで狩猟比率を低めてしまう。また、中国の内政型はドイツ領事館を用いることになり、ワンダーで得られる資源分もドイツ領事館軍生産費用で使えればその効率が向上する。それ単体ではなく、構成的に考えれば、陶塔進化の方が内政効率が高くなる。多分。

 陶塔進化ではSemiFFに組みづらい、もしくは面白くないので(構成が美しくない)、内政型のSemiFFに組みたかったら天壇進化ということになる。
 天壇進化は内政型となり、つまりハラスを受ける側になりやすい。そのやられそうな農民を、超越アビリティでHP回復させて救い出すという小技が使える。これは感動的な技。

 例えば即V対決見据えているときに、非ベテランの頤和園ワンダー軍2回し分持ち越すよりかは、その即V道中は必要予定軍量だけに留められるようにし、Vの時代のベテラン化済みの軍隊生産比率を高めるようにした方が強くなる。
 その即V対決でカウンターを急ぐ必要がなければ、陶塔V進化にして2つの内政ワンダーを得て、そのワンダーから得られる資源分をドイツ領事館軍生産費用に使えれば、理想的なドイツ領事館即Vの駒組みが完成する。
 頤和園の方は進化400食料分でV進化時間を早めることができるので、例えば内政文明に対してその内政を充実させられる前に急戦調に戦いたければこちらを用いるようにするといった使い分けを考える。

 U進化で頤和園を使わなかったことにより、V進化でそれを用いることができる。その進化1000食料で即Wしやすくなるのと、不要になりやすい非ベテランの頤和園ワンダー軍2回し分を抱え込むことがない。

 インドでは基本的にアグラか勝利の塔進化しか選択肢ないけど、中国では全てのワンダーを使い分けることにより、最大限の相性効率を求めることができるテクニカルな文明として扱える。
 前アグラ戦略が対応慣れされてしまって衰退を見るように、頤和園進化即Vも同じ道を辿るはず。しかもそれは汎用的には脆弱性が残る形だった。
 ポルトガルと中国は私の永遠のメイン文明だ。通用しなくなったら使い捨てするようなことはせず、戦略的に完備させて永続的に使うことができる。


 ・中国即Vラッシュ (TAD1.03)

 アジア文明の即Vは、進化中にも農民生産を止めないことの内政効率と、2つのワンダーを得られることで、非常に強力な体制を得ることができる。さらには、領事館兵の自動アップグレードで、西洋を越えると思われる即V軍事強化が可能となっている。
 でもインド日本では即Vするのに向いていなかった。というのは、同文明は序盤性能に乏しいので、即V成立に難があった。また、ベテラン化済みの使いやすいユニットを持っていないことも、即Vしてからすぐに戦うことができなかった。
 つまり、アジア文明の即Vは中国の特権で、その唯一強戦略で、今も第一線で活躍している。

 @それでも、進化中にも農民生産する都合上、民兵代を捻出しづらく、その即V成立に難がある。その問題の解消はさまざまに行われているのだけど、最もシンプルな手段が主流となった。
 それは、1枚目内政カード(村2建設3農民召喚)700金で即Vするという、西洋の即Vの形をそのまま真似たもので、文明特徴がちがうのにそれでいいのかと疑問を持たれるものだった。
 実際、それでは堅さに難がある。だけど成立したときのアドバンテージが大きいものなので、即V道中荒らされるのと引き換えに、その見返りで通用させることができてしまうという、言ってしまえば基本の形と呼べるものではない。
 さらには、即V崩されたときの、700金手順後の形が悪い。兵舎建っていないので、資源放出先を得づらく、資源余りのまま戦うことになって劣勢を強いられやすい。
 本来、基本の形となるものを取り扱いたいのに、それが対戦事情で主流となってしまっているなら無視できなかった。体制(形)の維持を大事にするディフェンスのプレイヤーには用いられることのない手順だと思う。

 A次に述べていくものは、厳密には即Vではなく、それが許されるときにV移行するものを取り扱う。つまりカウンターラッシュ(遅め2R)かSemiFFの2択手順となるもので、カード軍初弾で偵察や打診を行い、それで判断できたら適切なルートを選ぶことになる。
 特徴的なのが、生産軍スタートではなく、カード軍スタートとなるところ。何故そうしなければならないのかというと、アジア文明は進化中にも農民生産に費用を割く都合上、立ち上がりが遅く、軍カード使わないと軍配備が間に合わないため。中国のカード軍は3兵科揃っているので、初弾の相性合わせはやりやすい。
 村2建設3農民召喚ブーム頤和園進化が主流なのでそれを取り扱ってみると、まずはカード軍で偵察して、問題なければそのまま自力資源収集で即Vするものがある。これは私がTAD初期の頃から使っている手順で、しかし他で見ることはあまりなかった。即V無理そうなら700木で体制を整えなおしてカウンターラッシュの形に組みかえる。だけど即V道中の2枚のカード軍運営の2R偽装で、そのまま即V許されやすい機能を備えていた。
 自力兵舎建てて生産軍カード軍初弾から700金でV入りするSemiFFの形もあり、カウンターラッシュへのシフトもスムーズなので(兵舎がすでに建っているから)、これが基本的な一般の形なのだけど、上のような、2R偽装効用とV進化スピード稼げる特別なオーダーも活用すれば、戦略の引き出しの充実度で勝負の幅を拡げることができる。

 B最後に、進化重視とできる速攻型を取り扱っていきたい。これは現在主流ではないというより、あまり認知されていないと思われるオーダーで、1枚目の内政カードを使わないでためておいて、その分を進化費用に投資するもの。
 具体的には、例えばカード軍初弾でハラスやディフェンスしている間に700金でV入りを狙う。内政カードの代わりのカード軍運営でV入りしやすい形を作っているが、当然内政を犠牲にしている訳で、その適用を誤らないようにしたい。
 基本手順の1枚目内政カードを犠牲にしては、後が続かない総合的に魅力のない形だと最初は思ってしまう。でも実はアジア文明は進化中にも農民生産できるから、その形は結果的に西洋即Vと同等の内政配分となるので、偏ったオーダーではない。
 ここで言われている中国即Vオーダーが、直行の即V型として機能していて進化重視の型で、基本の形と言えるものなのだけど、単純に組める西洋流を応用した1枚目内政カード700金即Vが定着することになった。

 手順を見ていきたいところなのだけど、現在主流となっている最初に述べたオーダーは、基本の形ではない、特殊条件で活用するようなものなので、ここで取り扱うことはできない。
 そのオーダーは、つまり内政型の直行の即Vの型で、即V道中に軍を出さずに内政型の即Vに組むなんて、初期条件で読めていないと適用させづらく、探索者の偵察だけでは確実でないし、博打手順となりやすい。
 最後に述べた基本手順はあまり認知されていないということで使い手が少なく、対応側にとってはまだ対応する機会がない、今はあまり知らなくても構わないものだし、使う側にとっても、一般には流行型を用いることになるから需要がなくて、つまり今は一部プレイヤーの専売特許で用いられているだけの事情になっている。だから今ではなく、時期がきたら述べていくことにしたい。

 上に述べてきた3つのオーダーは、並べて、内政型の直行の即V、SemiFF、直行の即Vの型となっており、どれが最も優れているかを議論しているのではない。以上のものを適用求めて使い分けることで効果を得る作戦勝ちを収めていきたい。

=== 実践感想 中国ドイツ領事館SemiFFvs中国村2建設3農民召喚700金即V 参考実戦リプレイ
 ここで@とAの2つの形の対戦型を見ることができる。流行型を嫌う私は独自のオーダーで勝負している。

 剣士の軍当てで邪魔になった村を自分でデリっておけばよかった。軍当てで邪魔になった市場を自分で破壊するというのはやることあるけど、村は費用的に躊躇した。

=== 実践感想 中国内政カード使わず前線村進化4弓カード軍ハラス即VvsスーBowRider 参考実戦リプレイ
 前試合でぬくりで勝った相手には、速攻仕掛けるということを私はよくする。それが面を食らわせる手段になることと、私がLamerでないことを証明するために。

 ここではBのオーダーを用いることになる。前線村進化4弓初弾ハラスの初速を私は気に入っているのだけど、他で見たことがない。そして前線村を見せて、そこからカード軍を投与すれば2R偽装として性能高いと思う。
 そして1枚目内政カード使わないでためておいたカードで700金即Vすれば、ちょっと技術的な即Vの形になる。イロコイのカード軍ハラス即Vと似ている。

 即V道中にイチゴを食べなくならなかったので進化が遅れ、それで進軍差し込まれたのが苦しかったけど、通常は無理のない即Vの形のはず。

 それから時代差のアドバンテージで勝負をして、厄介なスー即Vに組まれる前に試合を決めることができた。


=== 700木組み込みの苦悩
 中国即Vは、進化中にも農民生産に費用を割かなくてはならないのとワンダー建設要員を必要とすることから民兵代を捻出しづらく、その成立に難がある。それなのにさらに隙のできる700木手順とするのは無理がある。
 でも700木組み込まないとそれほど強くならない。まだ天然資源が充分にある時期の開幕〜序盤初期に採集効率に優れる狩猟比率を高めることができずに伐採していたのでは。

 どうしても即Vしたいのであれば、その700木手順は犠牲にするべきもの。村2建設3農民召喚で内政のための手順を踏む場合、それで人口スロット合計50得られているから、後で自力伐採で体制作りをするときに、それほど木材を必要としないので、これは一応許される手順として考えている。
 尚、即Vカウンター成立後、1000木手順を踏むやり方は有効だとは思うのだけど、カウンターが遅れるのを嫌って実際に使ったことの記憶がない。

 恐らく最も700木を組み込みやすい形の中国即Vオーダーがある。それは自力資源収集即Vとするもの。例えば村2建設3農民召喚頤和園400食料進化手順から、カード軍初弾で偵察と打診を行い、それで進化が許されると判断できたときに、自力資源収集即V成立と700木を組み込むやり方。許されそうにないのなら、そのカード軍と民兵で受けている間に700木で体制を整えなおしてカウンターラッシュの形に切り替える。
 どうしても即Vしたい場合には、カード軍2枚使った2R偽装で、その間に自力V入り目指すやり方があるが、700木は組み込みづらい。でも上の理由から許容はできる。

= 実践感想 vsポルトガル即革命 参考実戦リプレイ
 即革命は中国即V攻略ではあるのだけど、実は進軍急げる前線村スタートの即Vにすれば無効化できる。私のメイン文明を葬ることになるが、それは旧態依然のポルトガルを潰すにすぎないから問題ない。

 135exp財宝と交易破壊経験値で通常よりカードを多くもらえる見込みだったから、1枚カード軍でもよかったのだけど、カード軍2枚スタートと700木組み込みの贅沢な手順を踏むことにした。それで開幕の制圧力が高く、そして700木手順で内政に無理がない。


=== 市場組み込みへの志向転換 参考実戦リプレイ
 中国即Vでは基本的に市場ブームまでも組み込むことができない。というのは、領事館を建てることになるし、コストの高い村だと人口スロット確保のしやすさに難がある。そのように木材が圧倒的に足らなくなる中では、市場はあきらめなくてはならなかった。
 それでも市場を組み込もうとするのは、内政のためではなくて、市場売買で資源調整して軍生産をスムーズにしたり、家詰まりのときに売買して緊急的に人口スロット確保がしたいから。そうしている方が私は感触がよかった。
 効率の面で見るのではなくて、手順の組みやすさの方を私は重視していると思う。だからフランスで初弾でMusketeerHussar5体ずつ同時出しなんて難しいことはしない。そういうのは私の中ではできないものとして考えている。手順組むの難しくして肝心の読み合い勝負に集中できなくなるのを嫌う。また、分岐や発展形へのシフトのしやすさの手順整備が私の課題。それと堅さ重要視。

 具体的な手順は、700木で領事館と兵舎と村1と市場を建てる。丁度700木分だ。そしておまけ的に狩猟テク1段階だけ組み込む。これはたったの5%アップだけど密かに重要な気もする。これで狩猟要員偏らせる意義を持たせることができる。


 ・中国儒教学院進化SemiFF (2011/TAD1.03)

 儒教学院は、進化4弓で開幕の前線争いに強く、2Rスタートで用いやすい進化方法となっている。例えば前線村を見せて、そこからの高速の進化4弓カード軍を投与すれば2R偽装効果が高く、それで内政作るのを止めさせるのを誘導し、でも実はV移行してしまう。内政をカウンター手段とされなければ、早期軍事強化の即V側の形勢有利となり作戦勝ちを収める。

 今いっぱい軍隊を見せたよね。前線村スタートだし、これはもう2ラッシュでしょ。なのに私が即V党であることが知れ渡っているのか、軍備充分の初弾ハラス入れてさえ、早めにうまく内政を作られる場合が多い。
 それで癪に障って、即V党の私がそのまま2Rすることが多くなり、それでよく勝てたりするのだけど、得意戦術を押し付けることができないのは、やはり将来性に乏しいと思う。2Rするのは読み合い勝負の一選択肢としてたまに見せたいだけで、普段はそれで勝負したくない。

 以前に2R偽装に優れる形の遅めSemiFFというイロコイ戦略を開発したけど、それと同様に、単純な2RかSemiFFの二択の形にするのではなく、初弾ハラスの軍量の程度を調節したり、V移行のタイミングを段階的に持たせて、いつか安全を確認できるときにV入り目指すやり方で、そういう遅延した読み合い勝負も辞さず、意地でも形勢有利に導く即Vカウンター勝負の対戦型を誘導しようとする。

 私のプレイヤータイプに合致させるために、持ち文明指定できる条件は、万能性が高く、私の得意戦術(というより好きなだけ)の即Vカウンターとタートルが強い文明となっていて、中国は万能性には欠けるけど、即Vとタートルが強いので、ポルトガルに続いて二番目のメイン文明となっている(文明スペックの事情がなければスペインが二番目)。でも意外と中国でもいろいろなことができて、また、アジア文明の難解な条件を読み解いてきれいな形に収めようとするのがやりがいがあって面白い。美や秩序が私の行動原理になっている。

 どうしてあなたはそんなにも美しいのですか!あなたが奏でる音色に私は魅了されてしまいます。聴覚に与える感覚的な刺激は単に身体的な快を与えるものにすぎないが、実は音楽は時間系列の芸術で、その配列が整理整頓されていることで、恐らくは世界原理に基づいた秩序に対応し、普遍的な美的感覚を生じさせる。
 古の賢人は社会の腐敗に嘆き、その心を鎮めるために琴を奏でて慰めを得ていたが、身体への刺激で一時的にごまかすようなやり方を用いるのではなく、賢明だった。
 ここでの戦略はその時間系列を統制している。あらゆるタイミングで即Vカウンターが可能になっているのは、手順を整備しているからで、私の奏でる7つの音色の即Vカウンターはもはや芸術の域に達していた。

 後にその各種分岐の形の手順を見ていくことになるが、その前にそれについての概要を述べておきたい。
 最初のプランは初弾の軍量を調節するやり方で、具体的には、カード軍1枚止めか2連投の選択肢を持たせる。そこから700金で直行のSemiFFとする。
 次には、700木手順を挟むやり方。それで内政作って後を続けられるようにし、体制づくりのための費用にも使う。具体的には、例えば交易2Rスタートからなら、交易アップグレードと交易増設、そして兵舎を建てる。それで生産軍カード軍の普通の2Rをしつつ、タイミングを見計らって700金でV入り目指す。つまり、内政作って、いつまでも攻め込まない、資源封鎖的な2Rの形から、2RかV移行の選択肢を持たせ続ける。

 交易がないと、その前線スタートの2Rの性能や内政効率にやや乏しくなってしまうけど、それを嫌うなら本陣スタート村2建設3農民召喚ブームから同様の形を持たせることができる。内政配分がちがうので、まったくの同戦略として扱えず、使い方がちがうことを留意する。

 成立困難な条件にあるが、進化中の農民生産内政と2つのワンダーと領事館および自動アップ領事館兵で非常に強力な中国即Vを、何の代償も支払わずに成立させてしまう変幻自在の七色の即Vカウンター。あの不器用な中国という文明の姿がそこには存在しなかった。

 交易2Rスタートから直行でSemiFF移行する手順を見ていこう。 参考リプレイ
 村建設、13人進化、儒教学院、300木カードで1交易と前線村を建てにいく、進化4弓初弾ハラス速攻、続いてカード軍追加、それで2R偽装ないしは押さえ込みを果たしている間に700金でV狙い、700木で体制を作る、兵舎とイギリス領事館と村建設、カウンター急ぐ必要があれば弟子進化、生産軍カード軍連打でカウンター進軍開始、、、戦況によっては市場ブームもする、、、。

 即Vを第一に考えているなら、失う可能性が高い前線村にするのはもったいないと思ってしまうかもしれない。それとの引き換えに戦略的な事柄がある。前線村にすれば初弾ハラスの速度が早まり、また、前線拠点を見せていることで、2R偽装の効果が高くなる。それで内政作るのを止めさせることを誘導できれば、内政をカウンター手段とされなければ早期軍事強化の即Vラッシュ側が形勢有利を得ることになるので、その戦況操作をしたいため。
 相手がそれで開幕軍備重視でカウンターアタック仕掛けてきたら、さすがにその前線村は維持できない。しかし、その村を叩いている兵を攻撃して軍備損耗を狙えれば、村を割られることの交換条件になるし、時間稼ぎも成立する。

 続いて、交易カード軍2連投からSemiFF移行する手順。 参考リプレイ
 (省略)、、、進化4弓、カード軍2連投、弟子生産、700金でV狙い、自力伐採で体制を作る、、、(省略)。

 弟子生産すれば2R偽装効果が高まるというより、弟子生産経験値に頼らないと700金カード搬送が遅れる場合があるので、常に弟子生産のことを考えておきたい。
 軍カードで使ってしまっているから700木は組み込めない。しかしそもそも中国即Vは成立困難な条件にあり、700木を組み込むことは難しい。成立すれば非常に強力な中国即V。なのでそれは許される手順として考えたい。
 ここではカード軍2連投で2R偽装効果を高めているが、その用途とは主に、前線維持も成立させたいというときに。それとの引き換えなら700木手順組み込めなくてもいい。TC間の距離が長いマップで前線失うと、即Vカウンター進軍スピードが遅れてしまうし、本陣周辺の資源が乏しいマップで後手を踏みたくない場合などに、そういう開幕軍備に力をいれる形を用いたい。

 交易2Rスタートから700木手順を挟む手順を見ていこう。 参考リプレイ
 (省略)、、、進化4弓カード軍で押さえ込み成立を見込めたときに700木手順を踏む、その700木で体制を整えなおす、最初は急いで前線兵舎から建設、交易アップグレード、交易増設、市場ブーム(余裕のある限り)、なるべく人口スロット50制限、生産軍まわしカード軍の内政作って資源封鎖2Rの形、その形から2RとV移行の選択肢を持たせ続ける、戦況読んでベストのV移行タイミングを見極めて700金、V進化中に弟子生産、弟子V進化、、、。

 700木手順組み込んでいる間は隙のあるタイミング。兵舎を建て急いで生産軍まわし迅速に。
 不要に人口スロット拡大せず、進化費用を犠牲にしない。そのまま2Rするつもりなら逆の考え方となる。
 ここではなるべく前線維持でV進化成立させようとしているので、カウンタータイミングを早めなくてはならず、弟子進化しか選択肢はない。

 村2建設3農民召喚ブーム本陣スタートからSemiFFカウンター成立を狙う手順を見ていこう。 参考リプレイ
 自力伐採して村2建設、農民カードで3農民召喚、17人進化、儒教学院、進化4弓で高速初弾に対応できる、適切なカード軍を3兵科の中から選ぶ、それで打診した結果そのままV入りできそうなら700金でV狙い、、、強めのラッシュに対してはV進化狙えず、それに対しては民兵(弟子)受けしている間に700木で体制を整えなおす、兵舎とイギリス(ドイツ)領事館建設、市場ブーム、まだまだV移行あきらめたくなければなるべく人口スロット50制限で頑張る、生産軍まわしカード軍の市場内政作って遅め2Rの形、戦況読み取って700金V進化の機を窺う、、、V進化中に弟子生産、弟子V進化、、、。

 進化4弓で遅め進化でもカウンターが間に合う。高速初弾強い文明相手に対しても村2手順踏みやすいこの儒教学院進化方法を人は魅力に思わないのか。それとも知られていない手順なのか。
 例えばロシア2R相手なら、生産MusketeerカードCossacksが定番だけど、それを進化4弓カード9槍できれいに受かる。
 民兵ブーストカウンターしている間に、隙のできる内政手順を踏むやり方は常套手段。

=== 実践感想 中国儒教学院前線村進化4弓カード軍2連投SemiFFvsイギリスHussarスタート 参考実戦リプレイ
 イギリスに対しては直行の即Vをしたかったのだけど(理由は割愛もしくは別の場所で知ることができる)、Ozarksではカウンタータイミングの早い直行の即Vにしてさえ、資源足りなくなってきびしくなる。今回セカンド動物が離れた位置だったので(寄せてもはね返りが怖い)、初弾ハラス速攻で先手を取りにいく手段を用いた。

 中国は立ち上がりが遅れるという一般認識から、それに対して開幕内政作ってくるプレイヤーが多い。イギリス側は18人遅め進化で内政を作ってきた。本陣周辺の資源薄いマップで早めに前に出られるようにせねばならないのにも関わらずのこの行為、他の中国プレイヤーはどう思うのだろう。
 分かっていたらこんなの咎めにいくに決まってる。中国は実は初速を早めることができるし、2Rしないビビリだと思われているのか、なめやがって、実はその通りだった。

 天敵のLongbowHussarに対して2R勝負はあまり有効ではないので、直行の即Vを採用することが多くなった。イギリスの立ち上がりが遅れる隙を狙うアプローチで、当時はイギリスに対して初速早めの2Rスタートを採用していたけど今はほとんどしない。悪くない選択肢だとは思うのだけど。

 マップ的に後手を踏みたくなかったから、カード軍2連投で開幕の押さえ込み性能を高めた。Hussarスタート多用してくるプレイヤーだということを記憶していたので9槍スタートから。槍だと前線維持難しいから追加の8弓ほしかったし、その理由からしてもカード軍2連投でよかったと思う。
 相手側立ち上がり遅くしていたので進軍差し込まれ、その間に700金でV移行しやすそうなのを読み取れた。最強の中国即Vに対しては、道中のハラスブーミングのアドバンテージを得られないと後でカウンターは成立しない。今回は先手を取る手段でそれを封じることになった。

=== 実践感想 中国村2建設3農民召喚ブーム儒教学院進化4弓SemiFFvsロシア2R 参考実戦リプレイ
 内政をカウンター手段とされなければ、早期軍事強化の即Vラッシュ側が形勢有利を得る。ロシアインドなどは、内政がブーストタイプでないので、即V成立できれば有利に戦えるのだけど、初弾速攻が強くてなかなかそうさせてもらえない。
 進化4弓で高速初弾の耐性を得て、村2内政も許されやすい。高速初弾強い相手には立ち上がりが遅れる頤和園進化は場の適性を得ていないのに(別の場所で詳しく述べる)、いつまでそれを繰り返すつもりなのか(進化400食料で強引に即V進化急ぐのに確かに使えるけれど)。

 進化4弓カード軍で初弾を受けて、その打診から、そのまま700金直行のSemiFFできそうか判断する。初弾の5Cossacksが遠慮がちだったのと、立ち上がりが遅れる村2に対して生産軍を攻め込ませなかったから(進化4弓9槍で初弾受けに特化された形を見せられたら攻めたくなくなると思うけど)、そういう強引さに欠ける相手にはそのままV入り狙えると思った。
 Settler生産止めラッシュされると即V潰されてしまうので、ロシア相手にV入り目指すのは怖い。それはお互いに博打的な行為となるが、初弾の打診でその気配を感じなかったのでそれを許した。

 700金はV進化費用と民兵代の捻出しやすさの効果を得られる。700金見たらV狙いだしカード軍出ないから攻め込めるのではなくて、むしろ民兵ブーストカウンター手段で待ち構えている。だけど確かに、このタイミングで本気ラッシュされるとまずい。

=== 実践感想 中国村2内政2Rスタートから交易内政拡大とV進化vs日本即W 参考実戦リプレイ
 篭りっぱなしの戦術では、相手にハラス入れられつつ内政作られV進化までされてしまう。


 ・中国天壇進化SemiFF (2011/TAD1.03)

 最近では村2頤和園進化自力兵舎SemiFFをよく見るようになった。頤和園はそれ自体としてスペックがよいと言われているもので、それを組み込もうとするのは当然で主流になりやすかった。
 でもそんなことは局地的条件に過ぎず、対戦ゲームの戦略というものは、用途に合わせてオーダーを採択することにあって、その頤和園SemiFFの効用は、充分な軍備で相手を押さえ込めるのと、遅め2Rへのシフトのしやすさが挙げられる。
 それが有効に働く環境下においてそれを適用させないと、あるデメリットが存在している。それはUの時代の弱い軍隊を不要にため込んで、例えば相即V対決でそれが影響して軍事性能劣ることになってしまう。中国即Vでは基本Vの時代から生産できる兵しか出さないので、そのUの時代の軍隊をベテラン化することは状況限定でしかしない。
 また、立ち上がりが遅れる進化なので、その生産軍カード軍で荒らす仕掛けのタイミングが遅くなって、せっかくの軍量充分な初弾ハラスも、相手の駒組み成立、言い換えて、カウンターが間に合ってしまう。
 このオーダーは即V勝負を第一に考えているのなら不適当で、Uの時代で戦うことを重点においたものと言える。

 軍備重視のその頤和園SemiFFと比べて、天壇進化SemiFFは内政型のものとなっている。1枚カード軍だけで開幕軍運営して、後は市場ブームまで作り上げてからV進化を目指す。
 V入りしてからは強いけど、その道中は脆いので、適用条件を吟味しないといけない。主に、高速の初弾速攻が強くない文明相手や、相即Vの対戦型を見据えている場合に用いる。

 SemiFFの形を作ればいいというものではない。用途に合わせて調合された各種SemiFFオーダーを使い分けてこそ将棋と言える。
 現在企画中の中国即Vカウンター特集によって、後にその理解を深めることができる。だからここではこれ以上あまり詳しくは述べない。

 これから、この天壇SemiFFの派生について述べていきたい。元はドイツ領事館をより活用するための構成要素として用いているもので、進化3農民が集めた資源でドイツ領事館軍生産をする機会を増やせば、その特殊ブームの効率に期待できる。そのドイツ領事館SemiFFの理想形を作りたければ、V進化経済塔ワンダーにして、その経済塔から得た資源を同様にドイツ領事館軍生産に投資する。
 他には、本陣篭りのサイガタートルブームや即Wにつなげていく。必ずしも天壇でなくてもいいのだけど、内政型に組めた方が効率に優れるようになる。
 即Wする場合には、頤和園V進化1000食料を用いると都合がよくて(その他の事情も含め)、だからそれを狙っている場合はU進化で頤和園を使わない。

 儒教学院進化だって多く使い道あるのに、頤和園進化しかほとんど見ない現状は、やはりRTSでは将棋されないものなのか。しかしこの方法によって、最大限の技術上限を稼げるようになり、RTS成熟期を迎えることができる。

 手順はサイガタートルブームの記事を参照に。

=== 実践感想 vs頤和園進化自力兵舎SemiFF 参考実戦リプレイ
 相即Vの対戦型が一般定跡の中国ミラー戦(本当は初弾に力を入れる形でそれを崩せる)。よって内政型に組むのが順当。TC間の距離が長くて進軍急がれづらいマップだったから、前線村注意だけど、なおさら安心して組める。
 本陣村2頤和園進化を偵察をして、相手の立ち上がりが遅れることを確認する。この間、対応側はやりたい放題。それは戦略的に大欠点な訳だけど、対応力の高いプレイヤーは今のRTS業界ではあまり多くないと思うので、それでもまだ通用するのがある意味悲しい。

 以上の条件から、内政型のSemiFFに組みやすかった。でも、後で村3を偵察したので、2Rの可能性が強まって非常に悩んだ。
 相即V対決を見据えて、その勝負で強くなれる経済塔進化(ドイツ領事館SemiFFで強い体制)をしたかったのだけど、2ラッシュ来たときのカウンターを成立させるためにワンダーを変えなければならなかった。頤和園V進化1000食料を弟子民兵生産軍代にして、少しだけカウンタータイミングが早まるこの手段を用いた。

 その少し前の話だけど、相手進軍戻させるために7Steppeハラスを深々と入れ込んだ。そのハラス対応に付き合ってもらえたおかげで、相手軍量多くて即Vカウンターに不安があったのだけど、V進化道中荒らされずに済んだ。その7Steppeは捕まってしまうのだけど、実は戦略的に充分な役割を果たしている。

 中国即Vミラー戦では馬馬多めの軍編成配分にしている。中国即Vでは重歩兵を剣士火縄生産とカード軍だけでしか得られず有限で、加えて剣士が対馬に特化されていない通常攻撃力の高い万能タイプなので馬馬出しておけば安定する。
 同じことしてくるのを予想して、次の優先順位は重歩兵となる。そして最後に火縄を出して調節する。ドイツ領事館で剣士火縄量産して、剣士火縄強化カードで勝負する狙いもよさそうなのだけど、馬馬がとりあえず安全。

 相手軍量多くて戸惑うも、同じ中国で特別軍事的に上回れるものではないから、近接取られて逃げづらくなってしまったし当ててしまう。中国は馬の種類が多くて識別に困る。Steppeが見せかけだっただけで、やや勝利を収めた。馬多めで押せれば、対馬ユニット足りなくなってカウンター手段に乏しくなり、そして内政的優位性で形勢が傾いた。


 ・中国サイガタートルブーム (TAD1.03)

 始めに覚悟しておかなくてはならない。この記事はかなり長くなるはず。というのは、この戦略は対応のため分岐を持たせていることと、この戦略によって中国の文明的脆弱性を取り除くことができるのと、この戦略が中国での私のスタイルとして追い求めていたもので思い入れが強い。
 OPスペック前漢軍を揃えるオーダーは当然有力視されているけど、一般に定まった形というものがなかった。それもうなずける話で、何故ならそれは発展形として成立させるべきところのものだから、当事者以外には理解されづらいと思う。

 編成軍生産しかできない中国は、単編成軍と前で戦えなくなる脆弱性を持っている。それでも、序盤はカード軍で編成のバランスを取れるので、均衡さえ崩されなければ戦えはするけれど。内政も特殊で、進化中の農民生産や領事館やワンダーを活用するもので扱いや理解しづらい。
 アジア文明は文明バランスが悪くて万能に戦うことができない。これでは現パッチで優遇されている文明スペックに頼らなければごまかしが効かない。通常感覚やバランス感覚で勝負している正統派のプレイヤータイプに合致させづらく、プレイヤーの正常な成長を妨げる原因にもなりかねない。
 始めたばかりのプレイヤーの自由奔放さを受け止めて独特な形で強くできるか、少々ずれた感覚の持ち主の居場所となるか、戦略を熟達したプレイヤーがその難解な条件を読み解いてきれいな形に収めてしまうか。
 ある意味、最後の拡張文明として相応しい存在で、扱いに困るそれらの文明を押し付けられ、プレイヤーの技量を試されている。

 以上の事情を踏まえた上で、中国をタートル文明に仕立てることで、その文明的脆弱性を取り除くとともに、戦略スペックに期待できるところのものになっている。
 上のように軍で戦えないなら、建物で万能に戦えばいいという発想。また、相手文明によってはその手段を用いないと詰んでしまう必須の戦略でもある。
 開発者が何を考えてサイガカードなんてものを用意したのか知らないけど、それによって内政地拡げずの本陣篭りの内政が可能となって、その狭い範囲に動かすことのできない防衛施設に費用を投資することは無駄になりづらく、軍の代わりにそれで万能に戦ってもらう。
 とはいえ建てすぎはよくない。この配分を理解するのに時間が掛かった。建物の防衛施設だけでは、弓Skirmによる農民殺傷ハラスに耐えなくなってしまうので、弓火縄中国大砲の軍備を欠かさずことをせず、戦線維持を果たさなくてはならない。陣地戦で、入り組んだ地形の裏に引き込んで戦えば、同兵種は近接取られづらく戦いやすい。

 具体的な概要は、初期ラッシュ読んだら2城建ててラッシュを諦めさせて、その間にV入りしてサイガブームを成立させる。即Vに対しては相即Vの対戦型を作り、普通に戦った後や、または最初から、1つだけTC増設してサイガタートルブームを始める。3TC体制にすると軍備不足になって、上の戦線維持を果たしづらくなるので、以下の手段を用いる。
 ドイツ領事館体制にして、サイガ資源を軍備に転換し、そのドイツ領事館テクの内政的効用と、継続して収集効率の高い動物を食べることの内政効率を求める。
 進化した後、それでたまった槍弓軍備を前漢軍にグレードアップすれば、その内政効率と、強力な軍隊を得て、いよいよカウンター進軍を始めることができる。前漢にした後は、軍生産費用が高くなってしまうから、その前にその軍備をためておいて前漢すれば、その効率が損なわれない。だから即W前漢というものはなかなかしづらい。
 前漢にしてしまえば、その強スペックで、軍ユニット相性なんて小さな問題にすぎず、それで上述の問題を解消して前で戦えるようになる。

 タートルが特性と思われたポルトガルは、実は万能性が高く、私は同文明を万能文明に仕立て上げて、フランス流儀に使うようになった。
 中国では、その不器用な文明条件を、何とか研究力で解消して万能に戦えるようにしてみようと頑張ってみた結果、だけどさすがに挫折した。それで、建物で万能に戦える特性を利用して、その脆弱性を取り除き、また、サイガブームと前漢で、スペックに期待できるタートル戦術を行えるので、以上の理由から、中国はポルトガルよりもタートル文明にすぺきことを認めた。
 タートル戦術は1つの私のスタイルで、ポルトガルでその適役を果たしてもらおうと思っていたのに、上の特性に気づき、また、今の私は対応型のプレイスタイルで基本勝負しているので、当初の予定が変わって、私のポルトガルは別の道を歩んだ。
 その特化されたタートルスタイルを中国で行おうと思った。上の理由から中国でのタートル戦術は必須であることと、対応型のプレイスタイルが馴染んだ私がタートルスタイルを完全に見捨てようとしないのは、これによって人間スペックの不足を補うことのできる最良手段と思っているからで、その最後の隠れ家を用意しているのであった。

 まずはベースとなる形の手順を見ていきたい。そして相手戦略によってその対応の形が結構ちがうので、続けてそれらを見ていくことになる。
 即V相手の対応の形がそのベースになると思われた。まずはそれを見ていこう。 参考リプレイ

 村1件と市場建設、資源微増カード、13人進化、6人で天壇ワンダー建設、進化中に狩猟伐採市場テク1段階を有効に、進化3農民、例えばドイツ即V読んで9槍でUhlanハラス受ける、伐採して村建設、即V読んだのでその隙に市場テクを有効にしていく、狩猟2段階肉木金1段階採掘1段階、自力資源収集でV狙い、700木で体制整える、兵舎と村とドイツ領事館建設、ドイツ領事館食料微増テク、儒教学院ワンダー建設、いよいよ相手が即V確定らしいので相即Vの対戦型で内政負けしないようにする、肉木金2段階伐採2段階外套テク、V進化火縄、例えば10火縄11剣士火縄剣士生産軍まわしで応戦する、、、戦線が膠着している間にTCと村を増設していく(1000木カードを使う場合もある)、兵舎増設、槍弓ベテラン化、サイガカードで動物補充、ドイツ領事館木材微増テク(戦況に応じてキャンセル領事館Doppelとしてもいい)、槍弓2小屋まわし、城建ててHandMortar生産しておけば急のFalconetに対応できる、1000金でW狙い、進化中に可能な限り槍弓予約生産をしておく、経済塔ワンダーW進化、ドイツ領事館金微増テク、前漢カードを有効に、そしてW進化前漢カウンター、、、それで戦線維持を果たしている間にヤギ農民カードで内政拡充、伐採テク3段階、寺建てて師匠弟子強化テク各種を有効にしていく、槍弓ガード化、HandMortar強化、弟子Max生産、軍全体8%強化カードまで有効にできたら万全、ようやくカウンター進軍開始する、、、。

 頤和園だと軍生産を強制されることになり、それでV進化に特化できないので、天壇3農民で内政する。そうやって内政拡充して、その資源でドイツ領事館軍生産すれば、その内政効率に期待できる。
 市場テクを有効にする順番が簡単でなかった。まずは村増設を優先した方がいい。人口枠詰まって農民生産やカード軍出なくなるのは避けたい。
 700木手順は分岐の形。ラッシュ読んだら2城建てる費用に使う。来なければ上のような通常の体制作り。
 火縄カード火縄生産を優先して、撃ち合いで弓Skirmハラスに耐えるようにする。中国はFalconet持っていないので、軽歩兵軍備に欠くと、そのハラスに差し込まれることになる。やや軍備不足となるオーダーだから、馬兵カウンターで前に出るのはややきびしい。基本引き込んで逃げて、内政が充実するのを待つ。
 W進化カウンター時に槍弓ガード化はしない。前漢カードを有効にする直前に槍弓予約生産してためておく。前漢で軍生産費用高くなる前に買いためておく内政効率を優先している。カウンターの間に合いやすさと効率考えて、こちらの方がいいと思う。
 経済塔進化か弟子進化は長い間迷ったけど、前者をよしとした。W進化は安全と思われるときにしかしないし、カウンターは前漢で問題ないと思うので、内政効率というよりも、この戦略は木(伐採地)が足りなくなる場合があるので、経済塔で木材を得られるのは重宝する。


 2小屋ラッシュ対応の形を見ていこう。

 (省略)、、、カード軍民兵で受けている間に700木で2城建てる、兵舎建設、カード資源箱回収を繰り返す、カウンター間に合わなさそうならカード軍で軍備を急ぐ、その資源で生産軍まわして受ける、タートルに攻めるの嫌になって退いてくれたらそのカード資源箱でV進化する、V進化中に伐採して体制を整えなおす、村増設、ドイツ領事館建設、V進化火縄、、、(省略)

 ここでの対応手順の発見は大きかった。少し力をためてからの軍隊量産ラッシュに対して普通に軍で受けて延々とそれに付き合わされては、進化できずに、そして資源がなくなってゲームオーバーになってしまう。2城建ててしまえば、攻め続けてくる相手に対して継続してそれで相手軍備損耗狙えるから、攻め手を止めてくれることに期待できる。その間にV進化してサイガを得る。
 例えば700木手順の前線2小屋フランスCrossbowスパムに対して、そのオーダーはやや立ち上がりが遅れる。その間に2城急いでしまえばよかった。それを読んだら7SteppeでCrossbow狙い撃ちかハラスで時間稼ぎをしている間に、TC射撃と民兵の護衛下で2城建てる。


 前線WarHutBlockHouseラッシュ対応の形を見ていこう。
 義和団民兵で前線構築防ぐ、資源微増カード、、、(省略)、、、カード軍民兵で受けている間に700木で2城建てる(戦況によっては自力伐採で体制作りを急ぐ)、、、(省略)

 ロシアアステカイロコイのラッシュを初手から防ぐ方法。トルコJaniラッシュ対応の形でもある。
 市場で食料売って民兵代の金を得るようにするとスムーズ。初期金財宝金の都合でその手段を用いないときもある。


=== 実践感想 vsフランスHussarSemiFF 参考実戦リプレイ
 最初の軍当たりで負けて差し込まれるも、建物裏に引き込んで凌げてしまった。
 その負けた理由は、仕掛け遅れるSemiFFに対して即TC増設で内政や駒組みを急いでみる試みを行ったからで、それでカウンターが間に合いづらかったのだと思う。

=== 実践感想 vsフランス前線2小屋Crossbowスパム 参考実戦リプレイ
 7Steppeが生産10Crossbowにクリティカルヒット。その後はフランス本陣を荒らしに行き、それで時間稼ぎをしている間に700木で2城建てることに成功。
 その建物の防衛施設で戦線維持を果たしV進化する。V進化後、普通に軍隊を用意して、前線拠点を制圧しにいく。それであきらめてくれた。

=== 実践感想 vsドイツ前線2小屋槍弓ラッシュ 参考実戦リプレイ
 おまけUhlanが必ずいるので、ドイツ戦は9槍決め打ちでいいから楽。通常は偵察してからカード軍を選ぶ。9槍を進軍(偵察)させにいったら丁度兵舎が建っていたので、その1つを割ることに成功。
 それで相手進軍遅れてくれて、その間に700木で2城建てる。防衛強化の陣地戦で有利に戦い、遂にはラッシュをあきらめてもらう。
 相手がV入りしている間に、こちらの駒組みも進めていき、サイガとドイツ領事館で、内政拡充スピード迅速。

=== 実践感想 中国義和団民兵スタートvsトルコJaniラッシュ 参考実戦リプレイ
 義和団民兵初弾で前線構築防ごうとしたけど、前線農民が脇に逃げられていた。でもマップサイズ広いので、進軍遅れやすいのは受け手側としてありがたい。
 8弓槍民兵で編成が取れていた。カード3Hussarを槍民兵で対応。その後に700木で2城建てて攻める気を失せさせた。
 Jani単ラッシュに対して弓軍備が足りなくなってしまうので、建物の防衛施設を援用している。Grenが嫌なのだけど気づかれずに済みたい。
 その後は放置してもらえたので駒組み成立させて前漢カウンターで負ける気がしない。


=== フランスロシアなどに対してあまり有効ではない件について
 ここでの長く本陣篭りの内政をする場合、当然相手にマップの支配権を譲ることになる。これを内政伸びる文明特性を備えている相手に許してしまうと、あまり形勢に期待できなくなる。
 クルール農民やロシアTCで内政を伸ばしやすく、さらに無量の天然資源を確保できるようになると非常に強い形が出来上がる。
 前漢が強いので、それを許してさえ戦えはする。だけど早期カウンターラッシュを選択するのが自然な考え方。


 ・中国即W戦略 (2011/TAD1.03)

 即Wは普通許されない駒組みだけど、相手戦略選べば適用できる。主に仕掛け遅れるSemiFFに対する返し技として用い、その間に進化が許され、そして進化アドバンテージで形勢有利を得る。
 直行の即Wで形を決め込むのではなく、分岐を持たせた手順を用いる。上のようにその進化が必ず許されるのではないのだから、道中に相手戦略に合わせて対応の形をとれるのでなければいけない。

 まずはカード軍スタートで偵察と打診を行い、相手戦略を読み取る。2Rに対しては、そのカード軍民兵(生産弟子)で受けている間に700木を回収して体制を整えなおすようにし、遅め2Rの形を作ってカウンターラッシュで対抗するか、2城建てて追い返してV入りしてサイガタートルにつなげたりする。
 即Vラッシュに対してはSemiFFカウンター。そしてSemiFF読んだら即Wまで駒組み進めていく。私流の即Wは道中に可能な限り内政作って駒組みアドバンテージを稼いでいる。それは相手戦略を読んで、それが許されるかを判断する。結果としてSemiFIの形になっている。

 以上のように発展形として実用可能で、無理戦略でもなんでもない。序盤に固定手順踏んでから、軍備を揃えてそのまま大軍を当て続けるだけの試合が少なくないけど、道中に相手戦略を読み合って、お互いに有利な形勢を作れるように自在に駒組みを変化させる勝負が、戦略ゲームとして対戦ゲームとして非常に面白いもので、そして技術上限を稼げるのだから、そういうプレイヤーが増えてほしいと思う。

 さて、その形には急戦型のイギリス領事館即Wと、持久戦型のドイツ領事館2TCタートルブームの2つを用意してあって、相手に合わせて有利に働く方を選ぶ。また、その即W道中の手順も、相手によって少し変わるところがあって、それは別の場所で詳しく述べる。
 前者は内政伸びる相手に対して急戦仕掛けてそれを許さない態度を示し、後者は序盤ラッシュ強い相手に対してその嵐が止むまで殻に閉じこもるのが一般的な使われ方。

 頤和園進化一択の対戦事情からほとんど見る機会がないと思うけど、頤和園V進化1000食料を使えると即W進化しやすくて、また、それで1000金カードを使わずにW進化できて、その1000金の代わりに1000木で体制づくりの費用に使えると駒組みスペックを稼げる、および体制をスムーズに整えることができる。
 具体的な運営方法は、初弾カード軍でハラスと偵察を行い、それで相手戦略を読めたからこそ、W進化のための頤和園V進化を選ぶことができる。例えば直行の即Vを読んだならば、この場合には即WではなくSemiFFカウンターの勝負の形にし、軍ワンダーを選択してカウンタータイミングを早める。

 もちろん前漢カウンターが狙いな訳だけど、すぐには作れない。理想は、前漢アップで軍生産費用が高くなる前に充分に槍弓をためておいてその変換効率を稼ぐ。
 W進化直後のカウンターは、自動アップの弟子に頼ることになる。Wの時代の自動アップ兵は非常に強力で、まずはその弟子カウンターを挟む。それで戦線維持を果たしている間に、ヤギ農民カードで内政拡充して(またはせず)、前漢アップへとつなげていく。それでその間に槍弓をため込もうとしている。
 尚、Wの時代のガード化軍強化は前漢アップの後回しとなる。まずはその変換効率を稼ぐために、ガード化費用に割かないで、槍弓予約生産で安い内に買い入れておく。

 前漢オーダーは私の中では確立されている。サイガタートルからつなげるだけでなく、即Wからの前漢手順も用意してある。そんなタートルカウンター戦術は、私の最後の隠れ家となるはずが、実はほとんどそれ目当てで駒組み進めていくようなことをせず、対応型のスタイルを採用し続けている。
 私は意欲的すぎた気がしている。それで少し安定感を得たいと希望し、そういう落ち着きのある手段を意識的に取り入れて再調整を進めていこうと思ったので、手をつける機会がなかったこの戦略を今回取り扱った。

 イギリス領事館急戦型の手順を見ていこう。 参考リプレイ
 例えばインド戦の場合、村2建設3農民召喚、17人進化、儒教学院6人建設、進化4弓、カード軍で初弾受けおよびハラス進軍、それで相手戦略読んで即W適用が有効だと認めたら700金でV狙い、頤和園建設、頤和園V進化1000食料と自力収集でW狙い、1000木で体制つくる、寺院とイギリス領事館と兵舎に村を建設、市場ブーム、弟子をMax生産しておく、寺院弟子強化テクを有効に、イギリス領事館RedCoat生産、弓槍ベテラン化、白塔建設、弟子進化、例えば21弓で即Wカウンター、、、それらで戦線維持を果たしている間にヤギ農民で内政拡充(またはせず)、生産槍弓ため込み、前漢アップカード、前漢カウンターラッシュを仕掛ける、、、槍弓ガード化、軍全体強化カード、、、。

 こちらのオーダーは早期カウンターラッシュの形となり、主導権ないしマップを取り返して資源遠征していく。後述のオーダーは延々と本陣に篭る形。

 ドイツ領事館持久戦型2TCタートルブームの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 村1と市場建設、資源微増カード、13人進化、天壇6人建設、進化中に狩猟伐採テク、進化3農民、カード軍でハラスと偵察またはハラス受け、伐採して村増設、狩猟テク2段階、食木金テク、即W狙いが有効な戦況読み取ったら700金でV狙い、採掘テク、頤和園建設、頤和園V進化1000食料と自力収集でW狙い、1000木で体制つくる、TC増設2TCタートルブーム体制、ドイツ領事館と寺院建設、寺院弟子強化テク、弟子をMax生産しておく、白塔弟子進化、ドイツ領事館Doppel生産、例えば21弓2TC駐留攻撃ダブル民兵でカウンター、兵舎建設弓槍ベテラン化、その即Wカウンター前後に伐採テク食木金テク2段階、村と兵舎増設、槍弓生産まわし、ヤギ農民カードで内政拡充、ドイツ領事館資源微増テク、前漢アップでカウンター進軍開始、槍弓ガード化、軍全体強化カード、、、。

 村2内政手順でも可。でも進化急いで立ち上がりの隙を少なくしたいなら上のような資源微増カード手順。
 Wのカードヤギとドイツ領事館コスト減テクを使えると資源遠征せずに長く篭れる。尚、即Wの場合にはサイガカードはあまり使わず畑移行する。その内政カード2連打は対戦事情的に難しいのと(前漢アップ挟むから)、その頃には資源なくなってサイガカード搬送を待てない。

=== 実践感想 中国ドイツ領事館2TCタートルブームvsスーBowRider戦略 参考実戦リプレイ
 即WアドバンテージでBison進化量産BowRiderに対抗。攻め込みづらい陣地構築のためか遅延した試合展開となった。

=== 実践感想 中国イギリス領事館急戦型vsインド即V戦略 参考実戦リプレイ
 インド戦は村2内政手順儒教学院進化4弓初弾受けのスタートにしている。そこから即W狙う場合がある。偵察(相手戦略読み)とマップ事情から今回は即Wの形になった。
 まだ手順が定まっていないときの試合で、その頃は自動アップのWの領事館兵によるカウンターを考えていた。だけど1000木カード使った方が体制づくりスムーズなのと効率よさそうだったのでそれ以降は手順変更した。
































   
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