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有効戦略 ドイツ



 ・ドイツCrossbowラッシュ (FP1.0) 参考リプレイ

 ここでは即詰み狙いを優先するのではなく、戦線維持に長けているCrossbow主体のラッシュで主導権確保を狙い、そうしてハラスアドバンテージと自身は天然資源確保をそのため容易とし、戦線が膠着したらその間に内政を稼いでおいて、国力充分になったらようやく本格的な進軍を目指すという流れが一般的な型の戦略である。

 そのような持久戦気味に戦う2ラッシュでは後を続けるのに不満のない手順が求められ、ここでは即市場スタートにして内政を犠牲にすることをしない。
 開幕は9Crossbow5Uhlanのカード順で主導権争いを制することを狙い、ドイツはカードにおまけUhlanがついてくることからその初弾軍備に優れており、速攻文明相手以外にならその主導権争いで有利に立てる条件を備えている。
 ドイツは進化搭を選択できないことが大きな特徴となっていて、普通には前線からのカード搬送ポイントを得られないという条件を有しており、その件は記憶しておく価値がある。この条件は前線争いで不利となる事柄なのだが5Uhlanカードによって、その機動力で本陣召喚なのにもかかわらず増援効率に不満はない。

 そうして主導権を確保できたら性能高いUhlanハラスをより活かすことができるようになり、そしてカードスペック優秀な3SettlerWagonの内政ブーストで、ドイツ文明スペックを引き出すのに優れた形の戦略となっていることが理解できるだろう。
 戦線が膠着している間はカード依存の内政拡大を継続し、2SettlerWagon、経済理論、伐採テクカードと有効にできればその経済的繁栄に不満がなく、そこからの軍隊量産ラッシュを可能とすれば、そうした形勢は駒組み勝ちであると判断してよい。

 問題は2Rは即Vカウンターに相性負けするので、即Vカウンター強め文明に対してはそもそも適用不都合であり、最初から選択するべきではないことを理解していなければならない。前線のカード軍搬送ポイントを得られない形勢もそれに拍車をかけ、追ってのSemiFFによるカウンター返し戦略はそのためここでは不向きになっている。つまり前線を残したままのV狙いは増援効率の難から無理筋であると判断しておこう。

 手順を見ていこう。
 16人(Pop)進化、進化中に伐採して市場建設、狩猟伐採テク、進化400木で前線に歩兵兵舎建設、Crossbow生産まわし、9Crossbow、5Uhlanの初弾、戦況に応じてPike生産に切り替える、、、戦線が膠着したのでその間に3SettlerWagon内政ブースト、、、ハラスで戦線膠着を誘導しその間に2SettlerWagon、経済理論、伐採テクカードで内政拡大、市場テクをさらに有効にしていく、そうして経済的繁栄を得たら複数兵舎からの軍隊量産ラッシュで決戦に臨む、ここでは軍強化ではなく軍隊生産スピード向上カードで資源余りの非効率回避や増援効率で勝負する、、、。

=== SemiFFへシフトする手順について
 私はカウンターを好むという理由だけからではなく、常々2Rはあまり魅力のない戦略だと思っていた。その理由は、直行の即Vによる高性能な2Rに対するカウンター戦略というものが存在しており、そのように早期に主導権を奪回され、そして軍事性能に飛躍的な差をつけられそのまま即詰み返されてしまうのが大抵である。
 即Vカウンター強め文明に対しては速攻文明の2Rでさえカウンターの餌食になりやすいので、2Rだけできれば通用するという訳にはいかない。そのため2R戦略の採用は対戦条件からして即Vがないであろうことが予想できるときに用いるようにする。

 そしてすでに考案されている即Vカウンター返し戦略というものが存在している。SemiFFのことである。SemiFFとは少量の軍隊を投与して2R偽装やハラスアドバンテージを狙い、さらにその間に内政カードで内政ブーストしておき、そのままV入りを目指す戦略だが、結果として直行の即Vに対して相性勝ちできる戦略となっている。
 2Rするにしても即Vカウンター対策を施していなければならず、よって即Vカウンター返し戦略にもなるSemiFFに移行できる手順を心得ておき、そうすることで試合中に読み合いを制し戦略勝ちを収めるという器用な運営ができるようになりたいものである。当てが外れてそのままカウンターの餌食になるだけでは上を目指せる気がしない。
 そうしたカウンター返しで戦線を維持することを可能とし、その時点でSemiFF側に残された優位性は道中の内政ブーストとハラスアドバンテージである。

 さて、ドイツでそのような2RスタートからSemiFFへの移行を可能とさせるにはどうすればよいのか考えていかなくてはならないが、ドイツの場合にはイロコイなどのように即Vしつつ前線に軍備を集めるということが苦手なので、ここでは前線兵舎の打ち捨て手段を用いる。
 その犠牲を払うことはあまり苦にしないどころか有益とも思える。何故なら、それによって時間稼ぎが成立しその間にSemiFFなV狙いをそれだけ容易にするし、相手軍備も索敵できることになるから受けやすくもなる。そもそも前残しの早めV入りは基本的に無理筋であり、そうすることを容易にする文明特徴に恵まれたイロコイぐらいしかできないものだと思っている。

 それとここでの大きな特徴として高速V進化を採用したことである。本陣カウンターを目指す場合には普通V進化軍が不可欠のように思うが、ここでは初弾軍備で前線兵舎が攻城されてしまうまでの間の押さえ込みを狙えるため、高速V進化で早期V入りを目指せば、その兵舎からのベテラン化済みSkirmを生産できる猶予までも期待でき、ときには前残しのSemiFFも運営うまければ可能となる。
 高速V進化のもう一つの利点はSettler生産解除を早期に得られることによる内政効率が魅力で、これはV進化軍が得られないデメリットもそのため苦にしない。また、ベテラン化済みの軍隊の生産をそれだけ急げるようになることと、Vのカードが使えるようになることの効率も魅力で、本陣カウンターの必要がないのならば高速V進化を普通には採用すべきだと思っている。

 2Rそれだけとして見るのならば万能性に欠いていて魅力を感じにくくさせるが、上のように戦略シフト技術を採用すればそれを補えるのである。2Rはなくてはならない重要な位置を占める戦略であり、それは即詰み速攻を可能とし、また、資源封鎖狙いやその間の内政ブーストで国力を増強することも容易としており、主流の戦略となっている。

 手順を見ていこう。 参考リプレイ
 (省略)、、、直行の即Vを読んだのでSemiFFへの移行を心に決める、5Uhlanキャンセル3SettlerWagon、人口スロットはしばらくの間60固定、採掘テク、通常資源収集でV狙い、V進化中に大量伐採して馬兵兵舎建設、高速V進化、8Skirm、Uhlanベテラン化、前線兵舎が攻城される、本陣に歩兵兵舎建て直し、SkirmUhlan生産まわし、、、直行の即Vラッシュを適切なカード軍と民兵と生産軍で受ける、、、(省略)

=== 即TP手順で効率が向上することについて (RE1.02)
 RE1.02で交易所費用が安くなったからか、即TP手順でUで戦うドイツというものを少し見るようになった。対応側の立場でそれと対戦してみて、これは強いのではないかと気になっていたのと、即TP手順にすると、カード搬送が早くなるという、ドイツの文明特徴を変えてしまうことが生じるので、対応側はそれに対しては対応の仕方が変わってくるので、いつか調べてみないといけないと思っていた。

 即市場手順が採用されていたCrossbowラッシュだが、これを即TP手順に変えてみると、実は戦略スペックが向上することにつながっていた。
 そうやってカード搬送が早まることで、2枚目のカード軍援軍が早く駆けつけられるので、それによって軍備充分の迅速な初弾速攻が可能となる。おまけUhlanがついてくるからこそ軍備充分とできる。
 対応側は、ドイツ2R仕掛けやや遅めという認識を改めなくてはならず、TP手順を認めたら、いつもとやや違う対応の仕方が要求されている。

 内政効率についてだが、TP手順にしたことにより、それで3SettlerWagonなどの内政カードが有効になるのが早まるから、即市場手順とほとんど差がなくなる。また、さらなるおまけUhlan増援も迅速に得られる。
 TP手順で初弾強めにできたことで、つまり押さえ込み性能が向上したことによって、内政カードを使うときの隙が小さくなる点も見逃せない。これは間接的に内政効率を向上させるような事柄である。

 交易所費用が安くなる前のパッチでも、恐らくそれでも即TP手順にした方がよかったのではないかと思う。もしそうなら、今までの研究不足を恥じなくてはならない。即市場手順はあまりにも長く使われてきた。

 手順を見ていこう。 参考リプレイ
 16〜17人(Pop)進化、進化中に伐採してTP建設、進化400木で前線に歩兵兵舎建設、Crossbow生産まわし、8Crossbow、5Uhlanで初弾速攻、、、そのような軍備充分の初弾速攻で押さえ込みを成立させている間にカード依存の内政を完成させる、3SettlerWagon、2SettlerWagon、経済理論、市場ブーム、馬兵兵舎建設、Uhlan生産まわし、、、。


 ・ドイツ即VベテランUhlan速攻ラッシュ (RE1.02)

 この戦略は、形として難点があることを認めなくてはならない。即V急戦目指す場合には、ベテラン化済みされたユニットを使うことで、その手間と費用を省くことにより、進軍の遅延と軍備に欠くことを防ぎたい。
 そして即詰み速攻のラッシュを目指すなら、攻城性能に不満があってはいけないが、生産Uhlanラッシュでは普通にはSkirmと編成を組まなくてはならず、つまり攻城性能に乏しくなってしまう。そのように攻城に時間が掛かってしまう間に、対応側にカウンター体制を築かれやすくなる。
 尚、直行の即Vは内政をある程度犠牲にして進化を急ぎ、即V軍事力な速攻ラッシュで勝負する、スピードと力技の戦略なので、後を続けるにはあまり都合よくないから、普通には即詰み速攻を目指すべきの型である。

 一点の不備も認めようとしたくない私のような人間に、以上のように少なくない難点がある戦略を有効戦略として認めさせる理由とは何なのか。
 即TP手順とし、ドイツの質の高いVのカード軍連打とできると、以上のデメリットを補えるくらいの軍事力を稼げるようになるからである。
 それによって、スペインやトルコ即Vに劣らないスペックを誇れるようになり、それをカウンターするには対応側は手段が限られてくる。攻城性能の難も、カウンター不能にさせることができるなら、それが遅くたって構わない。
 対応側はハラス性能抜群のUhlanに差し込まれると、ほとんど遠征できなくなり、資源収集に困ることになるが、ここでのドイツ戦略はその状況を作り出すのに最も特化された戦略にできる。イギリスなんかはこれに対してどうすればいいのか。

 具体的には、即TP700金手順の即Vとし、進化中に700木を回収して体制を作り、そうしてから生産UhlanとSkirmカード連打の進軍を開始していくことになる。
 直行の即Vの内政では、大量伐採して体制を作るにはそうしづらいので、700木に頼りたい。しかし2R受けの必要があるなら700木キャンセル8Crossbowとして受けなくてはならない。単なるハラス軍に対してその手段を用いては、駒組み負けが生じてしまうので、即詰み速攻なラッシュかどうかを見極めて、そのカウンター手段の適用をしていかなくてはならない。
 おまけUhlanのハラスと偵察活動がそのための大きな手段となる。ハラスをするだけではなく、偵察にも力を入れることで、2Rしてくるかを見極めやすくなる。
 兵舎は1つだけしか内政事情で作りづらいから、進化軍とカードでしか得ることができないSkirm軍備に欠くようになったら、馬兵兵舎しか持っていないので万能タイプのWarWagon生産で代用することになるのが自然の流れ。

 戦線が膠着して持久戦模様となったら、内政を伸ばしていくことが重要課題となる。即Vした場合にはTC増設してSettler量産ブームとするのが普通のやり方だが、状況的にその手段に制限がある。
 というのは、WarWagonが引き撃ちやや不向きのユニットなので、それでは少ない軍備で戦線維持を可能にさせることが難しいから、TC増設は1つまでとし、軍備に力を入れなくてはならないと考える。
 具体的には、戦線が膠着したら1000木を回収してTCを遠征地に増設し、さらには歩兵兵舎を建設しSkirm生産体制を得て軍編成難を改善させる。市場ブームもここから始めていくようになり、そして1000金を回収して軍備補強と市場テク2段階の費用にもする。それと金鉱温存の目的も持っている。
 そのように、内政を伸ばしていくのにやや乏しいから、代わりにハラスアドバンテージで補わなくてはならないが、ハラス文明のドイツであるならむしろそうしたく、Uhlanハラス技術に磨きをかけなくてはならない。

 手順を見ていこう。 参考リプレイ
 17人(Pop)進化、進化中に伐採してTP建設、2件目の家建設、進化500食料と700金でV狙い、、、2R受けの必要が生じたら700木キャンセル8Crossbow(3Doppel)民兵V進化6Skirmでカウンター、、、700木で体制作る、馬兵兵舎建設、Uhlan生産まわし、1セットUhlanまわしてからUhlanベテラン化、V進化6Skirm、8Skirm、7Skirm、3WarWagon、Skirm軍備に欠くようになったら万能タイプのWarWagon生産で代用、、、戦線が膠着したら1000木で持久戦体制を築く、遠征地にTC増設、歩兵兵舎建設、Skirm生産まわし、市場ブーム、1000金を軍備代と市場テク2段階費用に、、、充分な生産軍備でハラスの重圧を与える、、、。

 Uhlanのベテラン化を組み込まなくてはならない理由は、おまけUhlanでその軍備を回避できない事情から。
 TPマップでないと不能である戦略と考えたい。上述した難点を補うには、そのTPブースト手段を必要としているから。また、TP建てないと、8Crossbow搬送が遅れる都合から即Vカウンターも不能になる。


 ・ドイツSemiFF

 本文の記事未完成。

=== フランスSemiFFの真似をしてはいけない (2012/02/10)
 フランスSemiFFの手順をドイツでそのまま流用しようとすると不具合が生じるのだけど誰も気づかなかったようで、それが主流手順となってしまった。
 例によって、一般に地味な要素のディフェンス面を考えてもらえずに、ただその形を作りたい、内政稼ぎたい、即V成立できればいい、そしてそれで勝ててるから有効なのだと信じてしまっている。
 RTSはブラックマップで情報が制限されていて、考える時間があまり与えられていないため、手順に不備があっても偶然的な博打勝負有利がまかり通ってしまうときがあるのと、プレイヤースキルと軍運用の誤魔化しが利くから、それを差し引いて、理論だけで判断せねばならない。

 4クルール700金手順の真似をするも、カードがたまりづらいドイツは、4枚目となる次のカード搬送が相当遅れて通常のカウンターが間に合わない。だけど交易手順組み込むのであればあまり問題ない。
 SemiFF流行の時代に私が創作したドイツSemiFFはその問題に対応し、3体だけの生産軍に止め(おまけUhlan分があるからそれで軍量が統一されている)、3馬車手順自力資源収集即Vとし、それによって700金の代わりのカード分が温存されているから、それで迅速なカード軍カウンターできる。相手が攻めてこなかったら700木(または家カード)手順で内政効率を望める。
 尚、SemiFFは内政型に対して一般に不利なので、内政型流行の対戦事情ではそのようなSemiFF特化の手順は用いづらい。

 実際はUhlanハラスの偵察や打診で攻めてこないだろうを判断してのV移行目指すから、そうしているのだから問題ないようにも思える。でも前線偵察できなかったり、裏小屋本気ラッシュなんてことされたらゲームオーバーになる。中央に湖があるような地形では前線偵察困難なので、それは博打行為だという咎めを受けねばならない。


 ・ドイツ交易3馬車手順最強説 (2012/03/21)

 ドイツが最強文明なのではないかと疑いをかけていて今一番マークしている。文明スペック的には最上位ではないと思うけど、それなのにそう言うのは、その有力な同手順を踏むのに隙が少ない、つまり対攻略法がほとんど存在しない優位性は大きいと思う。
 カードがたまりづらいドイツは立ち上がり遅れることになるけど、交易手順で序盤ブーストすればその弱点を補える。そしてその早期おまけUhlan軍量によるカウンターラッシュに対しては2R仕掛けるのは怖い。
 それで対応側は相ブームを目指すのなら、ドイツの最も強い形の内政型即Vに組まれてしまう。毎度その強い形で勝負できるのなら、攻略されてきた強文明達よりも勝り、実質最強文明の座を手に入れることができる。

 ところで、TAD1.01時代にドイツをよく使っていた私から見ると、今のドイツは大分変わった。当時は交易所費用は250木だったので、気軽に交易オーダーを用いることはできなかった。
 まだ直行の即Vが主流だった時代で、私のような戦術新進作家がいち早くSemiFFを導入していい気になっていたそんな時代。
 今では内政作って追ってのV進化カウンターで有利を狙うことは当たり前なので、結果としてSemiSemiFFまで組み上げ、それが固定化しつつある。相手が直行の即VしてきたのならSemiFFにしないと理論上カウンター間に合わないのに、SemiSemiFFで強引にカウンター取ろうとするプレイヤーが少なくないのではというくらいに。

 また、当時は3馬車OPカードを組み込むのにも苦心させられていた。立ち上がり遅れるドイツは、そうするとカウンターが間に合いづらいから。でも今では無理のない交易手順で易々とそれを成し遂げる。その交易を組み込めるのなら、おまけUhlanメリットでドイツスペックを向上させる。
 当時でもそれが不可能ではなかったかもしれないけど、交易費用が高かったのでその発想を持ちづらかった。また、確か交易なしマップが今より多かった。本当、今はドイツにとっていい時代になった。
 ドイツが苦手とする日本、TAD1.01当時は最強すぎる相手でもあった。私は意地になる人間なので、それでもそのままドイツを使い続けてしまった。今はそんなに苦労しない相手となっているはず。

 そんなぬるくなった時代だからこそ、ドイツ文明特性を最大限に引き出すことができなくなってしまったんだろうか。

  「ドイツは内政で勝負する文明ではなく、即Vで勝負する文明である。」

 私はその命題を証明せねばならない。内政型の流行でそれがドイツにも影響を受けその手法が導入されるようになり、多くのプレイヤーによる即市場や農民カード連打といったものでドイツらしさが失われているのだけど、私が愛しているのは啓蒙時代のドイツであって、AoE3のドイツがどうなろうが知ったことではないし、もう私が何を言おうが無力であり、盲信狂信的な内政信者を止める術を知らない。
 その原因は恐らく、流行や有名プレイヤーへの依存と、内政志向な国民性。それと、内政型は技巧派プレイヤーにとっては最弱なのだけど、技術に乏しいプレイヤーにとっては最高の武器になるので、RTSでは前者のようなプレイヤーが育ちづらいから、今はそうなるしかないのだろう。
 相ブームの対戦型となるのなら、確かに内政特化型に組んだ方が有利に働く。そして内政型流行の対戦事情から、何も考えずともそれが形作られていく。だけどこれから少しずつではあるがその事情は変わっていくはずなので、今から対策しておかないとその時代に取り残されることになると思う。進化する人間相手に同じ手が通用するとは思わないでほしいし、人間を停滞させておくことは許せないはずだ。そしてそのメタ戦略が循環するからこそ、対戦ゲームというものには無限の楽しみを持たせることができる。

 ドイツは文明依存では内政伸びることはない。それなのに、内政文明などが行えるその複合大ブームと内政勝負しようとするのは土俵を見誤っている(オランダインドなどが天然資源温存できるメリットとも内政(長期)勝負したくない)。ドイツは即Vすれば3体ももらえるおまけUhlan軍量で勝負する文明。だからその即Vに特化できるように手順を配慮するべきではないのか。
 ドイツは自分から内政作るのではなく、作戦から内政カウンターで有利取りたいときなどに限るようにする。ドイツが自分から押し付けたいものは即Vだということが忘れられてしまうほど、ドイツは異文化異国の人間に乗っ取られようとしている。

 ドイツ文明特性を損なうようなことはしない、バランスよく整えたつもりの、後述する手順の特に重要な点について先に解説していきたい。
 (カード依存で即V目指す場合)進化急いでおいた方が、V進化のときにもそれが早まり、カウンターが間に合いやすくなる。堅さと速度に不備のない、即Vカウンター成立のしやすさというものはメリットとして考えてもらえないのか。立ち上がり遅れるドイツはその弱点を補うためにもその配慮は特に重要。即Vカウンター後にも、進化急いでおいた方が軍配備早まってカウンター進軍の歩を進めることができるが、これが遅れると資源採集できなくなって非常に困る。
 今ではその道を辿ることになりやすいSemiSemiFFのような遅めカウンターの場合、資源事情がきびしいはずで、だからこそ余計にカウンター進軍を急ぎたい。それなのに農民カード連打なんて正気なのか。資源取れないのにそんなに農民いてはむしろ困る。例えば具体的には、3馬車、700木(で市場テク2段階)、700金(でV進化)のような無理のない手順を踏みたい。途中の700木手順で家や2小屋目追加の建設経験値で次のカード搬送が遅れづらくなるのは、ドイツにとって大きな手段だと思う。
 2ステイ運営がある場合、2小屋目追加しておけてないと兵種選択できなくて対応に困る。8Crossbow民兵を消耗した後に、Uhlan生産しかできない状態であってはいけない。

 進化急いで3馬車OPカード搬送を早めたい。即市場の内政メリットを帳消しにしてしまいそうな。それとおまけUhlan搬送も急いで、そのハラス運用のアドバンテージの大きさは、私なんかよりもドイツ使いスペシャリストの方が充分に心得ているのではなかったか。

 交易手順にしてさえ、それでもある程度はカード搬送遅れる、立ち上がりの遅れるドイツ特徴というものは残るので、その弱点を補うために進化急いで軍配備を早めようとするのはドイツプレイヤーのたしなみということにしたいんだ。


 まずはSemiSemiFFルートの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 16人進化(馬車農民は2人分)、進化中に大量伐採して交易建設、市場建設狩猟採掘外套テク、進化400木で馬兵兵舎と家2件建設、Uhlan(Doppel)生産、、、まだ相手戦略読めなかったので様子見で安定タイプの内政継続、(先に木材買って家建てないと枠取りが間に合いづらい)、700木を狩猟採掘2段階費用に、2小屋目追加(歩兵兵舎)、家建てて足りない分の人口枠拡張、生産兵追加、、、相手の仕掛けがなかったので700金(700食料)で終着駅の即V(SemiSemiFF)手順を踏む、伐採テク、高速V進化、Uhlan生産継続するつもりならUhlanベテラン化、例えばSkirmUhlan生産軍カード軍連打の即Vカウンターラッシュで勝負を仕掛ける、、、それで勝負が決まらなかったら何らかの内政拡大で後を続ける、、、。

 ドイツは金を多く必要とし採掘比率高いので、狩猟要員に偏らせた開幕狩猟テク2段階ブームというものは普通できない。その代わりに交易アドバンテージがある。
 事前の700木組み込みで2小屋体制は整っているので、V進化中の体制作りというものをしないでいいから、普通はカウンタータイミング早まる高速V進化を選択する。とっととおまけUhlan3体よこせ。


 SemiFFの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 続いて、例えば直行の即Vに対してのカウンターを目指すSemiFFの手順を見ていきたいが、その前に断りを入れておきたいのだけど、ドイツ文明特徴に即した独特な形を採用する。一般にはフランスSemiFF手順を流用してもいいのだけど、それだとドイツの場合700木搬送が遅れてうまくない。
 (同上)、、、SemiFF移行を決めた、Uhlan3体生産までに止める、自力資源収集でV狙い、700木カード切る前にSettler予約生産しておく(人口リミットブレイク技のため)、その即V道中はおまけUhlan分合わせて7体運用となる、700木で歩兵兵舎建設、狩猟採掘2段階、伐採外套テク、高速V進化、一般に8Skirm手順、Uhlanベテラン化、例えばSkirmUhlan生産まわし、カード軍連打で即Vカウンターラッシュ、、、。


 内政型の直行の即Vの手順を見ていこう。 参考リプレイ
 (同上)、、、進化500食料、Settler3人分予約生産、3馬車農民カード、おまけUhlanのハラス運用、自力資源収集でV狙い、V進化中に木材買って家建設急ぐ、それで人口枠確保できたら700木カードを切れるようになる、700木で歩兵兵舎と馬兵兵舎建設、狩猟採掘2段階、伐採外套テク、V進化6Skirm、Uhlanベテラン化、SkirmUhlan生産まわし、カード軍連打で即Vカウンターラッシュ、、、。

 人口リミットブレイク技で家代を節約してV進化資源費用集まりやすくしている。
 内政型の直行の即Vは本気ラッシュ受からない、扱いに注意せねばならない型だが、例えば進化前にポルトガル領事館や即市場を偵察できたのなら、ほぼラッシュはないので、それに合わせてその内政型即Vに組む戦略がある。
 また、TC間の距離が長くて仕掛け遅れてくれることに期待できる条件だったり、ラッシュの可能性が低い文明相手や、人読みで採用してもいい。博打で組んでも構わないけど、そういう方法で勝負しているんだという自覚はほしい。基本と区別してそれを損なわないように。


 ラッシュに対して2ステイ生産Crossbow受けにシフトする手順を見ていこう。 参考リプレイ
 (同上)、、、継続したラッシュを読んだので2受けを決める、生産軍民兵で初弾受けている間に700木で2受け用に体制を整えなおす、歩兵兵舎建設、Crossbow生産まわし、家枠追加していく、狩猟2段階、伐採テク、(伐採テク2段階)、生産軍カード軍連打で押し上げていく、、、V入りできる隙を見つけたら700金(700食料)でそうしてもいい、、、。

 進軍差し込まれて余裕がなければ伐採2段階は控える。
 重要な認識のはずの、立ち上がり遅れるドイツはカード軍を用いなければカウンターが間に合いづらいので、カード軍連打カウンターの意識を持つこと。フランスなんかでは資源箱手順で軍生産継続かV進化の2択の形をとりやすいけど、それとはちがうドイツ感覚を実感してこそドイツ使いか。


 ・ドイツ交易なし3馬車手順は有害説 (2012/02/09)

 批判的内容のものを取り扱うのは人の反感や恨みを買う恐れがあるからできるだけ避けて通りたいところだけど、でもそこから逃げていたら成長を望めないし、いいものを作りたかったら恥をかいたり喧嘩する覚悟がほしい。
 本来は気が弱い人間の私がそれでも譲れないのはディフェンス問題で、その理由はいろいろなところで熱弁を振るったと思う。
 現在のパッチでは交易マップ多いから当時よりもその手順を見る機会は少ないはずが、しかし内政型流行の時代に過ごしている。私はそれを本気ラッシュで咎めるアプローチを多用する。言葉では理解してもらえないのなら。
 尚、演出のために表題の日本語を故意におかしくしている。

 簡単に言えば、ドイツは交易経験値なしでは3枚目のカード軍搬送が遅れて通常のカウンターが間に合わない(次の4枚目カード搬送の遅さの方がもっと苦しい)。軍運用のうまさで誤魔化しが利くけど、理論上はそのようなものであるという理解がほしい。
 幸か不幸か、上手い人はその堅さの不備に気付けない。その点の上級者の真似はしてはいけない。

 対戦条件によっては内政型を用いたいときがある。徹底して堅さを維持したいのなら、ドイツは交易なしマップでは速攻スタートしかできない、もしくは効率に魅力のない内政オーダー勝負となる。
 6農民分となる3馬車OPカードを使わずのドイツ内政型なんて考えたくない。だから博打内政手順となってしまおうが、それを用いることにあまり文句を言うつもりはない。
 また、昔に私自身がその手順を容認していた時期もあり、呆れてしまう。それが3馬車OPカードの甘い罠。HP高い馬車農民のダメージ吸収戦法もあるから、別にそれを認めてもよいのではないか。内政型流行の影響でか、限度を超えて内政欲張るプレイヤーが増えたので、余計に神経過敏になっているのかもしれない。

 私においてはかなり例外的に、その基本から外れていて、また、狙った博打勝負という訳でもないのに、その手順を整備したものをここで取り扱う。というのは、その選択肢を奪われては対応で勝負しづらいから、仕方なく用いねばならないときがあるのだろうと思っているため。

 まずはSemiFFに発展する手順を見ていこう。 参考リプレイ
 市場建設、狩猟テク、家建設、17人進化(馬車農民は2人分)、採掘テク、外套テク、進化中に200木分ためておく、進化400木、馬兵兵舎建設、Uhlan生産まわし(または歩兵兵舎Doppel生産)、家2件建設、採掘テク2段階、、、Uhlanハラスの打診で進化許されそうだったら700食料(700金)でV狙い、木を買って家枠追加、V進化中にワンセットUhlan生産追加、伐採テク、Uhlanベテラン化費用の木材を自力でためておく、6SkirmV進化、Uhlanベテラン化、軍編成取るために8Skirmが通常、UhlanかWarWagon生産まわし、カード軍連打でカウンター進軍開始、、、。

 交易なしでは通常の16人進化しても進化直後にカード切れないので即市場17人進化にしたい。
 UhlanかDoppel生産だと金を多く必要とし、それで採掘比率高めとなるので採掘2段階の方にする。
 その採掘2段階を有効にしているのだから、700食料でV進化目指せば、その研究済みの採掘比率を高める内政効率を得られる。でもカード資源価値的には700金の方が上だし、金鉱温存にもなるから、マップの資源事情に合わせて選ぶことになる。
 何この手順、カウンター間に合わないよ!

 民兵受けからシフトしていく手順を見ていこう。 参考リプレイ
 2R仕掛けられたので生産軍民兵で受け返す、、、それで戦線を膠着させた間に伐採テク1・2段階、自力伐採で歩兵兵舎建設(木材買ってもよい)、Crossbow生産まわし、700食料(700金)資源箱回収手順で軍生産カウンター進軍で押し上げるかV移行する、、、。

 UhlanDoppel生産のドイツは狩猟比率低めだし、後手踏みで押さえ込まれている戦況ではイチゴを余儀なくされるので、狩猟テク2段階入れるのは判断が必要。
 執筆予定しているドイツ内政継続有害説の方で詳しく述べたいが、ドイツは3馬車カードと市場テク2段階までを内政の完成とし、そこからは仕掛けて勝負せねばならない。

























   
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