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戦略間考察 イギリス



 ・スペイン即V生産Lancerラッシュvsイギリス2ラッシュブーム (RE1.02)

 生産Lancer勝負の構想は、まずイギリス対策のために案出されたものだった。遅延した勝負展開となっては、その間にイギリスブースト内政を許し、形勢逆転となってしまうだろう。
 アンチ無視のLancerを突っ込ませてしまえば、勝負展開を早めることができる。そうしてカウンター体制を作る暇を与えない。

 MusketeerHussarを突っ込ませるラッシュも試してみたが、やはりスペインは即Vの方が強い気がする。そして突っ込ませやすいアンチ無視のLancerというユニークユニットが存在しているのは偶然なことなのだろうか。速攻目指すのに実に相応しいユニットのような気がしてならない。馬兵だから機動力があり、増援効率や着弾スピードにも不満がない。これによって、速攻文明の立場を疑われたスペインはその名誉を取り戻せる。

 私が当時から即V党だったのは、即V強くて、これをUの時代の軍隊でどうやって返すのだろうといつも思っていたからである。後に、内政作って軍隊量産体制とすれば形勢を保てることに気づいたが、それでも大砲護衛兵に馬兵を突っ込ませなくてはならない軍事形勢は、即V側の大きな強みである。
 それに加えてベテラン化済みのユニットが使えることと、カード価値の上がった軍カード連打とすれば、非常に強力なラッシュであると今も言える。

 イギリス側は勝負展開を遅延させたくても、Lancerに突っ込まれては引き撃ち不向きのLongbowを逃がしづらいし、Pikeを見せて退いてくれれば遅延させることを誘導できたのに、Lancerなら構わずPikeにも突っ込めてしまう。
 Musketeerなら対馬に特化されてないのでPikeよりも歓迎する。その射撃はそれほどダメージにならない。

=== 実践感想 vsHussarハラス入れつつ内政を稼ぎそこから軍隊量産MusketeerHussar 参考実戦リプレイ 参考実戦リプレイ2
 軍隊がきっちりまわっている経験豊富なプレイヤーだったため、検証や感触をつかむのに都合がよかった。
 リプレイを見てみると、これより遅延した展開となったら、イギリス側軍隊たまって返す自信ありということになってしまう感じだった。
 直行の即Vとはいえ、即Vはそれだけ進軍が遅れることになる。加えて勝負展開が遅延すれば、開幕内政からの軍隊量産で受かるのだろう。

=== 実践感想 vs植民地民兵受け 参考実戦リプレイ
 イギリス相手に勝負展開が遅延する方が嫌なので、植民地民兵が出てきても当ててしまう。イギリス側はうまく軍当てできたように見えた。FalconetだけHussarで割りにいき、そして退いてLancerを引き付けている間に、植民地民兵をPikeに当てている。
 それにもかかわらずスペイン側は戦線を突破してしまう。イギリス内政が充実して軍隊がまわりはじまる前に、スペインの強い時間帯に勝負を決めに行く方が、植民地民兵によるブーストカウンターも受けてさえ有効であったことの証拠となった。


 ・ドイツvsイギリスの概要 (TAD1.01)

 攻め筋は複数あるにしても、ここでは、ドイツ側は、イギリスに対して、Uhlanハラスで勝負する攻め筋を研究していくことにする。Settlerが大量生産されていくイギリスに対するUhlanハラスは効果が高く、つまり、そうしたハラス対象が多く存在するのなら、それだけ、ハラス高性能なUhlanの活躍場所を得ることができ、また、そうした内政制限をしていかないと、持久戦になったときに不利になってしまうから、Uhlanハラスがベターな選択肢なのだろう。

 イギリス側が、受身になっているときには、ドイツ側は、露骨にUhlanを大量生産して、そうしてハラス受けを強要し続けることができれば、その間に、内政カードを使っていき、力を蓄えるようにしていくこともできる。こうなると、ハラスアドバンテージと内政拡大でドイツ側有利の形勢。
 こうなってしまうのは、イギリス側にとって本意ではないから対策せねばならないが、そうするには、イギリスではやや不向きであるにせよ、重歩兵速攻で対策することができる。即VカウンターからのDragoonという手もあるが、イギリスで即Vするプレイヤーは希少だろうから、この後者を扱うのは、なるべく割愛する。
 ドイツ側は、そのイギリス重歩兵速攻に対しては、SemiFFカウンターで受けることができれば有利な形勢に持ち込める。普通は、2R速攻はSemiFFに対して有利だが、ここでは、速攻性能があまり高くないイギリス2Rということで、SemiFFカウンターでも有利に持ち込めるだろう。イギリス速攻は、カード軍少なめなのに加え、家建設コストの高さからして、性能は高くなく、進んで使っていく戦略ではなく、対応戦略で使っていくことが普通だろう。
 そのため、ドイツ側は、イギリス戦略の読み取りが重要課題で、今後研究していくことになる。そうして、有利に働く戦略を採用できるようにしていきたい。

 イギリスに対しての即Vラッシュは、通用しなくはないが、急戦やや不向きのドイツ即Vだと、その間に、爆発力トップのイギリス内政を稼がれてしまって、もし、Vラッシュでアドバンテージを取れなかった場合には、劣勢となってしまうので、進んで狙うべき戦略でもない。

 イギリス側は、ドイツに対しては、Hussarスタートが有効のように思われた。そうすれば、ドイツ主流のCrossbowラッシュに対応しやすいし、また、ドイツでは重歩兵速攻をするのに、やや不向きだから、Hussarスタートにしても、あまり受けるのに不満が出ない。そして、上との同型になった場合、つまり、Uhlan2ラッシュブームvsHussar2ラッシュブーム対決になった場合、その形勢はほぼ五分であって、イギリス側は、ハラス受けにHussarを使えるようになると、その機動力から、すぐに駆けつけることができ、Pikeによるハラス受けよりも性能が高いのではないのかと思ってしまうくらいであるし、そうして遅延した試合展開になっていけば、内政国家のイギリス側に分がよくなっていくだろう。
 ドイツ側が、Hussarに対してDoppelを使うにも、Musketeerで対応されるし、Crossbow編成だと、TAD1.01パッチでは、MusketeerHussarにやや軍配が上がるだろう。また、Hussar2ブーム戦略に対する即Vでは、急戦不向きのドイツ即Vでは、内政の爆発力トップを誇るイギリスに対しては、無理筋となってしまう。そのため、現在、ドイツ側は、イギリスHussarスタートに対する対応戦略の開発が課題になっている。

 イギリスに、海内政を組まれてしまうと、ハラス対象が分散されもするし、Uhlanハラススタートでは、そのハラス効用以上に、内政を稼がれてしまうことになる。
 よって、港を偵察できたら、Uhlanハラスをしつつの内政稼ぎはやめて、序盤軍備ブースト型にシフトし、2Caravelの到着を待ってから、その海内政地に突撃して、海封鎖を可能にしたい。


 ・ドイツUhlan準即VカウンターラッシュvsイギリスMusketeerラッシュ (TAD1.01) イギリス側の参考リプレイ ドイツ側の参考リプレイ イギリス側の参考実戦リプレイ

 イギリス側は、Uhlanハラスを封じるために、重歩兵速攻受けをドイツ側に強要させることで、その対策にする。ドイツ側は、Uhlanハラスを決め込んでいたので、Crossbowにシフトするには困難で、この場合には、即Vカウンターで対応を目指せれば、有利に働くだろう。
 ドイツ側は、3枚目のカードの9Crossbowと、TC駐留攻撃での迎撃や牽制を試み、生産してしまったUhlanは、ハラス遠征して、イギリスSettlerをTCに追いやり、そうして生産軍が出ないようにさせれば、ハラス効果も含む、その対策になるだろう。
 イギリスの初弾を侮ってはいけない。イギリスは進化やや早めなので、カード軍と生産軍の初弾を、TC間の距離が長くさえなければ、5:40ぐらいには、11Musketeerを着弾させることができる。これに対してドイツ側は、カードがたまるのが遅めの仕様となっているので、3枚目のカード9Crossbowの到着が遅く、それまでの間、受けるのに苦労させられることになる。TC避難で受けつつ、Uhlanハラスで、イギリス進軍を躊躇させることができれば成功だろうが、しかし、3SettlerWagonを切ってしまっている分、イギリス側が軍事的に有利な形勢で、下手するとVボタンを押させてもらえなくなるだろう。
 普通には、直行進軍の2Rに対してSemiFFで受けるのは条件が厳しいのだが、あまり性能に期待できないイギリス速攻に対してということで、ここではSemiFFカウンターの適用を許している。イギリス速攻は、家コストの高さの影響と、持っているカード軍が少なめなことから、上のように初弾は優秀でも、後続に期待ができない。アステカのような、継続した2Rは不向きで、一度体制を整えなおしてから、また攻め込むという形になってしまうのが普通だから、ドイツ側は、そのような速攻2Rに対してならということで、SemiFFな即Vカウンターでの対応を試みることにする。

 今回、ここで扱われることになるイギリス速攻の手順では、歩兵生産速度アップカードを組み込んだ、継続したMusketeerラッシュも考えている。イギリスが継続した速攻2Rをするための苦肉な策である。こうして、何とか継続した速攻2Rを成立させられるが、普通には、攻め切れないと判断したら、700木で馬兵兵舎などの施設を確立していき、体制を整えなおしてからの勝負となるだろう。

 Skirmを出せるようになれば、イギリス側は沈黙せねばならない。Musketeerに対して、大きく有利に働くそのユニットに対しては、イギリス側は、別の手段を用いなければならず、つまり、戦略シフトしないと、そのまま、ドイツ側有利の形勢で、試合が決まってしまうことが予想される。
 しかし、もうここでは、イギリス側は、形勢を回復させる手段を持たない。というのは、イギリス側は、内政を犠牲にした2Rスタートを、2ブームスタートな即Vカウンターで返されてしまった訳で、この条件から内政で取り返すには、イギリス内政を持ってさえ困難で、無理に内政を稼げば、博打型となり、急戦不向きとはいえ、ドイツのVの軍隊が押し寄せてくるのは、そう遅いことではなく、この場合、イギリス側は充分に受けられない無理筋となっている。
 Hussar生産体制を急ぐことがベターだろうが、すでに、取り繕う手段にすぎず、軍事力の差は大きくひらいてしまっている。

 よって、ドイツ側は、そのイギリス速攻を読み取って、即Vカウンターを合わせられれば、有利な試合展開を期待できるのだが、実際には、そのような読み合いを征しての適用を成功させないといけないから、その場合においてのみ有利であるということにすぎない。

 それでは、イギリス側の手順を見ていこう。
 300木、13人進化、進化中に資源箱回収と伐採をして、人口スロット50まで家建設と、歩兵兵舎代の確保をしておく、進化搭進化、前線に進化搭と歩兵兵舎建設、Musketeer生産まわし、6Musketeerの初弾投与、6Longbow、即詰みを狙えそうだったので、歩兵生産速度アップカードを有効に、まだ速攻2Rを継続したければMusketeer強化カードを使う、、、攻め切れないと判断したら700木などで体制を整えなおす、、、。

 300木で家を建設すれば、イギリスだから内政兼で人口スロットを確保でき、これは速攻型を用いるときに役立ち、開幕の軍備ブーストに貢献させることができる。当然、3Settlerにしておけば、後々、都合よくなっていくが、ここでは速攻Rを目指している。そのため、300木を採用しておきたい。そうして、進化中の大量伐採を免れれば、それだけ、狩りでMusketeer生産代を稼いでおけるので、あまり生産を止めずにまわしていけるようになる。
 攻め切れそうになかったときの戦略シフトは、700木でHussar生産体制を確立し、また、家ブームと市場ブームで持久戦に備えた、MusketeerHussarでの勝負となるのが普通だろう。

 ドイツ側の手順を見ていこう。
 16人(Pop)進化、進化中に伐採して、市場建設、狩猟採掘テク、進化400木で馬兵兵舎と家を建設、3SettlerWagon、Uhlanを3体だけ生産、Uhlanハラス活動、軍備充分な11Musketeer高速初弾に対して9Crossbowで対応、Uhlanハラスと、9Crossbow受けやTC避難でMusketeer進軍に対応し、Vボタンを目指す、Musketeer軍の目から逃れ、資源収集をこなせると民兵まで出せるので、そうすれば本格的に対応できる、外套テク、V進化6Skirmでカウンター、カウンター成立後は、伐採テクを有効にし大量伐採、TP建設、Uhlanベテラン化、8Skirmでカウンターを確実なものとし、しばらく歩兵兵舎を建設できないので7Skirm、Uhlan生産まわし、歩兵兵舎建設、Skirm生産まわし、Hussar対応の3WarWagon、、、カード軍連打のドイツ即Vラッシュでイギリスに内政拡大の猶予を与えない、、、。

 総評。ドイツ側62:38有利。
 SemiFFに対する2R速攻なので、即V道中に、2R側は有利な形勢で戦争を強要しようとする。ここでの、ドイツ側は、3SettlerWagonを切ってしまっているため、充分に受けられないが、しかし、それでも、V入りを確定させることができれば、その後の試合展開での形勢有利を期待できるので、総じて、ドイツ側有利に。攻城性能普通の、Musketeer速攻に対してなら、即詰みを逃れたV入りを目指すことは、あまり難しいことではない。


 ・ドイツ資源封鎖ラッシュvsイギリス2ラッシュブーム (TAD1.01) ドイツ側の参考リプレイ

 ドイツ側は、資源封鎖が有効なマップで、イギリス相手ということであれば、前線を取りに行って、資源封鎖ラッシュを目指したい。
 逆に、前線取らずに、Uhlanスタートにしてしまうと、懐に入られてしまったときに、資源収集を困難にさせられてしまうので、ここでは、マップを取りにいくことがベターな選択肢と言ってよいだろう。
 それと、TC間が短めのマップだと、それだけ、進軍されるのが早くなり、懐に入られやすくなるので、この条件は、さらなる、前線を取りに行く理由となっている。

 そうした理由で、前線を取りに行く都合上、初弾は必ず9Crossbowにしないと、前線を死守しづらくなってしまう。初弾5Uhlanで、ハラスに力を入れたいところだが、ここは、通常の手順を守りたい。
 イギリス側の馬兵兵舎を索敵できたら、生産Pikeにできるようにしたいが、ドイツは、おまけUhlanがもらえるので、それを緊急的な対馬に使えるので、軽歩兵乱立をしやすい文明特徴を持つ。
 次に、5Uhlanで、内政封鎖を本格的に行っていきたい。また、そのUhlanも緊急的な対馬として役立つ。

 チャンスがあれば、イギリス側の資源地の動物を逆寄せすることで、より資源封鎖ができることになる。

 持久戦に突入したら、馬兵兵舎を建設して、Uhlan生産体制を整えたい。ここでは、資源封鎖が狙いなのだから、その機動力で、広範囲に資源地を巡回できるUhlanをたくさんほしいし、また、Longbow対策や、緊急時の対馬として役立つ。

 軍備がたまる試合展開になると、イギリス側有利となる。つまり、大軍のぶつけ合いになったときには、連射タイプのLongbowの攻撃効率が上がるからである。よって、ドイツ側は、消耗戦も行えておけると良いだろう。
 重騎兵に対する軽歩兵の攻撃効率が軽減されたTAD1.01でさえ、Longbowがたまると、HPの低いUhlanに対して、逆アンチ状態になってしまうし、CrossbowがLongbowと互角に撃ち合えなくなるし、また、Crossbowでは、Pikeを減らすのに、あまり性能がよくなく、UhlanがPikeから逃げてるだけで、Longbowに当てに行きづらくなり、軍備がたまる試合展開は、PikeLongbow>CrossbowUhlanの形勢となる。

 とはいえ、序盤のカードブーストと、おまけUhlan軍備による、ドイツの開幕軍備ブーストで、立ち上がりの悪いイギリスに対しては、先手を取りやすく、イギリス側は、体制を整えさせてもらうのに苦労するはずで、また、ここでは、資源枯れマップということで、ドイツ側は、攻め損なわなければ、有利に戦っていけるはずである。

 それでは、ドイツ側の手順を見ていこう。
 16〜17人(Pop)進化、進化中に伐採して、市場建設、狩猟採掘テク、外套テク、進化400木、前線に歩兵兵舎建設、CrossbowかPikeの生産まわし、9Crossbow、おまけUhlanでハラス、5Uhlanでハラス強化、、、イギリス側沈黙の気配なら、3SettlerWagonで持久戦に備える、狩猟テク2段階目、馬兵兵舎建設、Uhlan生産まわし、、、。

 総評。ドイツ側60:40有利。


 ・ドイツ即Vハラス急戦vsイギリス2ラッシュブーム (FAN1.00) 参考リプレイ

 他の場所で即TP700金進化を否定気味に述べたが、それは汎用型として見てのことであって、ドイツでそのような急戦向き手順を採用しても、即詰み性能や軍事力向上にやや欠くドイツ即V急戦型は、やや独特な立場が求められているのである。

 ここでその手順が有効となることに期待しよう。イギリス戦ということでSettlerが多くいるだろうことが予想される分だけハラス戦略が有効であるし、即Vによる軍備ブーストで本陣篭りの内政が不能なイギリスに対して天然資源収集を全力で封鎖してやれば、その多くいるイギリスSettlerはむしろお荷物のように感じることだろう。
 確かにSkirmUhlanでは即詰み狙いに難がある。しかしここでの局面ではハラスの方が実は有効で、ハラス性能の高い遊撃ユニットタイプのSkirmUhlanはその活躍場所に喜び、天然資源収集ができなくなってはその多くいるイギリスSettlerはむしろハラスの的となり内政効率にも期待できない。

 即V急戦型を採用しているからこそ、その軍備ブーストでUの時代に留まる相手に対しては通常は主導権を奪回できる訳で、ドイツ側はその形勢を得たら、攻城性能低くともTCや前哨に張り付いて資源収集を不能にしてやり、イギリス側に有効なカウンター手段が選択されてなかったら、実はそれで即詰みも狙えてしまうのである。

 手順を見ていこう。
 17人(Pop)進化、進化中に伐採してTPと家増設(スロット30)、進化500食料と700金でV狙い、、、受ける必要があれば9Crossbow民兵V進化軍、、、V進化中に大量伐採して家乱立に馬兵兵舎建設、Uhlan生産まわし、V進化6Skirmを得たら急戦ハラス進軍、8Skirm、7Skirm、、、頃合にUhlanベテラン化、、、適切なカード軍連打、、、。

 急戦を目指す場合、兵舎を2つも建てづらい。ここではハラス性能を向上させるために生産Uhlanを採用し、V進化SkirmとカードSkirmで編成をとっている。
 そのSkirmを多く失ってしまったら兵舎を増設せねばならないが、そうするとその間に体制を整えられてしまう余裕を与えてしまうことになるのは好ましくなく、その有限なSkirmはそうした理由で貴重なため、慎重な操作を心掛けたい。


 ・ポルトガルvsイギリスの概要 (TAD1.03)

 一般的にはイギリス有利の対戦条件で、継続したラッシュが行えず、また、序盤内政作れないポルトガルに対して、序盤の内政勝負で優位をとってから、序盤軍備に乏しいポルトガルの脆い時間帯に対してそういう内政作って軍隊量産ラッシュとすれば、複数TCの牙城に対してさえ突破してしまう。

 ポルトガル側が即Vカウンター、もしくは即V初弾ハラス速攻で押さえ込みして時間稼ぎしている間に、複数TCからのSettler量産ブームの充実を狙い、その道中は植民地民兵や傭兵Mamelukeといった一時的な軍事力ブーストで防衛を成立させ、ポルトガルの終盤の体制に持ち込めればいいのだけど、CassadorDragoonがLongbowと戦いづらいし、イギリス側も攻めのタイミングを誤らず、終盤のポルトガル体制を許さず侵攻を急いでくるだろうと思う。

 その文明の基本戦略しか使わないのであればその関係は覆らない。その不利を知っているのならポルトガル側は自分の形を崩してでも対策に動くべきである。
 仮にも戦略ゲームの名が付いているのに、その腰が重いというのはどういうことなのだろう。確かに反射神経(広義の意味で)勝負で通用するならそれでもいいけど、私はその立場になかった。

 研究を進めれば実はポルトガルでもイギリスと結構戦える。海と交易を活用すればポルトガルでも序盤内政が作れるようになり、つまり序盤の内政勝負であまり後手を踏むことがない。

 終盤の内政と軍事体制はポルトガル側に分があり、そこまで持ち込むための時間稼ぎとなる手段がイギリスに対して有効となる。裏小屋ハラスなるもので、その小屋の処理を誘導して、戦地から遠ざかった場所に軍隊を呼び寄せるといった時間稼ぎや、直行の即Vとするよりかは、SemiFFオーダーにしてHussarハラスの着弾早めてそういう時間稼ぎの手段を早急にとった方がよいのではないか。

 基本Uの時代に留まるイギリスに対して、まさかのSettler生産止め即V急戦本気ラッシュとして、時代差のアドバンテージで戦うのも有効だと思う。イギリスでSemiFFしてくるプレイヤーを見たことがないし、私もイギリス使うなら極力しない。イギリスがSemiFFしても文明的にあまり合わないと思うので。つまり即Vに対するSemiFFカウンターをもらわないだろう環境下を狙い撃ちできる訳である。


 ・イギリスLongbow2ラッシュブームvsポルトガル即Vタートルブーム (TAD1.03)

 ポルトガル即Vの攻略法は、ポルトガルは開幕の相ブームに応じれず、また、序盤軍備に乏しいので、内政作って軍隊量産ラッシュとするかSemiFFで、内政アドバンテージと序盤軍備に乏しい期間を狙い撃ちすれば、脆い遠征3rdTCなら難なく陥落させることができる。

 ポルトガル側は、即Vハラス初弾速攻で押さえ込みして時間稼ぎをしている間に、複数TCからのSettler量産ブームを充実させることができれば戦える体制を得られる。
 通常の評価としてはやや不利の形勢を強いられるのだけど、その時間稼ぎを機能させることができると評価が変わる。それで万能的に戦うことができる昔から親しまれてきた、進化ボーナスTCを早期に獲得することと、即V軍事強化で駒組みスペックを稼いだ戦略である。

 だけどここでの環境下では、そのポルトガル即V初弾速攻を機能させづらい。というのは、CassadorDragoonがLongbowと戦えないので、押さえ込むどころか押されてしまう。せいぜいDragoonハラスの遠征で時間稼ぎできるくらいで、だけどそれではSettler殺傷能力に欠くので、イギリス側はある程度それを無視して進軍してしまっていい。

 イギリス側がそうやって槍弓生産体制の資源調整しているなら、ポルトガルのディフェンスの切り札Mamelukeに対する有力な対抗兵の槍をスムーズに出せる。Musketeer出してくれると、Cassadorで効率よく処理できるし、対馬に特化されていないからMamelukeを機能させやすい。

 つまりポルトガル戦ではLongbow出すのが基本的な振る舞いで、それで昔からポルトガルはイギリスに勝てないと言われてきた。

 「確かあなたはポルトガルをよく使ってますよね。自分の弱点をさらしてしまうようなことをしていいんですか。」
 「ふふ、たまに結果的にうそをついてしまう私のことなど誰も信じはしないのだよ。冗談はさておいて、私は必ずしも直行の即Vを採用することはないからね。内政および資源調整の都合からLongbowオーダーでは進化が遅れてくれる場合の狙い目の戦略があるんだ。」
 「なるほど。そうやって誘っている訳ですか。」

=== 実践感想 vsポルトガルATPFF 参考実戦リプレイ
 ポルトガル側は直行の即Vは本当は予定していなかった。後で気づいたら資源配置が悲しいことになっていたので、カウンタータイミング早めることができる直行の即Vに切り替えて資源確保を優先した。前線ATP隣接TCとして防衛性能稼げると思い、それを試してみたいという考えがあったと思う。
 ポルトガルが即Vすると出せる対抗兵はMamelukeか2Organだけど、前者は軍配備遅れるし、2OrganくらいならLongbowで強引に処理できる、というよりデッキに入れていない。それで最初はCassadorでの応戦となってしまったがLongbowと戦えていない。


 ・ポルトガルハラスブーミング対応戦略vsイギリス2ラッシュブーム (2010/RE1.02)

 ハラスを入れて時間稼いでその間に内政作っていく。これはマナーハウスで内政ブーストできるイギリスに最も向いている戦略だと思っていた。ポルトガルではそうやって時間稼ぎが成立したって、その間に特別な内政ブースト手段を持ち合わせていない。
 それなのに、この対戦条件においてはポルトガルの方がそうすることが有効であるという意外な判断を下すことになったのだけど、その理由を読み解いていこう。

 一般にはイギリス有利の対戦条件と考えられていて、というのは、開幕の相ブームに応じれないポルトガルの脆弱性をイギリス内政で狙えることになり、そこからの軍隊量産ラッシュに対して、ポルトガル即VはそのUの時代の軍隊に対してさえカウンター成立きびしいという事情にある。

 そのイギリス2ラッシュブームに対して、ハラスを入れて時間を稼いで進攻を遅らせるということができると、カウンターが間に合いやすい感触だった。
 そして実は中盤からの内政はポルトガルの方が伸びるので、そこまでの時間稼ぎができると形勢を傾かせることに期待できる。

 V進化を被害なしに成立させることができれば、そこからはイギリスに対して優勢を得やすいようで、OPユニットMamelukeを使えるようになることはもちろん、複数TCの牙城で崩されづらく、また、中盤からの内政勝負で優位に立てる。
 そのまま膠着したら、終盤戦で決め手のある手段を持たないイギリスに対して、終盤戦に強いポルトガルで戦えることになり、戦線維持に努めていればよいという戦いが有効となるなら安定感を持たせることもできる。

 そしてそういう時間稼ぎの効用だけでなく、イギリスに対して農民殺傷ハラスを入れることの有効性の基本条件を思い出さなければならない。
 多くの農民を有するイギリスに対しては、そういうハラス対象が多く存在しており、そのアドバンテージを狙いやすい。

 一般の判断を覆して、不遇を強いられていた者の立場逆転を導かせることができると、戦略研究の意義を感じることができて、研究をまた深めていこうという気にさせてくれる。

=== 実践感想 ポルトガルダブル裏小屋Musketeerハラスブーミング対応戦略vsイギリス2ラッシュブーム 参考実戦リプレイ
 時間稼ぎならHussarハラスを用いた方がその機動力を活かせることでその効用を得やすい。しかし実は裏小屋の方が時間稼ぎの目的を果たしやすい。
 そのような戦地から遠ざかった裏小屋の処理を誘導すれば、そこから相手本拠地に攻め込むには距離が長くて時間が掛かってしまうとともに、HP2000のその小屋を破壊するのも時間が掛かる。
 その処理を放置するなら延々と生産軍ハラスが投入されることになり、農民という多くのハラス対象を有するイギリスはそれを放ってはおけない。

 そうしている間に、ポルトガルが少し無理して経済理論や採掘2段階までも有効にして開幕の相ブームにも応じさせ、そして被害少なくでV進化を成立させることができれば、上述の優位性を得ることができた。

=== 実践感想 ポルトガルATP裏小屋Musketeerハラスブーミング対応戦略vsイギリス2ラッシュブーム 参考実戦リプレイ
 交易所は多くの場合に活用するつもり。その場合は700木はそれに投資され、交易所がなければ代わりにダブル裏小屋なんてことをするかも。
 交易ブームよりも市場や経済理論の方が効果が高いという意見があるけど、確かに後から充分な農民を有することになるからそうかもしれないけど、実は交易とそれとの複合大ブームの成立を狙う場合があるので、また、開幕は市場ブームの適用先となる農民が少ない条件にあるポルトガルは交易ブームスタートとした方がいいと思う。

 その交易と市場の複合大ブーム手順を有することにより、序盤内政さえイギリスに劣らない。海と交易を活用できると、ポルトガルは内政文明に転向することができる。


 ・ポルトガル内政型SemiFFvsイギリス戦略 (2011/TAD1.03)

 一般のポルトガルはフランスイギリスを苦手としている。タートル文明はまともな開幕内政作れないのでその相ブームに応じれず、また、普通には詰める初期ラッシュができないから、その相手の内政拡大を阻止できない。
 そしてそこからの軍隊量産ラッシュに対しては、ポルトガル複数TC牙城をもってしても防ぎ切れず突破されてしまうことになる。
 イギリスはそれ以上にポルトガルと相性が良い条件を備えていて、それはポルトガル即Vカード軍に対してLongbowが相性勝ちできる点がある。Longbow出しの資源調整をしているのなら追加のPikeを出しやすいのでMameluke対策もできている。

 伝統的なポルトガル即Vに固執するのなら、その不利を覆すことができなかった。だけど戦略開拓派のプレイヤーであるなら、その問題を解消させてしまう。
 普通のイギリスに対してなら、即マム本気ラッシュで必ず戦える。まさか文明メリットの複数TC内政施設の活用を放棄してのオーダーも、戦型狙い撃ちで用いるのなら有効となり、それによって他の不利な対戦条件も覆してきた。
 今回は戦線維持を不能とさせてやる急戦の手段を用いるのではなく、相ブームから維持を狙った対戦型の試合で形勢に期待できる戦略をこれから見ていくことになる。

 先に言っていたはずだ!ポルトガルは開幕の相ブームに応じれないと。しかもここでは内政ブースト性能に最も優れるイギリスを相手にしている。だからインドがそうせねばならないように、初弾ハラス速攻で内政制限させた後に遅効性のポルトガル内政を伸ばしていく方法を用いなければならない。
 ところが、実は相ブームに応じることができる。同じくタートル文明特徴のインドの場合には、農民生産に木材を必要とすることから、採集効率に優れる狩猟比率を低めてしまうのと、インドはカードがたまりづらいので、そこまでの条件だと内政型戦略に不利があった。
 ポルトガルはそのようなことはない。具体的には、即狩猟テク2段階でSettler全員を狩猟に偏らせることで開幕内政を作れる。狩猟ブームは最も効率が良い。内政カードを持たないポルトガルはカード資源箱手順となるが、他の資源はそのカード資源箱で調達できるのでポルトガルはそのようなことがやりやすかった。また、複数TCの牙城の下で堅く内政できる。

 そしてここでのプランの根幹となる手段を述べると、採掘テク2段階を組み込むことで、イギリスフランスとの相ブームに応じれるようになるということ。
 この手段は容易には見出しづらい。何故なら、ポルトガルは複数TCからのSettler生産のために多くの食料を必要としていて、つまり採掘要員少ないのにそれを有効にしようとは思えないからだ。それに序盤弱いポルトガルでは内政地拡げづらいのでその天然資源の確保にも難がある。
 それなのにそうしようとできる理由とは、フランスイギリスは仕掛けやや遅めとなる文明なので、その序盤にある程度は内政地を拡げやすい。そして時間が経った後、生産Settlerがたまって、また、周辺の動物を食べ尽くしてしまった頃には採掘に移行することになり、その採掘2段階テクはフランスのような意味を持つ。

 だからといってイギリスフランスに開幕序盤の相ブームで不利を被るのは変わりがない。マップの天然資源保有量も相手の方がやや上である。
 内政性能をその一時期間で判断するのはよろしくない。中盤戦以降の内政は複数TCのポルトガルが上回るので、採掘2段階までしておけたなら遠い目で見たら内政は追いつく。そして射程20JineteDragoonを代表とする終盤戦の軍事形態で有利を得やすく、複数TCの牙城によって落とされづらく、最終的な形勢には期待できるところのものになっている。

 ポルトガル即Vカード軍がLongbowに相性負けすることは述べておいた。ここでのポルトガル内政型戦略を用いることにより、つまりカード資源箱回収手順を繰り返すことになる、および2小屋体制となるこのオーダーでは、生産Organを出しやすいので、それによってLongbow対策を行いやすい。
 Dragoon強化カードがHussarにも適用されるので、追加のHussar生産によるLongbow対策も有力に行える。

 ポルトガルというと、序盤弱いし複数TCのタートル体制を活かしたいから、篭り内政しようとするプレイヤーが少なくないだろうと思う。
 私のプレイヤータイプ的にも、カウンタースタートを好み、こちらから仕掛けずに維持していれば勝てる条件を求めようとしていたはずだ。
 それなのに私はポルトガルプレイヤーの誰よりも内政地拡大を求めた。戦うことを選んだのだ。そうした理由とは、天然資源採った方が内政効率に優れるからで、私の劣った実技スキルを考慮するよりも、理論上の理想を追い求めずに済まない性分だったのと、戦略開拓派および対応型のプレイヤーだからこそできる戦況コントロールのスキルと、ときにはSettler生産止めのような大胆な手段の活用(戦型狙い撃ちによってのみ有効となる)で軍備重視とでき内政地維持に自信を持てたためだった。相手を選び、篭り一辺倒とはしない。

=== 実践感想 ポルトガル植民地民兵受けからV進化に移行vsイギリス内政作って軍隊量産槍弓ラッシュ 参考実戦リプレイ
 HussarハラスからSemiSemiFFにつなげる形を好んでいるようにみえる対戦相手だったのでPike受けの体制を選んだ。でも本当は、偵察できなかったから万能なMusketeerにした方がによかった。
 でもそうしたのは、好きなユニットを自由に作れるように手順を操作できるスキルを磨きたかったので。通常は資源調整的にも、槍弓となるか、MusketeerHusser生産となる。今回槍Hussar編成としたのは、相馬ハラスの初期の戦形となった場合にそうした方が有利だから。それでいて且つ内政も作れるのでなければいけない。ポルトガルの場合にはカード資源箱で資源調整してそのようにする。他の文明は内政カード使うから、槍Hussarしたかったら伐採採掘しないとできない。
 700木を軍生産費用および市場2段階テク費用にうまく使えれば、上のようなことがやりやすい。それによって内政型のポルトガル戦略の形を作れる。

 槍生産が失脚して、そこから追加のHussar生産と民兵受けの形となり、イギリス側はまだ攻め込むことはできない。相ブームで大きな不利を被るのなら、その後は戦線維持不能になる。ところが、狩猟要員偏らせ狩猟ブームと、追加の採掘2段階によって、その内政をカウンター手段とできる。

 仕掛け遅れるイギリスに対して、2ndTCを遠征させて事前に内政地を拡げてしまう。初期ラッシュ弱くて内政作るような文明にどうして遠慮せねばならないのか。自戦略押し付けに慣れると、どの条件でも同じ形をとるようにしてしまい、相性効率を稼げてないのはいただけない。

 採掘2段階によって、Mameluke、生産Organ費用を調達しやすく、戦線維持が可能となった。そこからの持久戦勝負となった場合、複数TCの牙城で堅く終盤の戦いに強く、また、その複数TCSettler生産内政で立場が逆転する。
 LongbowいるからJineteDragoonがあまり有力とならないけど、Hussar強化もできるDragoon強化カードで強くして、追加のGuardHussarで勝負の決めとしたい。

=== 実践感想 ポルトガルATP交易市場複合ブームからSemiFIの形となるvsイギリスHussarSemiSemiFF 参考実戦リプレイ
 今度はなるべく相手兵舎を偵察してからこちらの軍生産を決めるようにしたい。TC間の距離が長くて着弾遅れるマップだったからそうしやすかった。前試合ではTC間の距離が短いマップだったのでその余裕がなかった。
 まだ偵察できなかったので、Hussar生産からスタートした。その後に相手馬兵兵舎を偵察できたので、追加のPike生産とした。これで開幕は理想の形を作れた。

 Hussarハラスが失脚して、戦線維持のために追加生産を急がなくてはならなくなった。まずは進化してDragoon軍備を急ぎ、そこからの様子見の展開となると、相手の仕掛けが遅くなるように感じた。
 終盤の戦いでポルトガル有利となるので、イギリス側は開幕序盤の内政勝負で有利をとった後に、そのアドバンテージを活かして勝負に出なければならないのにちょっと遅い。
 中央湖の存在がそうさせている。着弾急げず、また、逆サイドに逃がす手もあり、詰め切るには困難だ。結果としてW進化許され、さらにまた、工場設置および重カノン生産できれば、その内政力軍事力およびLongbow対応が容易となって、序盤の差し合い勝負でイギリス側に分があったものの、最後には形勢が逆転する。


 ・ポルトガル海内政vsイギリス戦略 (TAD1.03)

 ポルトガルが海に出れば序盤内政作れるようになる。つまりイギリスとの相ブームに応じれるようになる訳だけど、それで優位性を得られるものなのか。

 家内政をもってすれば、陸だけの内政でも海ポル内政に対抗できる。そしてそこからの軍隊量産ラッシュで重圧かければ、ポルトガル側の内政機能を阻害することができる。
 また、海ハラスを入れて、さらに制海権までも奪えれば、イギリスもスクーナー海内政できるのだから、さらなる内政地盤を得て、そういう家内政と海の複合大ブームとされては戦えないから、ポルトガル側は制海権の維持は生命線と言える。
 イギリス側も海に出るメリットがあり、その内政地確保の争いや、陸では複数TCと家内政対決として、両者条件的に譲らない。
 軍船強化カードにオフショアサポートを上乗せすることで、イギリス側に海軍強化に分があり、陸の戦線維持争いではLongbowが有力か。

 ポルトガル側はイギリスに対して海に出ることの特別な有効性が見当たらない。戦えなくはなさそうだ。しかしポイントを取る手段がなければ採用に食指が動かない。
 通常条件と同様に複数TCを所有していることで、ポルトガルは後から伸びる内政アドバンテージを収めることができる。よって裏小屋ハラスやHussarハラスなどでハラス対応強いて同様な時間稼ぎをしたい。
 終盤の軍事体制も魅力だ。だけど射程26Longbowに対して射程20JineteDragoonはあまり有効ではないか。私は自然の流れでGuardHussarを使っていた。

 また、消極的に海に出る必要性があると言える。イギリス側に家内政と海の複合大ブームとされては内政的に戦えなくなってしまうから、それを防ぐという意味で海に出る。
 でないと、通常のポルトガルは継続したラッシュができないから、そのイギリス側の内政制限を行えず、また、相ブームに応じれないということになってしまう。

 なので、海マップでポルトガルがイギリスに対して陸戦臨むなら、急戦しか選択肢がない。槍弓本気ラッシュや即マム本気ラッシュ、生産Organラッシュ(Culverin追加で陸からの海ハラスへつなげようか)、即革命といったものがあるが、ポルトガル急戦戦略はSettler生産止めするという大胆なオーダーで一般的には未開の地である。海ポル戦略もそれほど使い手がいないと思うので、イギリスの安泰期は続くだろうけど、私はそうはさせない。

=== 実践感想 ポルトガル生産軍ハラス3港海内政vsイギリス2ラッシュブーム 参考実戦リプレイ
 裏小屋やらHussarハラスで時間を稼ぎ、後から伸びる複数TCからのSettler量産ブームを充実させる。それでポルトガルの終盤の体制に持ち込んでイギリスに対して優位を取りたい。

 格下相手ならそれで勝てると思う。まだまだ鮮度あると思う裏小屋ハラスやHussarハラス対応に追われて翻弄してもらえるはず。それでポルトガルの終盤の体制に持ち込んでいく。
 だけどこの試合ではハラスにあまり付き合ってもらえずに、適量のハラス対応軍を置かれて進軍された。それでカウンタータイミング急がされてあまり内政を作らせてもらえなかった。

 イギリスに即効性のある内政作って軍隊量産ラッシュとされるときびしいか。基本条件的に一歩遅れる不利をうまく補えないとイギリス有利のままとなるのか。


 ・ポルトガル即マム本気ラッシュvsイギリス戦略 (TAD1.03)

 即V戦略の一般の形は、道中に軍を出さないで進化を急いだ、スピードと力技の速攻が目指されている訳で、相性合わせた作戦勝ちを狙うといったものではない。
 私のような対応型のプレイヤーがそれを主力とするはずがない。なのにその採用率が低くないというのはどういった理由からなのだろうか。

 初期の対戦条件で、即Vが有効に働くと見込める条件があるからである。たとえ内政作られても、Uの時代に留まる相手に対してはその時代差で戦えることになるから、基本Uの時代に留まって戦う文明相手にはその戦略を適用させやすい。
 事前条件ですでに戦いが始まっていた。その条件で相性を合わせられるといった理由で、一本道になりやすい戦略を私でも採用する場合がある。尚、そこから後を続けるための配慮までも怠っていない。複数TCで内政復旧できるポルトガルは、内政作らない直行の即Vから持久戦に移行できる独特な文明である。

 当時に栄華を極めた即V戦略は、過去に弱体パッチが施され、そして即Vに対して有力なSemiFFが流行したことによって、今ではあまり見る機会がなくなってしまった。
 元来、どこでも適用可能な戦略というものは稀な存在だと思う。適性求めさえすれば直行の即Vは今でも活用できる。少し内政作った直行の即Vという万能型さえある。
 SemiFFに対しても、2Rや大ブーム、SemiSemiFF、即Wという手段で攻略できるので、特別に優遇された形といったものは存在しないと思う。

 イギリスは家内政を活用するためにUの時代に留まる場合が多い。資源を進化費用に割くよりかは家を建てていった方がよいという判断によって。
 イギリスが即VやSemiFFする場合、それで家内政が遅延するのと、Vのカード軍が非ベテランなので、そこから勝負の形とするのでは、他文明と比べて劣化となってしまう。

 つまり、対戦相場の事情や、文明条件的にも、イギリス側に、即Vに対して有力なSemiFFを採用されることがほとんどない環境下を狙い撃ちできるのであれば、即V強い文明ならその採用意欲低くない。私がイギリス使う側だったらこの事情は面白くない。即Vに対する形勢有利に導く手段を用いれないとあっては。

 即マム本気ラッシュによって、ポルトガルはスペイントルコクラスの破壊力ある即Vラッシュを実現できるので、以上の理由から、イギリス戦におけるその戦略の適性を得られる。
 Mamelukeのアンチは近接兵しか存在しないので、というのは、HP高くて間接防御40%だから、Musketeerの射撃はもちろん、Dragoonに対してさえある程度耐える。イギリス側がMusketeer編成とってきたならば、Musketeerに対して有力なCassadorで、Mamelukeと合わせて有利に戦える。実戦例ないけど、イギリスHussarスタートに対しては即浪人とすれば有利に戦えるのでは。Skirmいない環境下なら浪人を戦わせやすいと思う。

 ここではいつものポルトガル即Vではない。Settler生産止め即V本気ラッシュだ。イギリス側は序盤軍備に乏しいポルトガルに対して、即効性の高い家内政作ってからの軍隊量産カウンターラッシュで優位に戦えるはずが、まさかいきなりMamelukeが登場してくる。
 まだ必要ないんじゃないですか。ディフェンスの切り札として、呼び込みを成立させてからカウンター狙った方がいいんじゃないですか。いつも勝たせてもらってるから、ついそんな忠告をしたくなってしまいますよ。
 序盤軍備に乏しくなかった。Settler生産を止めさえして、そこで戦える形を作っていた。すれば時代差のアドバンテージで戦える。本気で攻め込んで相手の内政機能を停止させてやった方が有効だった。
 苦しい立場に立たされているものは、その不遇から抜け出たいために、絶えず努力しようとする。怠け者でさえ、そうあってはそれを半強制されている。

 力関係は覆りますよ。あなたが旧態依然としているのであればね。

=== 実践感想 vsイギリスSemiSemiFF 参考実戦リプレイ
 直行の即Vに対して進化が遅れてはカウンターが間に合わない。元来、即V側が有利に戦えるはずだったのに、ここではカウンターが間に合ってしまう。
 たったの1セット生産Musketeerハラスに押さえ込まれ進軍が遅れてしまった。道中軍備不在の直行の即Vは初弾ハラスの押さえ込みによる時間稼ぎに相当脆い。
 しかしこの試合を機会に手順修正はさせてもらった。600金キャンセル6Musketeer(民兵)で受けて、前線TC前残し即Vの形からの速攻を崩さない。イギリスで2Rはほとんどないから、カード軍民兵出しておけば前残し即Vが可能だと思う。高速進化でなく6Cassador進化なら、その進化中に600金なしでもMamekuke代はたまる。
 そして普通のポルトガル即Vだったなら、その前線TCは維持できなかった。でもここではSettler生産止め本気ラッシュとするので、その維持可能とさせる。

 いや即V側進軍差し込めて、初弾の当たりはよかったのだけど、Highlanderのカウンターが大分機能していた。近接防御40%に矛マムが無理攻めしてしまった攻め損じが大きかった。Cassadorが充分に残っていたならよかったのだけど。

 敗戦したからといってそれで駄目という安直な判断はしない。これから少しずつよくなっていくだろうことを信じたい。

=== 実践感想 vsイギリスSemiSemiFF 参考実戦リプレイ
 イギリスがV進化するにしても、文明特性を活かすために、ある程度はUの時代に留まる。それに対して即V急戦とできればカウンターが間に合わないはずで、この試合ではそういう対戦型となった。

 即V大砲ラッシュで遠隔攻城とするより、通常兵で攻め込んだ方が進軍差し込める形になって、相手の内政機能を早期に停止させることができるのがいい。資源遠征必要で内政ブーストな文明にはこちらの方がいいかもしれない。即VベテランUhlanもイギリスに対して有効だと思う。
 即Vして大砲使わずでは、重要な破壊力を稼ぐ手段を放棄することになってしまうので、通常はよろしくない。だけど代わりに即傭兵とすることで破壊力を稼げている。

 MusketeerがCassadorMamelukeと戦えないので、そういう軍ユニット相性も合わせられると尚いい。Hussarスタートなどに対して即浪人も考えておきたい。

=== 実践感想 ポルトガル即浪人本気ラッシュvsイギリスHussarSemiSemiFF 参考実戦リプレイ
 浪人使うことに実は自信がなかった。攻撃力尋常でないから当たれば大きいけど、カウンターで浪人使う分には軍当てしやすいが、引き込まれている相手に軍当てするのは至難だし、それで遠隔攻撃で削られやすいので、安定感に欠く点が採用に躊躇する。

 事前に考察が為されていた、Hussarスタートに対してなら、そのアンチ攻撃対象がいるのだから浪人を採用する理由ができる。そしてイギリスはSkirmを持っていないから、重歩兵アンチに特化した対応されずに済む。

 耐久力のあるMamelukeを盾にした方が戦いやすいけど、HussarUhlanタイプの近接馬に弱めだから、Hussar量産の相手にMamelukeを出すことは理論上効率を稼げない。
 ポルトガル傭兵の代名詞Mamelukeの選択を捨ててまでして、果たしてその効果はあったのか。

 まず前提として戦型狙い撃ちできていなくてはならない。基本的にUの時代に留まって戦うイギリス事情を狙っての即V急戦とすれば、その時代差のアドバンテージで戦わせてもらえる。
 イギリス側がV入りしたいのなら、イギリスには向かないSemiFFではなくSemiSemiFFにまで組まないといけないから、それに対して即V急戦とできれば、対応側はカウンターが間に合わない。

 作戦負けに陥ることのない、むしろ作戦勝ちの形勢で戦えて、浪人に対する有力な対抗兵を欠いているなら活躍させることができた。
 イギリスHussarがダメージの盾となるために、射撃戦の間に入るといったことをしたときに、地形に引っ掛かって浪人近接取られてしまったのだけど、触れただけで倒せるのは爽快なものがある。普通だったなら触らせてもらえないのに、戦える戦型の形勢を作っておけたのと、攻城縛りで戦争を強要することで、そういう戦いをさせてもらえた。
 CassadorでLongbowと撃ち合いたくないけど、Musketeerを少しでも出してもらえたのは運がよかった。

 兵種使い分けて戦闘効率を稼いだり、序盤戦略の作戦勝ちに導こうとする。それは最も効率を稼ぐ手段でそうする価値が充分にあり、研究と技術を多大に必要として大変だけど面白い。この楽しみをなくして長く続けることはできない。


 ・ポルトガル交易SemiFFvsイギリスLongbow2ラッシュブーム (TAD1.03)

 イギリスの槍弓編成は、進化400木の選択肢がなく、家費用も掛かるので、木材を多く必要とする都合上、そういう採集効率に乏しい大量伐採をせねばならず立ち上がりが遅れ、また、資源調整的に進化に移行しづらい。
 その代わりに、天然資源温存となるので、長く本陣に篭ることができる。その防衛施設を盾にとってLongbowの射程に待ち構えられていると対応側近づきづらい。そしてその長い射程で退却尻突かれるのも被害少なくない。

 だけど内政文明放っておいたら内政負けしちゃうよ。早期に押さえ込んでおかないと。ほら、フランスでCrossbowスパムで積極的にラッシュしていたのよく見ていたじゃないか。あれでいいんじゃないの。クルール農民で内政も伸びるしね。

 私はそれを真似したくなかった。攻め損じたらLongbowの射程と連射攻撃力で、数が揃っていないとCrossbowでは戦えないから、その軍勝ち形勢を維持するのが難しいように思えたし、壁とか地形で攻めづらくされたら、ラッシュ得意でない私では無理だと思った。

 そういう不得手の問題ではない。私はフランスSemiFFの方が有力な対応手段だと考える。というのは、上述したようにLongbowオーダーは内政に特化できず、また、進化も遅れやすい。
 つまり、イギリス相手でも開幕の相ブームで後手を踏むことなく、また、イギリス側の立ち上がりが遅れるので、SemiFF成立が難しくない。SemiFFは相ハラスともするので、その時間稼ぎもできる。
 それで進化アドバンテージを得るだけでなく、フランスはクルール農民で内政伸びるので、むしろこちらが待っていても構わない。

 イギリス内政の放置は許されない。だけどLongbowの迎撃性能が高い。なるほどよくできた戦略のように思える。イロコイラッシュで有利とか言うけど攻め切れないケースもある。
 イロコイで安定しないなら他はどうすればいいんだ。本陣篭りLongbowに突っ込むのは自殺行為とでも言いたいのか。

 そう、だから放っておこうよ。実は内政あまり伸びないんだよ。それでポルトガルが文明依存では不能だった内政型の交易SemiFFに組んで序盤内政で後手を踏むことなく、そして進化アドバンテージと、後から伸びる複数TCからのSettler量産ブームを充実させていけば、逆にイギリス側がポルトガル終盤内政を放置できなくなって攻めなくてはならなくなる。
 交易で序盤ブーストしているからそれで序盤軍備に乏しい期間を短くすることができ、そして立ち上がりが遅れるLongbowラッシュに対してはカウンターが間に合う。Hussarハラスでその時間稼ぎもする。尚、MusketeerではLongbowに迎撃されやすいから使わない。CassadorではLongbowと戦えなかったけど、初弾Hussarハラスで押さえ込んでいる。そして待ち構えるは複数TCの牙城も備えている。
 Longbowたまると強いけど、V入りして生産Organで待ち構えている。Organは連射で倒し切るので歩兵殺傷能力が高い。HP低いので野戦でぶつかり合うと弱いけど、本陣裏に引き篭って処理されづらくできると活きる。立場が逆転したようだね。

=== 実践感想 参考実戦リプレイ
 ラッシュ文明だったなら、中央の進軍しづらくさせる湖は邪魔な存在だった。ポルトガルのように後から伸びる内政特性を備えている文明は、逆に内政文明イギリスに対して待っていていいからそれが有効に働いた。


 ・イロコイ交易2ラッシュvsイギリス戦略 (TAD1.03)

 イギリスは人口スロット確保に費用の掛かるManorHouseを建てなくてはならないことから、立ち上がりが遅れてしまう。その間に序盤性能高い文明が早期ラッシュ仕掛ければ、必ず戦わせてもらえる形勢を得られる。
 実はこの点だけがメリットなのであって、少し仕掛けが遅れる戦略ではイギリスに対して有利に戦うことはできない。

 というのは、Longbowがイロコイ歩兵に対して優位性を持ち、また、槍兵持っていないイロコイではHussarも天敵。
 Longbow対抗にKanya出したくても、序盤勝負で効率に欠く大量伐採してその軍生産しては、その性能が劣ることになってしまうからあまり出せない。基本4Kanyaと600木カード分だけが頼り。

 内政文明に対しては速攻文明が多くの場合に有利に働くけど、そういう軍ユニット相性を考慮すると、必ずしもそうではなかった。意外と安易に事を為すことができない事情に、研究力の必要性を思い知る。

 そのLongbowHussar対抗軍備をため込まれる前に勝負を決めてしまえば、上の問題はあまり関係なくなる。力押しのラッシュで有無を言わせない。
 初期資源箱が多くもらえて、その初期資源で即TP手順ということもでき、その経験値稼ぎで、序盤はカードがたまりやすいゲーム仕様から序盤ブーストが成立し、また、進化Travoisをもらえるイロコイは序盤性能に優れる文明特性を備えていて、その相乗効果で非常に強い初期ラッシュが可能になっている。

 そのため、あまり退けない勝負になる。上のメリットを活かしたいのなら、内政作るのはほどほどに、そして躊躇せず攻め込まなくてはならないことを理解して、勝負に臨まなくてはならない。
 優柔不断な私には難しい注文だけど、マップ適性求めるためなら採用する場合もある。

=== 実践感想 vsイギリスLongbow自陣受け 参考実戦リプレイ
 GreatPlainはTC間の距離が短いので、2ndTravoisWarHutを遠征させて最前線に建てやすく、そして交易で序盤ブーストできるので、初期ラッシュに向いている。逆に交易2つしか取れないから、内政で用いづらいのもあってラッシュしたくなる。

 イギリス側の動物の配置が終わっていた感じだったので、資源封鎖ラッシュの方が手堅かった。軍がたまる試合展開になると、軍ユニット相性でイギリス側にチャンスが訪れる。だけどそれは資源があってのことなので、今回イギリス側にそのチャンスがなかったのだから、その戦略を用いるべきだったのに、機転を利かすことができず、私には向いていない上文のメリットを活かした力押しラッシュの選択になってしまった。

 それでも有利に戦えるとはいっても、ラッシュ失敗したら、形勢を取り繕うのに苦労するというよりほとんどそれで終わってしまうので、こういう勝負の形はそれに慣れたスペシャリストが普段用いるものだと思う。
 相手の防衛敷地内で戦うわけでもあるし、このぎりぎりの勝負感覚は、プレイヤーに覚悟を要求される。


 ・中国2ラッシュスタートからのスタンダードvsイギリス本陣受けからのカウンターラッシュ (FP1.0)

 イギリス側は本陣受けカウンターの罠を潜めている。うまく初弾速攻軍を呼び込んでカウンターアドバンテージを確保しておければ、その間に悠々と大ブームさせてもらおうと考えている。
 中国はイロコイやアステカのように初弾速攻が強すぎるという訳でもない。前線村からの進化4弓やカード軍速攻で開幕ハラス軍の着弾を早めることはできても、村の建設費用が高くてその人口スロットを確保している間は軍備を稼ぐことができないので、その直後の軍備充分な進軍は弟子でも使わないと無理となっている。

 イロコイやアステカならば単純に軍隊を投与していくだけでも通用すると思うが、中国の場合は村建設で人口スロットを確保してからの軍備充分な進軍が最初の勝負どころになっている。
 そのため、開幕ハラス軍を無理に踏み込ませてはいけない。ハラスしづらければ、それですぐに引き返してしまって構わない。イギリス側の意図はすでに知れているので、そこで軍備を消耗させてしまうと、肝心な勝負どころでの力をそれだけ失ってしまうことになる。

 そして最も忘れてはならないことは、無理に勝負しなくてもよいということ。資源封鎖を成立させておけば優位性を確保できるので、軍備をためて包囲網を張っているだけで実はよいのである。イギリスは銀行ブームのような本陣篭りの内政ができないからである。

 少し待ってからの中国2Rのスペックは高い。軍備充分な高速初弾にはやや不満があるが、少し待てば軍備充分となり、そこからイギリス領事館を建てれば即時的な軍強化を可能とする。そして領事館兵やワンダー軍の増援で、その軍量や軍事力に不満がなく、イギリス側に内政を稼がれ軍隊量産体制を作られようが、本陣受けカウンターの罠にかからなければ、戦線を突破されるということは操作に問題がなければないのである。
 内政の伸びにも不満がない。アジア文明は進化中にも農民生産可能であるということと、ワンダーの内政的役割、村をリミットまで建設してからの農民カードで7農民を得ることができれば、後を続けるのに不満がない。そしてここでは無量の天然資源を確保している。よってそのまま膠着した試合になろうとも、遅延した試合展開は内政文明有利のはずが、資源封鎖を成立できていれば中国側の形勢有利となる。

=== 加筆記事
 中国は村の建設費用の高さから人口スロット確保にそれだけ難が生じ、そのため本格的な進軍がやや遅くなってしまう。対応側はその間に内政を稼いでおける。むしろそうしないと、少し待ってからの量産軍備に優れた中国2Rを受け止めるための体制を得づらくなってしまう。
 そのため、イギリス側はこの対戦条件においては、事前に少し前を取っておく普通の2R軍備にするのではなく、ここでの本陣受けからスタートし、進化搭民兵TC駐留攻撃だけで迎撃できる軍備に乏しい開幕期間にSettlerカードで大ブームしておき、そこからの量産軍備で中国2Rを受けようとするのは、それ自体の効率を求めることだけではなく、対応戦略としてここではそれを採用せねばならない。

 前線村からの進化4弓カード軍で中国側は高速初弾が可能だが、実はハラス速攻しかできない。村と兵舎がまだ建設されていないのである。
 上の初弾ハラス速攻は私にしかほとんど使われていないようだが、イギリス側はそれにだまされず、構わず内政カードを切ってしまう。そうしてからの軍隊量産体制で、軍備充分の中国2Rと戦えるようになる。
 事前に内政地を確保しておかないと、天然資源の確保に難が生じてしまうが、それよりも中国量産軍と戦える内政を作っておかなくてはならなかった。そのようなイギリス内政ブーストからの量産軍備でカウンター進軍が成立すれば、遠征地の天然資源の収集が可能となる。そうした内政勝負が中国と戦うための最もな武器となる。

 そのため、イギリス側が事前に前を取って開幕軍備志向で勝負してきたら、それだけ内政を作っていないことを読み取れるから、中国側はそこでは勝負しない。そして後になってからの量産軍備で勝負すれば、イギリス側が内政を作っておかなかったことによるイギリス軍備の乏しさと、本陣から離れてしまっている拠点はそれだけ脆いので、この条件においてはイギリス側の前線を突破してやることが容易となる。

 イギリス側が上の定跡を守ってきたら、中国側は資源封鎖に狙いを定める。Settlerが多くいようとも、天然資源収集ができないと内政効率に満足がいかないため、その封鎖を成立させることができれば、中国側が有利な試合展開をものにしているということになる。


 ・中国即Vラッシュvsイギリス戦略 (2011/TAD1.03)

 ブースト性能高いイギリス内政を封じたいと最初は思ってしまう。それで実は初弾速攻強くできる中国2Rスタートで、立ち上がりが遅れるイギリス側の隙を狙うのは、その点においては悪くない。だけど天敵のLongbowHussarとの2R対決となり、あまり形勢を見込めない。中国は撃ち合い戦と重騎兵に弱い。

 直行の即Vとすれば、あまり進軍遅れないから、イギリス内政制限が間に合うし、立ち上がりが遅れるイギリス側の初弾ハラスがあまり強くないので、それに対して即V成立させやすい。
 中国即Vは、進化中の農民生産内政と2つのワンダーと領事館および自動アップの領事館兵で、最強だと言って差し支えないと思う。主流手順の村2建設3農民召喚頤和園進化700金即Vは、本当は隙の大きい進化手順で、それを咎めることができるのに、イギリス側が単に基本オーダーを踏むことしかできないと、その進化をあまり荒らせずに許してしまうことになる。
 すると、その間に内政作ったって、SemiFFしたって、大して差を埋めることができずに、中国即Vパワーに劣ることになってしまう。

 私のようなディフェンスのプレイヤーはそんなオーダー使いたくないのだけど、そういう理由から、イギリス戦に限っては採用許せるのだった。
 その中国即Vの崩し方は、2R強い文明なら本気ラッシュ仕掛ければ即詰み狙えるし、そうでない文明なら、初弾ハラスで押さえ込んでいる間に内政作れればよいのだけど、Hussarハラスでは、駐留避難所の多い村2に対してあまりアドバンテージを得られない。だから攻城兵を用意し、無防備の村の即割りをして、中国側の動きを止めると同時に、その間に内政作っておくことで形勢を見込めるものとなる。村2がすぐ割れると頤和園ワンダー軍が出なくなるのも狙える。
 イギリスでも手順を工夫すれば、開幕に強い形を作れて、そういう対応戦略を持たせることができるはずなのに、戦型狙い撃ちで基本オーダーから外れた振る舞いができるイギリスプレイヤーが少ないだろうことを見積もって、ある意味挑発するつもりで直行の即Vを採用する。
 尚、海内政などの開幕大ブームに対しては、中国側はなるべく2R仕掛けてそれを制限せねばならない。

 ほら、どうですか。その手は許されないはずなんですよ。将棋でもAoE3でも、盤面上で対話をすることができる。何かその域に達している達人にしかできないような、憧れてしまうものがある。だけど私はいつも思うのだ。会話をした方が早いのではないかと。

=== 実践感想 中国村2建設3農民召喚頤和園進化700金即VvsイギリスHussarSemiFF 参考実戦リプレイ 参考実戦リプレイ2
 私はそのオーダーが好きではないので、ぎりぎりまで別の手段を考案しようとしていた。だけれども思い付くことができなかったのでそれを採用することになった。TC間の距離が短めのマップだったから、そのマップ適性を得られるという理由からも直行の即Vを採用したかった。成立後、進軍急げるのが魅力がある。
 ところで、私はTの時代が一番忙しい。クイック対戦だと事前にマップと相手文明が分からないから、ゲーム開始後にその条件に合わせた作戦を作らなければならない(事前に持っているものを思い出して選択するという意味でも)。対応型のプレイヤーだから、こちらのいつもの戦略を押し付ける訳ではなく、そのときに自信のある戦術を選んだり、その初期の段階で戦略読んだり、気持ちを整えたりと、まったくもって暇ではなく、一番楽しい時間でもある。

 Hussar荒らしはそれ自体としては悪くないのだけど、それ以上のハラスアドバンテージを得ないと、中国即Vには勝ちづらいと思う。
 イギリスがSemiFFカウンター狙うには、ベテラン化の必要があるのがネックとなって強くないと思うので、最強の中国即Vがそれを押し込めるのでなければ、進軍急げるマップでもあるなら、プレイヤーに問題があるのではないか。
 リプレイでは、イギリス側の資源配置に恵まれていなかったり、軍当てのタイミングが芳しくなかったりしたけど、それを差し引いても、評価通りの様相だったと思う。


 ・イギリス博打家内政vs中国即Vラッシュ (2012/01/13)

 普通のイギリスは内政型直行即VやSemiFFに弱い。イギリスが初弾速攻強くするには、まだ一般に認知されていない新種オーダーを用いなくてはならず、つまりそのような対戦事情においての内政型の即Vが許されやすい条件狙い撃ちの対応アドバンテージを得やすい。
 速度重視の内政特に作らない即Vに対しては、ハラスで時間稼ぎしている間に内政作って軍隊量産体制で迎え撃てば有利の形勢を得られる。直行の即Vだと道中軍備不在の間に荒らされやすく、また、内政的にガス欠となって最後まで詰め切れない。だから例えばスペイン即Vは交易内政発展させてからの勝負とすれば勝てるようになる。
 お前のラッシュなんてノーガードで受かるぜ言って挑発しているような、トルコ進化400木即Vや中国即Vを甘受したままのイギリスに未来はない。私はそれを認めて、イギリス伝統を汚してさえ、新手法の返し技を導入する。

 目には目を、ノーガードには同じくして。中国即V一点読みできるのなら、その内政型直行即Vラッシュの仕掛け遅れる間に、それに対しては成立許されやすい超ブームしてからのカウンター勝負で有利の形勢を得られる。
 でもハラス入れつつ内政作って即VするSemiFFに対しては、そのハラスで荒らされて不利に陥ってしまうのではないのか。確かにフランスSemiFFと戦ったときにはその感触だった。だけど中国に対してはそのように大胆にできるのは、中国は農民殺傷ハラスで有力な軍がいない、もしくは出しづらいので、それに対してはノーガードでも被害小で済むから強引な超ブームをしてもいい事情なのだった。

 私は当初から、イギリス内政を制限せねばと考え、中国でも2Rスタートしていた。それによってその博打家内政を咎められるようになる。
 現在の対戦事情とオーダースペックを考慮するならば、中国側は即Vするだけでいいのだけど、私はそれに対して変化を誘導する。そんな超ブームを返し技にしたり、イギリスでも初弾速攻できるようにして中国即Vの堅さの不備を咎めようとする。人間はいつまでも同じではなく進化するもの。

 ところで、その博打家内政の適用可能条件を探していたのだけど、一番イメージしていたのがその中国戦だったし、調べたり試してみると、他ではあまり常用しづらい感じだった。
 でもイギリスによる中国攻略は大きな課題だったし、その戦略の引き出しを備えておくことは、対応で勝負するプレイヤーならば必需といっても言い過ぎではないと思う。

=== 実践感想 vs中国2交易即Vラッシュ 参考実戦リプレイ
 マップ塔建っているSiberiaでは即Vが志向されやすいだろうし、そのマップ塔の加護で博打内政できるのは悪くない条件だ。それが採用を決めた理由。
 中国側は2交易による序盤ブーストと、進化中の前線村勝負手で着弾早められるようにし、そのイギリスの博打家内政からのカウンターを間に合わせない期待感はあった。
 だけど中国側の即Petard勝負が空振った感だった。まずは通常戦闘で勝ちを収めた方がよかったか。そうでなくてもカウンター間に合いそうな感触だったので(軍事相性考慮せず)、事前計算通りだったということにしたい。しかし、上の中国側の手段は速度の点で最善を図っていて、理論上はこれで形勢五分の戦いだと思う。
 尚、考えていた基本手順を間違えて、進化前に家一つ多く建ててしまったミスがあったけど、むしろこれは結果的に有利に働いていた。

=== 実践感想 vs中国7SteppeSemiFF 参考実戦リプレイ
 確か自分から2R(2ステイ)はしてこないプレイヤーだったかなと思っての採用。
 Steppeハラスの対処追われて、伐採テク2段階入れるのを忘れてしまったミスが小さくなかった。ノーガードで受ける独特な戦術スキルはまだ未開発でものにできていないか。
 最終決戦でLongbowが前に出てしまった操作ミスが最大の敗因。ところで、試合に勝てばその戦略の証明になるという短絡的な考え方を嫌う。多く条件を考慮した試合の分析で判断するもの。感触や判断材料として適していると思われる試合をチョイスしている。


 ・イギリスvsインドの概要 (TAD1.01) インド側V入り後、カウンター不成立の実戦参考リプレイ

 イギリス側は、急戦やや不向きのインドに対して、その間に内政アドバンテージを狙うことが最良だと考えた。インドは、カードがたまりづらくされている文明なので、序盤のカードブーストが不向きの影響で、急戦が得意でない文明特徴を持つ。
 タイガークロウの存在によって、急戦Falconetラッシュはあまり有効でないことを理解しておきたい。その理由は、タイガークロウは、アンチ攻撃を受けることのないユニット(実は、ある程度のアンチ対象になる属性を持っているようだが、現在、未調査)なので、Falconet護衛兵のアンチ攻撃の心配をせずに、Falconetラッシュ軍に突っ込めるからである。そのため、イギリス側は、即V急戦の採用を控えた。
 インドの即V急戦ラッシュは、絶望的だと思われる。何故なら、V入り後、ベテラン化されている通常軍がいないことや(即Vからの急戦で、ベテラン化の手間は、大きな不満)、象は生産スピードが遅くて急戦不向きであるし、折角、即Vしたのに、その価値の高いカードが、文明特徴のせいで、あまり使えないからである。
 インドの戦略制限はまだある。2ブームができない(しづらい)文明特徴を持つ。インドが、文明依存の2ブームをしたければ、トルコ領事館Settlerや、木の自動収集カードぐらいしか、まともな手段がない。(追記:Karniワンダーもあった)内政拡大を継続したければ、V入りして、TCを増設するというのが、普通のやり方。
 上の事情も考慮して、イギリス側は、2ブーム狙いが最良だと判断した。インドが即Vをするのなら、そこから急戦にするには、かなりの難があるため、その間に、イギリス側は内政を稼ぎやすい。
 2ブーム対決になれば、内政拡大手段の乏しいインドは、その手段を欠いた後には、ラッシュに移行せざるを得ないが、普通の2ラッシュは、決め手に欠くから、それを受けるのは難しくなく、そうして、その後、イギリス側は、内政アドバンテージによって、カウンターラッシュの成立に大きな期待ができる。
 よって、インド側の最良だと思われる選択肢は、2ラッシュからスタートして、それで詰めることができなければ、その後、マップコントロールやハラスをしつつ、内政を稼ぎ、軍備を充分にした後に、前線を掌握しながらV入りして、遠征資源地にTCを増設をして、軍事力の向上と、内政拡大手段を得るという方法で、イギリス2ブームと何とか戦えるだろう。
 しかし、インド側は、終盤の軍事力に期待して、内政アドバンテージを譲りはするが、同じく持久戦を志向するのも良いだろう。イギリス側は、これを読んだ場合、2ブーム道中に、もっと厚かましく内政を稼いで、その後、その内政アドバンテージの利益をすぐに軍事力に転換して、勝負に臨みたい。イギリス側は、最終軍事形態による終盤勝負になると、その軍事力は普通だから、そこで勝負を決めたい。


 ・イギリス2ラッシュブームvsインド前線AgraSepoyラッシュ (TAD1.01) インド側の参考リプレイ イギリス側の参考リプレイ

 イギリス側は、2ブームを採用。インドが、即V急戦不向き、継続した2ブーム不向きの、文明特徴的な脆弱性を狙ってのことである。インド側が即Vをするのなら、その間に、イギリス側は内政を稼ぎやすく、2ブーム対決になれば、継続した2ブームのできないインドは、それではイギリスと勝負ができない。
 よって、インドの選択肢は、2ラッシュスタートするしか、まともな方法がないように思われた。ここでは、前線Agra2ラッシュを取扱ってみよう。
 10人進化の前線Agraは、初弾の着弾がなかなか早く、5:20ぐらいに12Sepoyを投与することができる。そして、3枚目の軍カードを投与できるときに、軍隊をまとめて、即詰みを狙ってみることになる。
 初弾の12Sepoyは、着弾タイミング、軍量ともども優秀。イギリス側は、これをLongbowで受ける。間合いをうまく取れているのなら、その長い射程で、有利に受けることができる。4ソワルも、生産Pikeの受けで問題なし。
 しかし、普通の2Rは、決め手に欠くので、上のように、普通に受けることが可能。インド側は、これだけが狙いというのなら、あまりにも単調。当然、次の展開も考えておかなくてはならない。
 インド側は、イギリス内政を制限するために、2ラッシュスタートするのだというつもりでいたい。その2ラッシュで、防戦を強要している間に、600木で必要施設を確立しておき、つまり、馬兵舎と領事館を建設しておき、そうして、Sepoy、ソワルのハラスで、つまり軍備でイギリス内政を制限していくことになる。こうしていくことしか、インド側には道がないように思われる。マップ依存の内政ができれば事情は変わるが、ここでは、そうでない場合だけを取扱うことにする。
 さて、イギリス側は、インドの継続した軍備ブーストに対して、当然、内政は稼ぎづらいから、それに対抗できる軍備を優先するが、それでも、軍備の必要性のために建てる家ブームだけでも充分で、遅延した2R対決になれば、イギリス側有利になっていく。
 インド側が、内政拡大手段や、軍事力の向上を求めて、V入りを目指すも、やはり、その間に、開幕内政ブースト優秀なイギリス内政の駒組みを許すことになり、カウンター成立にあまり期待できないように思われる。
 インド側は、イギリス相手に、互角に戦える手段が見つからない。文明特徴的な脆弱性があると、一部の相手文明に対して、どうにもならないという、良い一例を示しているようである。
 それでは手順を見ていこう。インド側から。
 10人進化、前線Agra建設(0〜2人建設)、5Sepoy(4ソワル)、Sepoy生産まわし、12Sepoyの初弾スタート、4ソワルを待ってから、本格的な進軍、、、即詰みの成立に期待ができなくなり一時退却、600木で馬兵舎とトルコ領事館と市場、ソワル生産まわし、Sepoyソワルのハラス活動(マップコントロール)しながら、トルコ領事館4Settler、木の自動収集カードで内政稼ぎ、、、。

 UrumiMahoutカウンターに対して、PikeがUrumiに強力なカウンターを食らってしまうので、LongbowHussarの方にした方がよかった。その手順は現在、その手間を割けないので、PikeLongbowの以下の手順のままになっている。

 それでは、イギリス側の手順を。
 16人(17人)進化、進化中に大量伐採をして、家2件とBarracks代の200木をためておく、U進化搭を資源地に設置、Barracks建設、LongbowかPikeの生産まわし、700木でLongbow代や市場や家、6Longbowで防衛軍備を整え、本格的なインド進軍に対して、厳しければ6Musketeer(強化探索者カード)、そうでなければ軍カードキャンセル5Settlerで内政勝ちを狙っていく、、、。


 ・イギリス4Manor即VFalconetラッシュvs日本2ラッシュブーム イギリス側の参考リプレイ

 イギリス側は、家内政(Manorブーム)を継続する機会を犠牲にして、即Falconet投与の急戦を採用する。多くの日本文明プレイヤーが、2ラッシュブームを採用する対戦相場であるのは、ここで問題とする事柄ではないが、とにかく、2ラッシュブームに対して、Falconet即投与は有効なので、それが採用理由である。
 Falconetラッシュに対して充分に対応できるためには、同様に、大砲による相殺狙いか、2ラッシュ軍を相手本陣に貼り付かせて、消耗戦をこなし、Falconet護衛兵をため込ませない手段によるしか考えつかない。Falconet急戦軍を放置して、内政を稼いでしまった場合には、軍事力、相性ともども、Falconet側優勢で、下手にFalconetを割られることさえなければ、これで、勝敗の行方がほぼ決まると思われる。
 よって、日本(2ラッシュブーム)側は、相手の即Vを確認したら、4農民カードは切ってはいけない。Falconet急戦の可能性の対応のために、そこから、軍備ブーストをかける必要がある。そうして、2ラッシュに力をいれ、消耗戦を実践しなくてはならない。
 つまり、即VFalconet急戦(イギリス)側は、日本側の内政拡大を阻止しつつ、進化アドバンテージを稼げる形になる。2ラッシュブーム側が、対応のために軍備ブーストを成立させておけた場合には、領土支配権(マップコントロール)が残る。形勢判断だが、陣地戦で対応できる即VFalconet急戦側がやや有利だろう。しかし、これはマップにもよるのだろう。本陣周辺資源枯れマップならば、2ラッシュブーム側は不満がないかもしれない。
 イギリス4Manor即Vは、その即V直後に軍備ブーストをかけることを得意としている。内政目的をまずは念頭に置いていた、開幕家建設によって、人口スロットを確保できているから、兵舎を建てるだけで、軍隊を生産していける。つまり、即V急戦を得意としている。とはいえ、イギリスの文明スペックを充分に引き出したければ家内政をすべきで、ここでのような相性戦略が問題となっている場合に限って、即V急戦を採用するようにしていきたい。
 それでは、イギリス側のその手順を見ていくことにしよう。
 家4(〜5)件建設、3Settlerカード、22(〜23)人即U(3Settlerカードと家Settler含む)、U進化500食料、通常資源収集でV狙い、700木キャンセル、6Musketeer、6Longbow、伐採Barracks(歩兵兵舎)建設、Musketeer生産まわし、V進化Longbow、、、2Falconetでカウンター、、、。
 まずは、ハラス対応で6Musketeer(6Longbow)が活躍するだろう。そして、2R対応や即V急戦軍備のために、6Longbowも使う。2Falconetは護衛兵を持っているときに出すようにしなくてはならない。でないと、消耗戦を仕掛けられたときに割られてしまう確率が高くなる。よって、護衛兵が充分でないときには、他のVの軍カードでつなぐ必要がある。
 総評。イギリス側56:44有利。


 ・日本金閣鎖国足軽ラッシュvsイギリス2ラッシュブーム (RE1.02)

 内政ブースト性能はイギリスの方が上なので、日本側は内政勝負したくないというのが普通の考え。ポルトガル領事館大ブームで対抗できるにしても、ここではラッシュによる戦略構想を企てる。

 開幕から足軽単のラッシュで押さえ込んでいけば、引き撃ち不向きでHPの低いLongbowがたまる前に逆アンチできるし、そして足軽射撃のハラスが魅力でこの戦略を採用している。
 金閣鎖国で射撃超火力としているので、Settler殺傷能力が頗る高い。このハラスが決まれば、後を続けることになったときに内政勝負ができるようになる。

 ある程度の内政を犠牲にしたスタートにするので、初弾アドバンテージを取れないと後を続けるのが厳しくなり、そういう意味では安定性を期待できない。
 戦闘やハラスでアドバンテージを確保できないと形勢不利となってしまうから、何とかしてそのアドバンテージを確保しようと、その条件がプレイヤーを焦らせ無理攻めの原因になってしまうかもしれない。
 資源封鎖戦略の有効性も狙えるので、それほどには攻め気にならなくてもいいものだと自覚しておかないと、丁寧な試合運営ができなくなる。

 金閣寺軍強化を最大限に利用するために、軍ユニットは射撃タイプで統一する。ここでは山伏使わず忍びの者を使う。
 前線スタートにするが、日本は前線にカード搬送ポイントを持ちづらいので、そこからのカード軍連打のラッシュを仕掛けるといったことの代用手段を考案せねばならなかった。
 300交易資源で領事館兵生産して2小屋回すという手段で代用した。後は機動力のある将軍を援軍とすれば増援スピードにそれほど不満はない。また、将軍が生き残っているなら、将軍をカード搬送ポイントにもできるので知っておきたい。
 軍備がたまる試合展開になれば軍強化カードを使いやすくなる。これならば本陣からの援軍とならないし、ハラス性能も向上することになる。

 内政文明の日本がラッシュを仕掛けなければならないということで、スタンダードな文明とは感覚がちがうことを理解しておかなくてはならない。
 軍事力重視のスタートにするにしても、内政文明的事情からそれほど重圧を与えられないのかもしれない。その間に内政を稼がれる恐れがある。にもかかわらず、この戦略を採用できるのは、上ですでに述べているように、Longbowに対する逆アンチと、金閣鎖国超火力で射撃ハラス性能が高いからである。Settlerが多くいるイギリスに対しては、そのデメリットを忘れさせてくれるほど魅力が高い。
 足軽で戦線突破できると、その機動力で追い撃ちアドバンテージも狙えるので、その有効性も計算に入れている。
 また、後を続けることになった場合に、日本は内政を伸ばしやすいことも当然念頭に入れておかなくてはならない。Settler殺傷アドバンテージで内政勝負できるようになったら、イギリスに対してさえ内政勝ちできることも不遜な考えとしてではなくそう思ってていいということ。

 手順を見ていこう。 参考リプレイ
 12人進化、300木で前線に鎖国領事館建設、金閣寺ワンダー、進化3和弓、カード5足軽、歩兵兵舎建設、足軽生産まわし、以上で初弾速攻、カード300交易資源で忍びの者生産、大名増援、、、軍備がたまっている試合展開なら足軽強化カード、、、ハラスアドバンテージで内政勝負できるようになったら4農民で内政作る、市場ブーム、2イチゴワゴンでイチゴ補充、、、。

=== 実践感想 vsMuskteerHussar 参考実戦リプレイ
 ラッシュを仕掛けて内政削っておけば、イギリスとも内政勝負できるものなんだなと実感できた試合。
 Musketeerタイプのユニットは操作が単調で面白くないのかもしれないが、内政事情を想像しての軍の出し戻し運営といったものは充分面白い。

=== 実践感想 vs本陣受けカウンターブーム 参考実戦リプレイ
 手順慣れていなくて、家ミスしてスタート損なう。
 無理攻めしての軍備消耗からカウンター進軍受け止め切れずの試合。
 民兵出てくるのは意識していたけれど、位置取りがまだ悪かったか。スタートの非効率が影響していたのか。

=== 実践感想 vs前線スタートのイギリス 参考実戦リプレイ
 このマップだけはなくなってほしい独特過ぎる対戦条件となり、資源ないのを嫌ってか、イギリス側は前線スタートを採用。
 立ち上がりのよくない普通のイギリススタートに対してであれば、ここでの軍事力重視の日本側は、本陣から離れてそれだけ堅さに乏しくなる前線拠点を突破できることに期待できる。
 これは分かっててそう進軍できるのでないと、対戦条件を理解しているとは言い難い。そうして、未知の条件に踏み込み、運任せにするのではなく、確実性を求めて安定勝利に導きたい。
 戦線を突破できて、足軽の機動力で退却軍を逃がさずの戦闘効率でそれで試合が決まるのであれば、戦略スペックに期待していいと思う。


 ・イギリスCherokeeラッシュvs日本戦略 (2010/RE1.02)

 Longbow和弓との撃ち合いでイギリス側が勝り、また、内政勝負でも差ができてしまう。そんなイギリス有利の対戦条件が気に入らず、日本側の立場でイギリス攻略を試みた。
 内政勝負で劣るなら、ラッシュで活路を見出そうとするのが普通の考えで、金閣寺鎖国射撃超火力とし、ハラス進軍差し込んでそれで農民殺傷を狙えればそれなりに戦えたと思う。
 また、普通のイギリス戦略は堅さを維持させるために大ブームなどすることはあまりせず、それに対してSemiFFを成立させることができれば、進化するとアップされる領事館兵や、金閣寺強化(伊達政宗)、軍隊ベテラン化、オランダ領事館兵器庫テク、鎖国といった手段でもって、日本は進化すると軍事力が尋常でないほどアップされ、それに加えて後から伸びる社内政で内政勝負でそれほど劣ることもなく、フランスSemiFFがイギリスと戦えた以上の効果があると思う。
 イギリス側が大ブームをすれば事情は変わるが、2ラッシュブーム=<SemiFFの関係にあると思う。それほどV進化軍事性能には魅力があり、ましてや日本の即Vなんて許したくない。

 戦略研究を進めると、一般には不利の対戦条件とされていても、その関係を覆せることがある。実技派のプレイヤーがスペック認められた流行戦略の熟練で勝負するのとちがい、私のように新戦略や無数の対戦条件に対する対応戦略を開発していく開拓派の者にとっては、文明スペックや文明間相性の一般事情を知ることができなかった。

 日本側不利とされていた対戦条件において以上のような活路を見出し、不遇を強いられた立場の者が救済されるのを見ることができるのは、人々の人情に満足感を与えるはずで、単に私が日本を使うために攻略していただけにしても、そういう結果を得られたことは、それ以上の喜びがあった。
 それにもかかわらず、ここでは非情にもイギリス側の立場に立ち、一切の対策を許さない態度を示すことになると思う。

 イギリス側が序盤軍備に力を入れれば、農民殺傷能力の高い射撃強化日本軍に進軍差し込まれるということが少なくなる。そしてSemiFFは2Rに対してカウンターが間に合いづらいので、2Rされたら普通にはカウンターラッシュの形に戦略シフトせねばならない。

 イギリス側はラッシュして駒組み制限を与えて対策を封じ、それでLongbow>和弓、ManorHouse>社の優位性の維持に努めればよかった。
 猶予を与えるから上のような日本側の対応戦略を許してしまうことになる。基本条件で優位性を得ているのならば、それを損なわないようにするにはどうすべきかを考え、また、家内政が充実してからの軍隊量産カウンターラッシュというイギリス戦略の伝統に背き、イギリス紳士淑女に奇異に見られ、美観を損なうと不満を述べ立てられたとしても、そうすることを辞さない態度が必要となる。

 家コストの重さから、人口スロット確保に難が生じて、普通にはイギリスは序盤軍備に欠いてしまうことになる。また、ラッシュするにしても、軍カードが2枚しかないので、継続したラッシュというものができない。
 しかし300木8Cherokee手順を用いることにより、イギリスでも普通の2Rを可能とさせた。採集効率に乏しい伐採をしては序盤ブースト不能となってしまうから300木で家を建て、イギリスの場合にはそれでSettlerも生まれるから内政効率を犠牲にしている訳でもない。また、8Cherokeeは人口スロット不要なので、それだけ家を建てずに済めば、上の問題を解消させることにつながった。
 イギリスでは不能に思われた2R速攻が上述した手段によって可能だったので、そうやって急戦仕掛けて駒組み制限を与えておけば、基本条件のイギリス側の優位性を維持できた訳である。

=== 実践感想 vs日本鳥居ラッシュ 参考実戦リプレイ
 日本側は内政勝負で後手を踏むから、ラッシュでもして活路を見出すしかないか。鳥居進化単騎侍で進化塔割りを狙えるのでそこから切り崩していき、鳥居経験値カード軍連打のラッシュで資源封鎖を成立させることができれば、イギリス側は多くのSettlerを得てもあまり内政効率に期待できなくなる。

 イギリス側はその道さえ封じる手段を用いる。Cherokeeラッシュで序盤軍備充分とさせ、そして進化塔があれば開幕の前線争いを掌握することが可能だった。そうやって内政地の維持に努める。
 日本側は、そんなイギリス側の積極策を読み取れたのなら、進化急いだ単騎侍で、前線に突き出してくれた進化塔を破壊できるはず。
 そうできれば勝負は分からなくなり、イギリス側は鳥居進化を偵察できたら、進化塔をあまり前に建てないようにせねばならない。

 この試合では日本側の進化が遅れてくれて以上のことが免れた。イギリス側はそれを警戒していなかったので、唯一のチャンスを与えてしまうところだった。
 そこから前線維持できれば、上述した優位性を維持できた訳で、こうした作戦勝ちの形勢を作ることができると、軍ユニットをただ置いておくだけで済むことになる。実際は進軍して軍見せして進化を許さないように誘導する運営を必要とするけれど。































   
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