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戦略間考察 オランダ



 ・スペイン即VSkirm2小屋まわしvsオランダ銀行ブーム即V (RE1.02)

 スペイン即VはカードSkirmを持っていないのでSkirm量産に難がある。そのため、オランダ側はその対抗兵少なめを認めて、Ruytarで受けるとスペイン即Vを受けやすい。スペイン側のカード軍が重歩兵重騎兵となってしまうので、それらに対しては操作さえすればRuytarで一方的に撃ち込める。

 Skirmの軍量が少なめのせいで、不利な戦争を強いられたことが実戦で何度かあった。そのため調整したいのだが、しかし普通にはこの問題は条件的に解決できないものである。
 というのは、スペイン側のここでの戦略コンセプトは、内政文明のブースト内政を許さないために直行の即Vで進軍を急ぐつもりでいて、そうする場合、直行の即Vはあまり内政を稼げないので、その内政では2小屋にしても2セットまわせない。

 そのような条件の中で、少しでもSkirm軍備を稼ぐための工夫で、2セットフルではまわせないが平均7人ぐらいまわせるようになる。
 その手段とは、金微増17人進化即V(15人進化5Settler)でやや内政強めの直行の即Vにすることと、8Pikeを使わず700木にすることでそうできる。
 その金微増即Vは、進化搭700金即Vと比べて内政を充実させることができる。進化搭がないので、即V道中のディフェンスにそれだけ不安を覚えなくてはならないが、しかしオランダ戦で2Rの心配を感じているのか。確かにPikeラッシュというオランダ速攻が存在するが、これは700木キャンセル8Pike(6Rode)民兵で即詰みは阻止できる。
 それと、700木回収で大量伐採を避ける内政効率を得れば、上のようにSkirm軍量を稼げるようになる。
 尚、ここではTPブームはしない。そうすると、その分、家建設できなくなってしまって人口スロット確保に難が生じるし、TPブームで経験値稼いだところで、そうやって得た量産カード重歩兵重騎兵は、Ruytarの的になってしまうのでそうする価値に乏しくなる。ここではそのTPブームによる効率を捨ててさえして、Skirm量産を心掛けた方が、対戦条件に応じた相性効率を稼げるようになる。

 元々の対戦条件がスペイン有利らしいのだが、加えて上のようなSkirm量産技術でさらに隙を少なくして、オランダ側にまったくの沈黙をしてもらえるだろうか。

 手順を見ていこう。 参考リプレイ
 金微増カード、17人進化、進化500食料、自力資源収集でV狙い、700木で体制を作る、歩兵兵舎2つ建設、V進化4Hussarでハラスと偵察、Skirm2小屋まわし、12Pike、2Falconetで即詰み速攻、カード軍増援、、、。

 8Pikeでなく700木手順なので、あまり初弾軍備を急げないから、先に12Pikeを切って、そうやって大砲護衛兵を確保してからでないと、2Falconet召喚に無理が生じる。

=== 実践感想 vsオランダ3BankFF 参考実戦リプレイ
 直行の即Vの内政ではSkirmがフルで2小屋まわらないのは承知している。スペイン即VはSkirm量産に難ありの脆弱性を狙っての、オランダ側の軽騎兵対応に対する、その対応返しを目指しての、普段よりもわずか1人でもいいからと、できるだけSkirm軍備を用意することで、ここでの対戦条件における最善をスペイン側は尽くしたつもりでいる。
 オランダブースト内政に対しては仕掛けを急いでそれを封じたいから、進軍急げる直行の即Vとせねばならず、その間にできるだけ内政を伸ばすための金微増17人進化とし、700木を組み込むことで大量伐採を免れた内政効率および体制作りを迅速とさせ、それによって平均6〜7人のSkirm生産まわしが可能に。

 さて、進軍を開始し、破壊しやすい家が通り道にあるにもかかわらず、それをスルーして一直線にTC割りを狙った。TC割れれば、カード軍搬送と植民地民兵受けを不能にできるので、それによってオランダ側の防衛手段が乏しくなるのを狙ってのことである。以前に格下のオランダプレイヤーに強化TC植民地民兵Ruytarでカウンターされた経験が調整作業で役に立っている。
 カード大砲による相殺狙いができないオランダは、代役として軽騎兵による大砲割りを狙いたくても、量産されたSkirmに対して近づけない。無理をすれば軍損耗が激しすぎてしまうことは理解されているから、オランダプレイヤーそれができない。そうしている間にTCが割れたことで、さらにカウンター手段を奪われ、オランダ側為す術がなかったのではないか。
 生産Culverinで大砲対策するにしても、それでは通常軍の軍事力に難が生じ、内政稼いだ直後でそれをまだ充分に軍備に転換できないオランダが、それで速攻文明の即V軍事力ラッシュを受けられるとは思えない。


 ・オランダHussarハラス植民地民兵受けvsスペイン即Vラッシュ (RE1.02)

 直行の即Vは速攻ラッシュのための戦略であり、内政拡大を最小限とし進化を急ぎ、そうすることによる進軍迅速な即V軍事力ラッシュで即詰み速攻を目指している。
 それに対する有力な1つの対抗手段をここで取扱うが、それは初弾ハラス速攻で押さえ込み、ないしは時間稼ぎをしている間に内政作って軍隊量産体制でカウンターを目指すというもの。

 ハラス対応を強いることで時間を稼ぎ、そうやって勝負展開を遅延させることができれば内政側に形勢が傾く。そうしている間に軍隊量産を成立させて受けることに成功すれば、内政的に後を続けづらい直行の即Vに対して優位に立てるという寸法である。

 具体的には、2BankHussarスタートのハラスで押さえ込んでいる間に700木で体制を整えなおす。銀行と歩兵兵舎を増設し、つまり3Bank内政で軍隊量産を可能とさせ、そして決戦時には植民地民兵で受け返す。
 Skirmを主力にしない理由は、スペイン即Vは生産Lancerカード重騎兵によって、Skirmに対して強力な軍編成を組みやすいので、代わりに植民地民兵を代用するとは言いたくなく、むしろそういう軍事力ブースト手段でカウンターを狙って、即V軍事力の対抗を目指したい。

 ここでスペイン側主観に変えてそのオランダ戦略の対応の仕方を述べていく。オランダ側のHussarスタートを認めたら、その対応のために馬兵兵舎を建設してDragoon生産の即Vラッシュの形にすること。
 ハラス対応に実に迅速なDragoonが駆けつけることができるなら、即V進軍の遅延を防げるようになると思う。
 馬兵兵舎スタートを偵察できていれば、オランダはSkirmカードを持っていないことから、Skirm量産に難のある体制になっているので、その場合Dragoonを出しやすい。

 オランダ側の手順を見ていこう。 参考リプレイ
 15人進化、進化中に伐採して銀行建設、進化400木で馬兵兵舎建設、Hussar生産まわし、Hussarハラスを入れにいく、銀行Wagonカード、、、スペイン即Vを読んだので700木手順に、その700木で銀行と歩兵兵舎増設、3Hussarカードでハラス増強、スペイン側の対馬ユニット多めを認めたらSkirm生産するようにする、植民地民兵カードを有効にしてそのカウンター体制を事前に作っておく、、、。

 スペイン側の手順を見ていこう。 参考リプレイ
 金微増カード、17人進化、進化500食料、自力資源収集でV狙い、、、Hussarスタートを認めたので700木キャンセル8Pikeハラス対応、大量伐採して馬兵兵舎と多くの家を建設していく、V進化4Hussar、12Pike、Dragoon生産まわし、2Falconet召喚後進軍開始、、、カード軍増援、、、。

 Dragoonを持っていれば迅速にハラス対応に駆けつけることができるから、内政地にハラス受け軍備をあまり置いておかなくても済むことになり、つまりまとまった軍備で進軍していけるようになる。

=== 実践感想 スペイン即VSkirm2小屋まわしvsオランダ2BankSkirmスタート 参考実戦リプレイ
 ここでの対戦条件の試合ではないが、連関性が強いということでここで取扱う。
 スペイン即Vに対してはSkirmスタートはあまり有効ではない。V進化4Hussarと4Lancer2Falconetで迅速なカウンターが可能となっているからである。
 オランダ側がSkirmハラスから即Vを狙う場合には、それだけ軽騎兵量産遅れるから、スペイン側の体制は歩兵兵舎1つだけでいい。Skirm2小屋は銀行ブーム即V対応のための体制。

=== 実践感想 スペイン即VLancervsイギリスHussarスタート 参考実戦リプレイ
 類似の対戦条件の試合を扱うことで、資料不足を補う。
 イギリス側は、Hussarハラス対応を強いて時間を稼いでいる間に、イギリスブースト内政を充実させようとする狙い。TC間の距離が長い事情もあったことから、その効果を得た模様。
 スペイン側は生産Dragoon対応の理解や意識をしていなければならなかった。イギリスに対するLancer投与の有効性狙いが手癖になってしまっている。

=== 実践感想 スペイン前線搭即VラッシュvsイギリスHussarスタート植民地民兵受け 参考実戦リプレイ
 スペイン側は前線搭で進軍を急げるようにして、ラッシュ対応を迫ることでHussarハラスさせる余裕を与えないようにする作戦を試してみることに。
 しかし、進化搭700金手順にする場合、内政的事情から700木にせねばならず、つまり8Pikeでハラス対応できなかったのが苦しい形となり、それでハラス差し込まれたままになってしまったので、それで進軍遅れて前線搭の意義を見い出せなかった。
 そして植民地民兵受けが堅陣。スペイン側は一方的な試合に憂いを覚える。この戦略で6連敗ぐらいさせられている。


 ・ドイツvsオランダの概要 (TAD1.01)

 オランダに対しては、重歩兵ラッシュでは、Skirmの前に沈黙することになるので、2R対決がしたければ、Crossbowラッシュということになるだろう。しかし、TAD1.01では、Crossbowの通常攻撃力が減らされてしまったので、Skirmとの撃ち合いになったら、射程差の面も含めて、オランダ有利とは言わないまでも、ドイツ側が、その手段を用いるのに、その意欲を持つためには、2Rが得意で好きだからなどの、別の理由で得るしかないだろう。
 また、本陣篭りで内政ができるオランダに対しては、Crossbowなどを使った資源封鎖ラッシュはあまり有効でもないし、無駄に試合が遅延していくような戦略間になってしまうだろうと思う。

 他の選択肢は、ドイツ即Vがまず挙げられるが、一筋縄にはいかない事情にある。オランダSkirmHussar2ラッシュブームに対しては、即Vカウンターを狙いづらく、つまり、そのようなカウンターユニットによるハラス進軍をされてしまって、猪突猛進してくれないとなると、即Vカウンター軍を当てづらくなり、そうして、そのまま、ドイツ即Vカウンター進軍を遅延させられてしまうと、その間に銀行ブームされて、オランダ側に体制を整えられてしまうということになってしまう。
 それでも、ここでは、そのオランダ2ブームを制限させるために、ドイツ側は、カウンター進軍を急がなくてはならない。具体的には、即市場、3SettlerWagonの2ブームスタートで、スタートは、持久戦の駒組みを採用するが、そこからは、もし、生産Hussarを認めたならば、V進化中に3Doppelを使って、そのHussarや、8Pikeに対抗できるようにしておき、また、その軍備は急戦軍備のためにも役立たせる。そうしてからは、カード軍連打の即Vカードブーストでオランダ軍備を上回れば、押し返すことができ、オランダ本陣に到着したら、SkirmUhlanハラスで内政制限させつつの、戦況によっては、TC増設などで、持久戦に臨めるようにしなくてはならない。

 一筋縄にいかないという理由は、ドイツ即Vは、2Falconetカードを持っていないから、即詰み手段に欠き、PetardでTC即割りしても、銀行内政だけで、軍隊生産されてしまうだろうし、それでは意味はなく、そして、オランダに対しては、資源封鎖ラッシュがあまり有効ではないから、つまり、持久戦に移行せざるを得ない事情にある。
 ドイツ側の持久戦手段は、マップを制圧しているから、というよりは、オランダ側が篭っているから、必然とそうなるだけのことだが、遠征地にTCを増設して、資源収集効率優秀な狩猟や採掘の延命と、Settler量産ブームをその手段とする。
 これに対して、オランダ側がFalconet量産で押し返しを試みてくると厄介で、前線に突き出したTCを死守するには、事前に砲兵兵舎を建設しておき、Culverin生産体制を整えておかないと間に合わない。
 しかし、ドイツ即Vの通常軍は、金を多く消費するので、金鉱温存したいがために、大砲戦は本意ではないし、そこで開発されたのが、PikeUhlan遊撃ラッシュである。
 そのオランダFalconet進軍に合わせて、入れ替えで、Pikeを投与すれば、機動力に欠くFalconetだと、戻って防戦するには難儀だし、そのようなクロスカウンターで、Settlerや銀行を破壊できれば、ドイツ側のアドバンテージで、このPikeラッシュをちらつかせていれば、オランダ側は、進軍できずに篭らざるを得なくなるだろう。

 とはいえ、オランダ側は、悲観せずともよく、W入りによるカウンター手段も持っている。そうしたFactoryと銀行ブームで、本陣篭りの内政を可能とし、また、Wの軍強化もしていけることになる。教会テクカードの、強化Musketeerで、W入り直後の隙を補うこともできる。
 W入りするのにもかかわらず、内政完成は、オランダ側の方が早いのではないだろうか。ドイツ側の、TC増設Settler量産ブームは、時間が掛かってしまうので、この間に、オランダ側は、内政を完成させ、Wの軍強化を果たし、そして、Settler人口50制限のデメリットをメリットに変える、そうした軍比率増加の、終盤戦のオランダ軍隊は脅威である。
 ドイツ側は、フランスのキュイラシェのような、終盤戦ユニットを持っていないから、そうした持久戦はオランダ有利となってしまうだろう。
 Settler人口上限100オーバーの内政拡大で、内政勝ちを狙うという手段はあるが、未知である。その試行経験をまだ得られていないし、また、事前考察で想像できる事柄でもない。その内政完成前に、オランダ軍隊に侵食されているという想像が、通常だろうか。

 よって、ドイツ側は、即V量産軍でアドバンテージをとることが、勝つための最もな手段だと思われるが、そうできずに、戦線が膠着してしまった場合には、TC増設ブームよりもW入りして、Mortar攻城を狙ってみる方が良いのかもしれない。


 ・ドイツUhlan準即Vラッシュvsオランダ銀行ブーム即Vラッシュ (TAD1.01) ドイツ側の参考リプレイ オランダ側の参考リプレイ 参考実戦リプレイ

 ドイツ側は、2Rでオランダを切り崩すには、Skirmを前に、重歩兵Rは沈黙させられやすいし、Crossbowでオランダ本陣に張り付くのも、軽歩兵対決になれば、TAD1.01で、基本攻撃力を減らされ、弱体化してしまった、そのCrossbowでは、元々、Skirmに射程負けしているのに、それだと、攻め込む気力が失せてくるだろう。
 そのため、ドイツ側は、即V勝負を試みる。4BankFFという、その駒組みが許されると、最強クラスを誇る、そのオランダ戦略を許すことになってしまうが、ドイツ側は、3SettlerWagonと家カードという、比較的、効率優秀な内政カードを持っているので、そのカードを組み込んだ、2ブームからの即Vは、4BankFFに勝るとも劣らない効率を誇る。
 その具体的な、効率差は、お互い、2ブームからのV進化狙いから、軍事ブーストをかける駒組みをする場合の、つまり、ここで取扱われる戦略間のことだが、約15分経過時に、総資源量が、オランダ側が約21000ぐらいで、ドイツ側が約18000ぐらいと、ややオランダ側が勝っている程度。しかし、その総資源量に現れない利益を、ドイツ側は有しており、それは、家カードの効用と、おまけUhlanのことだが、このことを考慮すると、差はほとんどないと考えて良いのだろう。
 試合が遅延すれば、金鉱を採掘できなくなったドイツ側は、Plantationなどの、金収集のための別手段を確立しなくてはならない間、隙になるという、オランダ側に劣る条件を持つので、オランダ側は、遅延した試合展開になるように、試合を運営していくのが良いのだろう。

 軍事力について考慮してみると、ドイツ側は、おまけとカードUhlanによって、即V序盤に、Uhlan乱立を可能としており、もし、Ruytarとの勝負になったときには、大軍戦では、Ruytarの引き操作をし切れないだろうから、混戦に持ち込んで、近接取れると、間接防衛の軽騎兵に対してなら、結構有利に戦えるようである。もちろん、Uhlanだけで、Ruytarと戦うということではなく、Skirmで戦線を圧迫する攻め筋が基本で、オランダ側がそれを嫌って、例えば、教会StradiotとRuytarでカウンターを狙ってきても、そのときに、Uhlanを突っ込ませれば、ドイツ側は、有利に戦っていける。
 矛(Halberdier)に対しては、上のようにはいかないが、HalberdierSkirm編成ならば、機動力が落ちるから、その場合、ドイツ側は、遊撃を狙うのが良いのかもしれない。オランダとはいえ、中盤戦にもなれば、拠点拡大をせざるを得ないだろうし、Uhlanを、オランダ本陣周辺を巡回させておくのが良いのだろう。また、オランダ側は、ドイツSkirmのハラス進軍に対して、同じSkirmで対抗するにも、Settlerを守るための受けとしては、やや性能に欠く。ここでは、矛を採用しているのだから、Falconetを使えば、Skirmハラスの受けとして充分な性能を持ち、矛という、Uhlan対応の護衛兵を持っているので、ここでの編成なら、Falconetも使いたい。それでも、ドイツ側は、運営方法に変わりはなく、SkirmUhlan量産軍で、延々とした押さえ込みを果たし、金鉱を失ったら、W入りFactoryで、Plantation移行を回避して、持久戦を続けるのに、不満のないようにしたい。ここでは、その、押さえ込みを成立させておけるから、W入りを容易に果たせるだろう。そのため、ここでは、終盤になるとオランダ有利になっていくのを恐れて、勝負を急がずに済み、チャンスのときにしか、会戦しないようにすれば、堅い勝負に持ち込めるだろう。
 オランダHussarに対しては、オランダ側は、カードで、それを持っていないし(4Hussarは持っていたと思うが、これは考慮に入れないでおこう)、ベテラン化の必要もあるということで、V入り直後の急戦では、用いりづらい(量産しづらい)。どのみち、Uhlanとの相殺対象となるだけだが、実は、Hussar相手が、一番やりづらいかもしれない。
 全体として言えることは、4BankFFの初動は、Skirmのハラス進軍を受けるのが、やや厳しい形勢になっている。矛Falconetで受ければ、それに対しては問題ないが、そうすると、機動力が落ちるので、Uhlanの遊撃を受けるのが苦しいかもしれない。代わりに、Ruytarで大砲の護衛を務めるのは、やや不満。教会Stradiotや6Hackpellで受ければ、その問題を解決できるが、しかし、この場合には、8Pikeを組み込みづらくなるので(そうすると、3BankFFになってしまう)、道中のUhlanハラス受けに難が出るようになる。よって、ドイツ側は、即V直後は、Skirm量産を急いで、そのハラス進軍を急ぎたい。
 以上の考察により、ドイツ側が、仕掛けの主導権を握っている形勢なので、Plantaion移行期前に、ポイントを稼いでおきたいところ。

 それでは、手順を見ていこう。まずは、ドイツ側から。
 16人(Pop)進化、進化中に伐採して、市場建設、狩猟採掘テク、進化400木で家と馬兵舎の建設、Uhlanを3体だけ生産、Uhlanのハラス活動、3SettlerWagon、Uhlanの索敵により、オランダ篭りを読めたら、2SettlerWagonでさらなる内政ブースト、通常資源収集でV狙い、伐採テクを有効に、V進化中に伐採して、家建設、TPマップならTP建設も欲張ってみても良い、2段階目狩猟テク、Barracks建設、家カード、V進化6Skirm、Skirm生産まわし、Uhlanベテラン化、Uhlan生産まわし、9Uhlan、8Skirm、馬兵強化カード、、、。
 即市場、3SettlerWagonの組み合わせの、序盤内政ブーストは、効率優秀だと思う。序盤内政ブーストの駒組みで、4BankFFにあまり劣っていないのを見れば、それを認めても良いのだろう。
 訂正するが、即V直後は、8Skirm投与を優先して、Skirmハラス進軍を急ぐと、ここでの戦略間では効果がある。それと、2SettlerWagonは組み込まず、Skirm進軍を急いだ方が、優れていると思われた。

 それでは、オランダ側の手順を見ていこう。
 15人進化、進化中に伐採して、銀行1つ建設、進化400木で2つ目の銀行を建設、700木で銀行3つ目と、家とBarracks建設、Uhlanハラス受けのために、銀行Wagonキャンセル8Pikeでハラス受け、通常資源収集でV狙い、V進化中に大量伐採して、市場建設、1段階目フルコンプと、狩猟テクは2段階目までを狙う、Uhlanハラスを考慮すると、Settlerに外套を必ず着せたい、馬兵舎建設、銀行Wagonカードで4つ目、高速進化、Skirm生産まわし、Ruytar生産まわし、9Ruytar、8Skirm、軍強化カード、、、。
 TC付近に資源があり、SettlerのTC避難を容易にしている状態でも、5体ぐらい以上のUhlanハラスに対して、軍備なしで受けるのは、少々身動きが取りづらい。この場合、銀行Wagonキャンセル8Pikeで受けるのが、良いのだろう。その次に、銀行Wagonを使うことになる。よって、600木ルートの4BankFFにできなくなるので、大量伐採して、各施設を確立していくことになる。そのため、少々、内政を犠牲にしているが、それでも、8Pike受けがベターな選択肢なのだろう。
 上の手順では、SkirmRuytar編成を採用しているが、当然、これに従わなくても構わない。

 総評。ドイツ側52:48有利。ドイツ側が、戦争の主導権を握っているとはいえ、双方、2ブームスタートの、軍隊を量産できる体勢をとっていることに加え、攻城性能の劣る、SkirmUhlanでは、即詰みを狙いづらく、試合は遅延しやすくなるだろう。そうなると、Plantation移行期に、ドイツ側は隙を見せ、この点で、オランダ側やや有利であると評価しておきたい。
 新たな発見により、評価を改めたのだが、ここでの戦略間だと、4BankFFの初動は、Skirmハラス受けに難があるようなので、ドイツ側は、それを狙うようにした。そのため、ドイツ側やや有利としておいた。

 ・ポルトガル生産Organラッシュvsオランダ銀行ブーム即V (2010/RE1.02)

 開幕の相ブームに応じれないポルトガルの脆弱性を狙って、多くのオランダプレイヤーはポルトガルに対して銀行ブーム即Vに組んでくる。そしてそこから充分に得た金収入でFalconetを量産して、ポルトガル牙城を遠隔砲撃で突破しようと目論んでいるのだろうか。

 実はそのオランダ戦略に対する対応戦略を有しているのだけど、一般に見ることがなくて対応が学ばれていない間は多用して差し上げる。
 オランダはカード大砲を持っていないので、即Vカード2Falconetラッシュを相殺受けできないけど、それでも代用で植民地民兵やRuytarなどでその2Falconetを処理することができれば、その多少の軍事形勢的不利を許しても、銀行ブームで形勢を維持できる。

 しかしポルトガルの大砲ラッシュはそれと事情がちがっていた。ボーナスTCで前線にカード搬送ポイントを持つことができ、そういう前線スタートの迅速な即Vラッシュというものを文明メリットを活用して確立することができる。尚、Pikeラッシュなどに対して前線構築できないので、それに対する対応も考慮せねばならないが、ここではその限定された対戦条件だけを取り扱う。上述した対戦相場的な事情と、プレイヤー履歴で戦略予想しやすいときに思い切って採用するというのもたまには悪くない。2Bank以上建設しているのを偵察してから前線取りにいくということをしてもいい。

 ポルトガル即Vは対馬カードが揃っているので生産Organと編成をとりやすい。Organの生産コスト低めなことから、資源余らせて追加兵が出ないということが少ない。
 そして重要なことは、カード大砲ラッシュで終わることなく、継続した生産大砲ラッシュというものが可能となり、それに対してカード大砲を持っていず内政稼いでしまった銀行ブーム即Vではカウンターが間に合いづらく、そのままOrganラッシュを差し込んだまま、生産Culverin対応を見ることがほとんどなかった。

 上述した条件はOrganの攻城性能の乏しさを補って余るもので、攻城乏しいからといって適用しないはずもなく、そのユニット特性を活かすこと以上の条件を認めることができれば、そういう使い方もする。

 Organは弱ユニット呼ばわりされている。攻城性能乏しいし、なんで船に対するマイナスボーナスを設定されなくてはならなかったし、HPの低さからDragoonやMusketeerの射撃で処理対応されやすかったりと、確かに弱いのかもしれない。
 しかしOrganにしかない特性も備えていて、それは旋回機動力が高いので他の大砲に比べて退避能力に優れ、また、連射砲によりHP残さず敵ユニットを倒してくれる。うまくSkirmなどの軽歩兵に砲撃できるとFalconetよりも強いのではないかと本気で思う。そのときだけ。
 ここでの戦略の事柄ではないけど、ポルトガルは複数TCからのSettler生産する都合上、食料が足りなくなりやすい。逆に金が余りやすいので、その放出先として生産Organに頼ることが少なくない。なのでうまくその特性を活かす使い方をしたいものである。

 適用求めることができると弱ユニットや弱文明(ポルトガルは弱くないという噂があるが)が有力に働くことがある。確かにその条件的にあまり期待することはできないけど、弱いということであまり研究されてこなかった未開の地を探索する宝探しの楽しみと、流行戦略を用いないことで対応慣れされていないメリットを手に入れることができる。

=== 実践感想 vsオランダ2BankFFRuytar 参考実戦リプレイ
 どうせ銀行ブーム即Vだろう(by shmras)と思い、2Bank内政スタートの偵察もせずに、前線にボーナスTCを建てにいった。攻撃力を持つ前線ATPとの隣接をできるようにしておいたのでという理由もある。
 最近見ることがあるカウンタータイミングの早い2BankFFに対してはどうなんだろうと思うも、生産Organラッシュを最初から読み取って、ポルトガルと同様に生産砲兵とカード軍編成として受けないといけないから、対応学ばれていない間は通用しそう。

=== 実践感想 vsHussarSemiFF 参考実戦リプレイ
 昔はオランダと言えば軍を出さずの銀行ブーム即Vしかほとんど見なかったけど、現在はSemiFFが流行しているのか、オランダでもSemiFFするプレイヤーを見るようになった。

 ここでの即Organ戦略の狙いは、オランダはカード大砲で相殺処理を狙えないので、速攻の大砲ラッシュを仕掛けられると、破壊力のある大砲に対して突撃処理せねばならない軍事形勢不利を強いられる。
 即V大砲ラッシュの強いトルコスペインはそれによってオランダに対して有利に戦えたのと同様に、ポルトガルでもそのように行える。

 ポルトガルの場合には、進化ボーナスTCで前線に拠点を設けることができ、それで進軍速度を稼げる。そして生産Oraganラッシュとすることで、初弾を処理されても次々と大砲援軍を送ることができるので、それで攻城性能と耐久力の難を補おうとする。

 それが成立しないと有効とはならないので、Hussarハラスで時間稼ぎされるとその弱点を狙われることになってしまう。TC駐留していたことにより採掘できずOrgan生産できなかった。それで進軍が遅れることになる。

 対戦相場の事情を考慮したり、分岐の形を持たせるようにしないと、単純に適用できない難しさを認めなくてはならなかった。

 今回のマップではマップ依存の内政拡大手段を用いれなかったし、TC間の距離が短めで進軍急ぎやすいマップ条件の適用を求めたかったので(前線TCとすればそれほど関係ないことなのだけど、TC間の距離が長いとそのTCWagonの搬送中の隙が大きくなるのを嫌って、あまりそうしようとしない)、うすうす感じていたSemiFFを用いられる恐れがあっても採用してしまった。


 ・ポルトガル交易SemiFFvsオランダ戦略 (TAD1.03)

 私はどうしても形勢有利に導く手段がほしい。それをうまいこと適用させた作戦勝ちのアドバンテージで戦わせてもらえないと、反射神経勝負でどうせ君達が有利なんだろう?

 だけどオランダ戦ではそれが見つからなかった。ポルトガルは基本的に継続したラッシュを行えないから、オランダ側に銀行ブームを許してしまうことになりやすい。
 それでオランダ側は本陣内政できるので資源封鎖の劣勢を強いられることなく、安定して戦える体制を得ることができた。オランダという文明は、そういう元々無難に戦える文明特徴を備えていたからこそ、対応側は形勢を傾けるための隙を見つけづらかった。

 まあとりあえずは様子を見ておくことにしよう。まだあきらめたつもりはないが、ひとまずはこちらも戦える体制を得て対抗しておくことにする。
 交易市場複数TC複合大ブームから、700木手順の内政型のSemiFFに組んで、少し内政地拡げて天然資源を確保できれば、ポルトガルの強い形ができる。2Bankスタートが主流のオランダに対して、SemiFF成立は許されやすい。
 対してオランダ側は、おなじみの銀行ブームからの即V軍事強化カウンターラッシュで、文明スペックに恵まれていた時期には、それでトップ文明の地位を獲得していた。
 お互いのそういう強い形を作っての真っ向勝負で、後は細かな運営や軍操作勝負となるのだろう。

 ポルトガル側は交易を活用して駒組みスペック稼ぎたかったというのもあるけど、主流だった直行の即Vを採用しなかったのはSemiFFが流行したためである。
 当時はオランダでSemiFFなんて見ることがなかった。内政ブーストな銀行ブームを優先して、そこから直行で即Vに組んで軍事強化を急いだ形が主流だった。
 そのオランダでSemiFFを見るということは、SemiFFが随分と流行し定着したと言える。それに対しては直行の即Vを適用させづらかった。道中軍備不在の直行の即Vは、初弾ハラスに押さえ込まれて且つ内政アドバンテージを許す形になってしまう。ポルトガル即Vは進化ボーナスTCを得られることで、直行の即Vが内政型となる独特な文明だけど、初弾ハラスの押さえ込みに一方的とされるのを嫌う。V進化中の軍カードでハラス対応といった手段もあるので適用不可能ではないが、その件は置いておいてここでは交易SemiFFでの対抗手段を扱う。
 即Organラッシュでオランダ側のカード大砲相殺処理できない脆弱性を狙った対応戦略を、SemiFF流行のせいで適用させづらくなってしまった。

 交易ブームで、文明依存では不能だったポルトガルが序盤内政を作り、それで駒組みスペックを稼ぐとともに、序盤軍備に乏しい期間を短くする手段ともなって、内政地を拡げることができる。
 少し立ち上がりが遅れる銀行ブームオランダに対してでも、そういう手段を用いなければ遠征はあまり認められなかったと思う。昔だったなら、直行の即Vハラス初弾速攻で押さえ込んでいる間に複数TCからのSettler生産ブームを充実させて戦える体制を得るということをしていた。

 ここではポルトガル側が待つという選択肢が一般だと思う。そうすればそれだけ複数TCからのSettler量産ブームが充実する。オランダ側の内政拡大上限がやや乏しいので、詳しく言うと、Settler50人口上限と銀行6〜8件建てるとして合わせて換算して約80人分。Plantationは効率テクを重ねられるのに対して、銀行はチューリップカードでしか内政拡大上限を稼げない。その代わりに、軍人口150使える大軍ラッシュで、相手の内政機能を止めやすい。
 オランダ側はそういう長期戦では攻めなくてはならないとしても、形勢自体が傾くといったことではない。ポルトガル側は内政拡大上限差の優位性を活かすために、強化壁を貼りまくることも辞さずに、ディフェンスに成功すればアドバンテージを得られる。そして、射程MaxJineteDragoonを使えることで、長期戦はポルトガルに分があるというか戦いやすいといった感がある。

=== 実践感想 vsオランダ4BankFF 参考実戦リプレイ
 オランダ側は駒組み完成後には攻め気の姿勢が続いた。プレイヤーの気性のためか。長期戦の内政拡大上限差を阻止するべきと知っての行動か。

 それにしてもOrganに通常兵で突っ込むことの気が知れない。下手すると大損害を被る軍事形勢なので私は真似できない。
 オランダ側は攻めるべき理由があったにせよ、あまりにも強気すぎる気がした。だがそれが功を奏してしまう。少しでも中途半端な攻めだったなら、Organの破壊力が活きていたと思う。そのため形勢が傾かずの試合が続いた。

 確かに、強化壁貼られる前にオランダ側は攻め込んでおきたいかもしれない。戦線が膠着した内政勝負ではポルトガル側に形勢が傾く。それを軍人口150大軍ラッシュで阻止せねばならない。


 ・ポルトガル即Wタートルブームvsオランダ戦略 (TAD1.03)

 内政伸びる文明相手には、ポルトガル側は少し内政地を拡げて天然資源保有量を稼げないと国力勝負で後手を踏んでしまう。
 同じく序盤ラッシュがそれほど強くない相手でも、ポルトガルはそれに対しても序盤は前でやや戦いづらい。そのため、進化が許されやすい文明相手でもあるし、即W進化アドバンテージで形勢を維持しようと試みるも、後になって、少し無理してでも内政地を拡げた方がいいと考えるようになった。
 ロシアフランスのように農民増えやすい文明(フランスは質が高い)にマップの天然資源を無量に採集されると、それに対抗するのに即W進化アドバンテージだけでは足りてなかった。それで最低限は戦えるとしても、マップによっては前で戦うために、交易即Vの序盤ブーストに頼って序盤軍備に乏しい期間を短くするように努めたり、Settler生産止め本気カウンターラッシュというものを開発して、それで内政地維持させて、遠征して天然資源を取りに行くようにもした。

 オランダも内政力が高い。それに対して天然資源に足りていなかったら、同様に国力勝負で劣ってしまうのではないか。だからここでも少し内政地を拡げて前で戦うべきだと最初は思ってしまう。だけどここでは前に出ない。

 オランダのSettler人口上限が50までで、その生産効率も他文明と比べて低いので、ロシアフランスのようには天然資源採集でアドバンテージを取られることはない。つまり、こちらも前に出てマップの天然資源を消耗させておくといった手段を用いる意義にそれだけ乏しい。
 オランダの内政拡大上限が、Settler50人までで、銀行の効率テクに乏しいことから、最終盤の国力勝負ではポルトガル側に分がある。畑テク完了させて99人いれば上限値はポルトガルの方が高いし、Settler生産効率も複数TCですぐに充実した。
 ポルトガルの複数TC牙城に頼って、本陣に小さく堅く篭れば、最終的なその形勢を得ることはそれほど難しくないと思う。そして射程MaxJineteDragoonの軍事的優位性も上乗せする。

 それをオランダ側は、序盤内政の優位性と、軍人口上限の高さを活かして突破せねばならない。形勢判断的には差はあまりないと言えても、戦いやすさでポルトガル側よしとする。

=== 実践感想 vsオランダ3Bank市場ブーム生産Falconetラッシュ 参考実戦リプレイ
 砦の攻撃が当たらない位置からTC攻城狙われ、内政地を狭める代わりに維持性能の高さを狙った砦戦略の機能を奪われた。設置場所は後で修正できないから、スタートのその配置は結構気を使う。

 即Vとちがい、即Wではその進化費用が高いし、Guard化済みのユニットが使える訳でもなく、また、複数TCからのSettler生産分によって軍が出ないので、砦や密集複数強化TCでも使わないと受からない。

 工場設置と複数TCSettler生産で内政地拡げられない不足を補い、そして要塞化された本陣の堅さを活かせる環境下にあるならそれが有効となる。
 農民増えやすいロシアフランス相手だったなら、そうやって小さく閉じこもっては、マップの天然資源を早急に無量に採集されて国力勝負で後手を踏んでいた。だけどここではその心配はない。

 視界や援軍効率、防衛施設を盾にとった戦いをできれば、その点においては防衛側有利の戦いができる。天然資源の不足があまり不利にならない対戦条件にあるなら、タートル文明の特性を活かすべきと言えなくないと思う。


 ・中国2ラッシュスタートからのスタンダードvsオランダ3BankFF (FP1.0)

 オランダの銀行ブームからの即Vカウンターは実は無理戦略なのかもしれない。というのは、内政を稼いでさらに進化をしてしまったのでは充分な防衛軍備を用意できずに、つまりカウンターが成立しない。
 それでも初弾速攻で勝負してくる相手に対してなら、建物による防衛施設で受けれるまでに相手軍備を消耗させることができるが、軍備を充分にためてから進軍されてしまうと、建物による防衛施設の影響力がそれだけ弱まって、受けるのに困難にさせられる。

 中国2Rは村の建設費用の高さから人口スロット不足で初弾速攻をあまり急げず、結果的に軍備をためてからの進軍となってしまうが、これがオランダ戦略と相性勝ちとなりオランダ側満足に受けられない。銀行内政を稼いでさらに即Vした直後にそのようなまとめられた軍備を投与し続けられてはカウンター体制を作らせてもらえず、無理に通常軍を出しても軍量足らずの不利な形勢で消耗させられるだけになるから、植民地民兵カウンターがヒットするのでもしないとカウンターを成立させられる条件にないと判断している。

 よって中国側は村建設が完了し、まとめた軍備の進軍が可能となる着弾開始から、充分な軍備を欠かさずオランダ本陣に張り付き、カウンター体制を作らせない継続したラッシュで優勢を見積もることができる。
 700木で体制を整えなおす間は軍備を稼ぐことができないので、その間はハラスで体制作りの邪魔をしてやり、カード300交易資源回収で2セットRedCoatを投与できるようになれば、イギリス領事館の軍強化テクも合わせて軍事力充分となり、オランダ側は要塞受けにでもしないと受け切れないはず。

 以上のように、オランダ攻略の基本となるべき、まとめた軍備をためてからの軍量充分の進軍で、銀行ブーム直後の軍備不在の隙を狙い、そうしてカウンター不能にさせてやるための優れた条件を中国は有していたのであり、3枚のカード軍が継続した軍備充分の進軍を可能にさせ、ワンダー兵によっても軍備を稼げる。そして領事館で即時的な軍強化を成立させ領事館兵によっても軍備調達可能。
 また、ユニット相性も問題がなく、オランダは中国同様にカウンターやアンチタイプのユニットが多く、普通にぶつかり合っても負けることはない(3BankFFでオランダ側軍備少なめの場合)。


 ・中国2ラッシュスタートからのスタンダードvsオランダ銀行ブームからのカウンターラッシュ (FP1.0)

 銀行ブーム即Vに対しては、そのV入り直後の軍備不在の隙にまとめた軍備を投与し続けてやればカウンターを不能にしてやることができる。中国は軍隊量産ラッシュが得意なので、オランダは即Vしてはカウンターが成立しないと考え、Uの時代に留まって戦おうとするのは、ある意味においては通常感覚を持っている。
 前線を残しつつ即Vするのは基本的に無理筋であるように、銀行ブームからの即Vも少々無理があるように思われ、対戦条件を考慮できることによってようやく採用できる戦略だと考えたい。
 Uの時代に留まり、普通に内政を稼いで普通に軍を出していけば、戦線を維持できて戦えることはまちがいない。ここでのオランダ戦略はそのようなベーシックなスタイルで中国への対抗を考えている。

 中国側も普通に戦うことを目指している。前線村からのカード軍ラッシュで主導権確保を狙い、そうした形勢の優位性で銀行ブームの対抗手段とする。ブームに対してはラッシュを仕掛けてその制限をさせてやることが基本的な振る舞いであって、ここでは王道的な試合展開が見受けられることになる。

 つまりは戦線の均衡が守られる戦いが続くことになり、そのような長い試合が続いてしまえば天然資源保有量の問題が生じてくる。これで中国側が決定的な優位性を狙うのである。主導権確保していることによるマップ支配で天然資源を無量に確保している条件がオランダに差を付けることができるものとなっている。
 オランダは本陣篭りの内政ができるとはいえ、あまりにも本陣受けだけの長い試合には耐えられない。オランダ自身がMillに移行する内政効率犠牲よりも、相手に天然資源を延々と収集されてしまう効率差が問題で、それでは戦い続けられないから、オランダ側は早期でないにしても、遅くはないカウンター手段を考えていかなくてはならない。

 オランダはUの時代に特に優れた軍強化手段を持っていないので、V入りしての軍事力強化でカウンターを狙うのがやはり最ものように思われ、Skirmがたまった状態での自動ベテラン化効率に期待がかかる。ベテラン化費用を割かなくてはならないがHussarも強化され、また、軍強化カードも揃っている。
 しかしそれで戦線の均衡を破ることができるのだろうか。中国側は天然資源確保と農民カードブームによって内政充分とすることができ、そうした軍隊量産体制は戦線維持のために貢献する。そしてアジア文明は領事館によっても軍強化できるのでUに留まって戦うことに優れている。
 軍量が多くなった中盤戦以降の試合ではFalconetの影響力がそれだけ弱まり、また、それだけの生産金資源を確保するには金鉱なしには不満があるが、オランダはすでにそれを失っている戦況にあるため、Falconetによるカウンター手段も決定的ではない。

 そうしてしまうと主導権を確保し続けている側が有利となり、オランダ側戦えない。軍隊量産体制と軍強化手段はカウンターを不能にさせてやる大きな手段であり、中国はそうするのに恵まれた条件を持っていた。

 オランダは絶望を知るためにここでの考察に立ち入ったのか。それでは戦う姿勢にない。同じように中国は日本と普通に戦って不利を強いられるが、その認識が後を続けるための手段とすることができる。普通に戦って駄目ならば個別な対応戦略を開発すればよいだけのことであって、早々にここから立ち去ってその考案を目指していくことにしよう。

=== 実践感想 vsHussarスタート 参考実戦リプレイ(FP1.1)
 中国が2Rする場合、多くの人が村2建設3農民召喚で人口スロット確保と内政拡大による軍隊量産体制を築いてから2R進軍している対戦相場事情となっており、私のように資源微増カード進化で前線村進化4弓カード軍高速初弾から運営していく2R手段を採用している人を見たことがない。
 そのような高速初弾を用いれば、オランダ側の軍隊生産体制の偵察が容易となる。オランダ側が馬兵兵舎Hussarスタートを採用した場合、Skirmカードを持っていない事情から、Skirm量産が相当遅れることになる。
 その場合、当然9槍を選択するし、槍弓生産にもする。そうして確実に対抗兵の進軍が可能となる。歩兵兵舎を見たら弓馬生産でSteppeでSkirmに対抗することになる。
 これは流行型の遅らせの2Rでは難しかったことで、それだと確実に偵察できるとは限らない。師匠弟子は偵察する前にTC駐留攻撃で倒されてしまう恐れがある。
 確かにオランダは堅く、量産軍で勝負しないと倒せる相手ではない。しかし上のような偵察アドバンテージが大きい。オランダは最初の兵舎選択で軍編成が偏ってしまうことになるので(収集効率に欠く伐採をしたくないので通常は槍生産はあまりせず、SkirmかHussar生産が基本)、対応側はそれに合わせられるようになると、それは一つのオランダ攻略となる。植民地民兵には気をつけなくてはならないが。

=== 実践感想 vsSkirmスタート 参考実戦リプレイ(FP1.1)
 2Bankスタートが相場なので、そのような内政スタートに対しては、超速攻のハラス初弾が決まりやすい。前線村からの進化4弓カード軍ハラスで、この試合では予定通りと考えたいアドバンテージを確保する。
 それによって迅速に兵舎の偵察も成立しやすいので、Steppe生産に切り替えることがそれで可能となる。

 しかし、Skirmに引き撃たれると厄介で、HPの低いSteppeでは当てる前に倒されやすいという、次のパッチでもう少しHPを上げてほしいとも思えるものだが、そのため押し込んでいくことが難しい。
 その条件によって、上の初弾アドバンテージを取れずにSkirm量産体制を築かれてしまうと苦しい展開となり、これで2連敗した経験を持つ。
 和弓ほど厄介ではないが、攻める方はその長いSkirm射程に苛立ちを覚える。中国弓で撃ち合うも、追い詰めに成功しないと射程負けが苦しい。

 実はそれほど悲観せずに済む手段を中国側は持っていた。ワンダー大砲の遠隔攻城で戦争を強要し、そうやってSkirmを戦地に呼び寄せることができれば、それだけ当てやすくなる。

=== 実践感想 中国本気ラッシュvs2Bankスタート 参考実戦リプレイ(FP1.1)
 2Bankスタートが相場のオランダに対して、内政犠牲の初弾速攻がはまってくれるのではないかと以前から考えていた。後を続けるのに不満のある、そのような手順は少々の危険を伴うが、一度ぐらいは試してみなくてはならない。

 今回はそれをするのに躊躇せずに済む条件を得た。オランダ側が進化前にTC駐留攻撃をしてきたので、これで進化が遅れることを確認。これだと初弾速攻を受けるのが困難となる。
 村をもらえるマップだったので、その恩恵は中国にとって大きい。そのアドバンテージがより活きる内に勝負を仕掛けられるのならと後押しする。

 個別なマップ事情に合わせた手順にせねばならなかったため、未経験の手順を踏むのに問題が生じ、前線村から進化4弓を出せなくなるという、少し残念なスタートとなった。スタートに失敗すると私はリズムを崩しやすいので不安になってしまった。
 しかしそんな不安も、事前の読み合い勝負を制していたので、それはすぐに消え去った。銀行Wagonの発見である。これで2Bankスタート確定。本気初弾速攻vs内政スタートでは作戦勝ちの形勢で、これによって躊躇せず進軍できる。

 実はまだ問題が残っていた。民兵受け対策の問題である。それを出されるまで警戒していなかった。幸運にも退くことができたが、まだ軍備不充分の内にTC裏に踏み込んでしまったら、それで試合の行方は分からなくなっていただろう。
 ここでは、資源微増カードを使わずためて、2枚の軍カードを連投できる。これだけの軍備があれば民兵出されても退かない。そのまま押さえ込んで、内政や軍隊生産を困難にさせたまま勝負を継続することが正しい振る舞い方だと思うが、そうなると後は植民地民兵の問題が残る。
 銀行2つ建っていれば、SettlerがTCに閉じ込められても植民地民兵代の確保はあまり難しくなく、そのためにまだオランダ側は防衛手段を残している。
 これに対しては、いつでも退けるような位置取りで対応する。そういう事前に警戒心を持っておけると、反射神経よりも優れたものとなることを信じる。


 ・オランダ3Bankカウンターラッシュvs中国村2進化2ラッシュ (FP1.1)

 中国は村2建設3農民召喚ブームからのスタートが主流だが、確かにそのように少し力を蓄えてからのラッシュはアジア文明の特徴と相性がよく、強力なラッシュを可能にさせる。
 但し、その手順だと仕掛け遅めとなってしまい、相手の序盤内政ブーストや即Vを許しやすくなる。進化中にも農民生産できることから、その分が開幕軍備を乏しくしてしまう原因もあって、軍備充分のハラス初弾が遅れることになる。

 オランダ側はその間に3Bank体制に組めてしまう。そうした2小屋まわしの軍隊量産体制で戦えるのなら、中国の量産軍2Rに応じれるし、2種の兵舎を持つことで軍編成が偏ってしまうということもない。
 SteppeがHP低くて、当てる前に倒されやすく、そうなると射程を保ったSkirm量産軍に対して逆アンチになりかねない。HussarはSteppeとも有利に戦え、Skirmは中国弓に射程勝ちできるし撃ち合いにも不満がなく、また、2倍重歩兵アンチで中国槍に対抗しやすく、Hussarを活かしやすい環境を作ることができる。
 軍隊の相性はオランダ側に分があるように思われ、内政にも不満がないことから、これだとオランダ側不満なしで戦えると判断したくなる。
 中国側は資源封鎖に失敗してHussar量産を許したら、カウンターされても不思議ではないことを理解していなくてはならず、楽な相手だとは思いたくない。荒らしづらいTC裏に内政地が存在しているマップでは、ここでの戦略は躊躇したくなる。

 前線村で村2進化すればハラス初弾を早めることができる。しかし、オランダは進化早めで8槍初弾を急げるから、進化遅めの村2進化では、その前線村は維持できない。すると内政文明相手なのに本陣スタートとせねばならず、その間にオランダ側は3Bank序盤内政ブーストアドバンテージを堅く確保できるという寸法。

 中国側は、前線構築がそれだけ困難になるTC間の距離が長いマップや、家畜マップなどでは村2進化したくなる誘惑にかられるが、以上の対戦条件で戦いたいと思えるか。前線村からの進化4弓カード軍ハラス速攻の戦略が、オランダに対して少なくない戦果を上げている。マップ条件を加味した戦略選択というものが、中国を悩ませている。

 手順を簡単に述べておくと 参考リプレイ
 700木、銀行Wagon、の順で3Bank2小屋体制にスムーズに組める。
 初動は民兵受けで体制作りの邪魔をさせない。
 700食料はHussar代か銀行増設代に使えるので、700金より資源価値が乏しくとも優先。
 戦線が膠着したら600木で体制の増強。銀行増設や市場ブームなどに。
 進軍が激しければカード軍受け。


 ・中国即V戦略vsオランダ戦略 (2011/TAD1.03)

 中国戦略の概要として述べておきたいその要素のことを何度も述べてその認識を強めていこうと思う。それほど重要な中国文明的脆弱性の固有条件で、ここでの対戦条件においても特にそのことが念頭に置かれていなくてはならない。
 その条件とは、中国の軍はそれ自体としてもあまり強くなく、また、相性負けしやすいということ。だから、軍勝ちできる時間帯相性のときにしか攻め込めず、それ以外では野戦に応じれずタートルするしかない。
 軍事相性優れば、比べて少数の軍備でも戦線を維持できるのに、中国は上回っていないとそうできない。そのためそのときに一気に攻め込むか、一気に退いてカウンターやタートル体制を築くようにすることが多い。

 Uの時代で戦う中国は軽歩兵に弱い。Steppeが弱くて、また、重歩兵アンチに特化された中国弓では、それとの撃ち合い戦に脆く、軍勝ち形勢収めているときにしか戦えない。
 そのため、軽歩兵強いイギリスオランダ日本に対しては、安直と思われようとも、少し無理してでも即Vしてしまった方が簡単で効果が高い。
 形勢が傾いたり下手な内政移行でLongbowSkirm和弓に進軍差し込まれるようになると身動きが取りづらくなる。その場合、即Vカウンターかタートル目指す選択肢しかなくなる。だったら最初から即V目指した方がリスク軽減できるため、2Rや内政型2Rの採用を躊躇してしまう感がある。
 早期軍事強化の即Vと、馬馬を出せるようになれば、それらに対して対抗しやすくなる。消極的だが、以上の内政文明に対して、その内政アドバンテージを許そうとも、技術がない場合には即Vが最良の手段となる。

 七色の即Vカウンター使いの課題は、無傷で即V成立させるということ。そのため、即Vする場合にスタートでSkirmPikeに進軍差し込まれる問題を解消させるために、白塔進化弟子ラッシュや陶塔進化内政型戦略を試すも、運用に失敗して形勢が傾いたときにSkirmハラスに対してジリ貧になってしまうリスクが大きくて、だからその戦略の採用は自信を持てるときにしか使えない。

 さて、具体的な本題の攻略法を述べていくと、2Bankスタートが主流なのでそれだけを取り扱ってよいのなら、内政スタートだから詰める初期ラッシュはされることはない。だから多少の効率を犠牲にしたり怪我を負ってよいのなら即V成立は許される。それを差し引いてもオランダに対しては形勢に期待できる。オランダ内政はトップスピードではないから、あまり内政をカウンター手段とされずに済む。そしてアジア文明即Vの優位性。
 よってここでのプランは、その被害を最小に抑えて即V成立させるということ。700金直行の即Vをすれば、その道中軍備不在のときに、Skirmハラスに差し込まれて8Pikeに村を割られる被害が少なくない。
 2交易700金即Vにすればその序盤ブーストでごまかしの利く即Vカウンターに期待できるけど、攻城性能高い8Pikeにその2交易を即割りされることを嫌って採用できない。その2交易を分散させた位置に設置するという方法で、その2つを即割りされないようにすれば無理ではない。それでも私はほとんど採用しないと思うけど。これだと2つ目の交易を建てるのが遅くなってしまうから。黄河やデカンのように両サイドに交易があるマップなら、その一方を割られても、逆サイドでこれから交易内政作っていけることを見込めるのならその採用を許せる気がする。

 私が中国を使い始めた頃に主力としていた手順を押入れから引っ張り出してそれを用いれば、ここでの戦略の目的を果たしやすくなる。それはカード軍2枚運営で自力資源収集即Vするというもの。
 中国SemiFFの理想の形は、まずカード軍でハラスと偵察を行い、それで即V成立が安全だと分かったら自力でV費用集めて、次に700木手順を組み込んで駒組みスペックを稼ぐ。被害なしの即V無理そうならカウンターラッシュの形にシフトする。
 私は当時それをカード軍2枚出して強引に即V成立させていた。でもこれはスマートなやり方ではないので今は採用控えているのだけど、ここでの対戦型においては以上の理由からそれを許せる事情になっている。
 その2枚カード軍で戦線維持を頑張っている後で頤和園ワンダー軍の追加があると嬉しい。普段はV進化持ち越しで戦力になりづらい非ベテラン兵を抱え込むことになるのだけど。

 オランダ側は中国即V一点読みで、Pikeラッシュスタートで村即割りから銀行内政につなげる対応戦略が有効だと思うのだけど実際に見たことがない。この場合、中国側はカウンターラッシュの形にシフトして対応する。普段来ないから心構えできていなくて、そういう意味で決まりやすいと思う。だけど私には通用させない。対応型およびディフェンスのプレイヤーであるならば。また、私は意欲的に2Rや内政型2Rの方も採用するつもりなので、Pikeラッシュはそれとの相性に期待できない。
 自力1Bank8Pikeスタートで初弾に力を入れる速攻に対しても、中国側2枚カード軍自力即Vで大丈夫だと思う。この場合、多少進軍差し込まれても、オランダ側が後の内政的カウンター手段に乏しい事情になっているから、即V成立してしまえばアドバンテージを取り返せる。

 ロシアにだって強引な即Vしてやる。中国は美しく振る舞いづらい。不様だと笑えばいい。ある意味これが中国の本来で、不器用な文明条件をそのまま押し付ける。私はそんな中国を最も整える先駆者の栄誉を捨て、そうやって不様さを押し付ける方が有効だと思ったらそうする。気取りやがるな。勝負師としての仕事を大事にせねばならない。

=== 実践感想 中国村3内政手順頤和園SemiFFvsオランダ2BankSkirmスタート 参考実戦リプレイ
 師匠で偵察できなかった場合には7Steppeスタートで再度の偵察およびハラスを試みる。それでも相手兵舎が見つからない。これは懐かしの銀行ブーム即Vかと思い、それで700木手順を組み込もうとしたところにまとまった軍隊に進軍される。
 意表をつかれた。1まわし目からハラス着弾してくれれば対応しやすかったのに、裏小屋気味の位置から結果的にカウンタータイミングはぐらかされる遅らせのラッシュに対して、そこからどうすればよいのか非常に悩んだ。
 もう強引にV進化狙った方がいいような状況で、7Steppeは戻さずにハラスを入れ続けて資源取らせないようにして追加の生産軍を防ぎ、そのハラス対応強要してラッシュに集中させない、操作量を奪うという私がするような仕事でないことをさせられた。効果なかったけど。

 V入り許したら、内政をカウンター手段とするためにその間に内政作るか、追って進化するのが一般的な振る舞いだけど、そのまま軍備を揃えて即V体制に突っ込んでこられたのでまた意表をつかれた。それで劣勢を強いられ、その後は難しい試合となってしまった。

=== 実践感想 中国村2内政頤和園SemiFFvsオランダHussarSemiFF 参考実戦リプレイ
 重騎兵が苦手と認識されている中国に対して馬ハラスブーミングされることが多いけど、それでは中国即Vを妨害できないので歓迎されるものだった。序盤戦略上では別に苦手ではない。
 相即Vの対戦型となれば、アジア文明即Vの優位性で勝負になる。そしてCuirassierなどのような天敵がいなければ問題ないし、Ruytarが主力になりやすいオランダに対して、カードで3倍軽騎兵アンチできる中国は軽騎兵は怖くない。
 まだ本格的に試したことないけど、SkirmRuytarに対して、その3倍軽騎兵アンチ火縄と、Skirm対抗で有力なIronFlailを生産する、水色の編成軍ボタンを押す機会を得るか。これほとんど生産したことがない。


 ・オランダ10人進化Skirmラッシュブームvs日本東照宮2ラッシュブーム (TAD1.01) オランダ側の参考リプレイ

 ここでは、2つの日本の弱点を狙っていくことになる。1つは、日本は資源収集効率に乏しいイチゴ収集をせねばならないため、開幕ブーストにやや難がある文明特徴を持ち、もう1つは、Skirmにハラス射撃を差し込まれるようになってしまうと、イチゴ収集を不能にさせられ、内政が止まってしまうという点がある。

 よって、オランダ側は、10人進化で軍備を急いで、その日本側の脆い時間帯に攻め込むことができれば、アドバンテージを狙えるのである。
 オランダの軍カードは、主導権を握るのに、優れたタイプのユニットを持ち、10人進化という高速なタイミングで出現可能となった8Pikeは、相手軍備が整う前に、ささやかな攻城が狙えることになり、それで体制をとらせないための一つの手段とすることができる。3Hussarは、その機動力から増援効率に優れ、ここでは、初弾後には広範囲に索敵して、遠征杜建設をしている日本探索者を探し出して退治することも狙えるようになり、すでに建てられてしまった遠征杜は、8Pikeで攻城していけることになり、そうした資源封鎖がやりやすくなっている。
 10人進化の採用理由はまだあり、オランダはTAD1.01によって、Settlerを1人削られ、代わりに金資源箱が1つ追加されたが、この条件が10人進化をやりやすいものとしている。これは本来弱体化の部分だが、代わりにここでのような戦略の引き出しを手に入れることで、それを逆手にとってやろうとする試みでもある。

 その初弾はきっと効果を持つだろうが、しかし、内政カードを使用しない開幕軍備ブースト型では、本気ラッシュの道筋しかなく、後を続けられなくなってしまうのではないかと疑問に思われることだろうと思う。しかしオランダは、特例の条件を持っており、銀行の内政効率のスペックが優秀であるという条件と、継続した2ブームが可能な文明特徴を持っているという条件が、そのようなスタートからでも、後を続けることを許されていると判断しているが、これは正直、充分な試行経験を待ってから、正式な判断がしたかった。よって、今は、恐らく大丈夫だろうとしか言えない。

 さて、もう1つの弱点のSkirmハラスの差し込まれについてだが、オランダはUの時代からSkirmを使えて、それだけではなく、ここでは10人進化の高速初弾で主導権を握るのに力を入れているから、その形勢を得やすいのである。他文明だったら、内政負けしないように2ブームスタートにして、そこから即Vカウンターを狙い、そうした本陣スタートからのSkirmカウンター進軍によって、ようやくSkirmハラスの差し込みを狙えるようになるのであるが、これと比較すると、何という好条件だろうとも思ってしまう。

 それでは、オランダ側の手順を述べていこう。
 Settlerを10人まで生産するための初期資源箱しか回収しない、10人進化、進化400木で前線に歩兵兵舎建設、Skirm生産まわし、8Pikeの初弾、3Hussarの増援、銀行Wagonカード、700木を2つ目の銀行と家とPike代に、ここで1セットPike生産しておくと堅い、600木で3つ目の銀行と市場ブーム代に、4Settler、、、そうした継続した2ブームで後を続けられるようになる、、、馬兵兵舎建設、Hussar生産まわし、、、。

 序盤はどうしてもSkirmばかりになってしまうので、頃合にPike生産できるように手順配慮しておくことで、脅威の薙刀カウンター対策をしておいた。これは銀行ブームが遅れるデメリットを補う堅さだと思われる。
 4つ目の銀行は後回しにして、4Settlerブームを優先している。その理由は、マップを支配している形勢なので、狩りし放題の状態にあるから、資源収集効率優秀な狩りブームでアドバンテージを狙えるのと、Skirmばかりになってしまっている軍編成をHussarでバランスを取りたいという理由からである。もし4つ目の銀行を急いでしまった場合には、その金収入から、Skirm生産を強要され、そうした軍編成のバランスを取りづらくなってしまうだろう。
 4Settler召喚と合わせて市場ブームすることでその効率を得るが、それ以上のメリットとして、その市場で木を購入できるようになるから、それによって馬兵兵舎建設を急げるようになり、Skirmばかりになっている状況を早急に改善できるようにもなっている。対馬ユニットを失っての薙刀カウンターは脅威なので、この配慮は重要だと思われる。

 総評。評価保留。


 ・オランダ即PetardFortラッシュvs日本ポルトガル領事館杜ブーム (TAD1.01) オランダ側の参考リプレイ

 オランダの内政性能は優秀であり、また、そのような継続した2ブームが可能な条件は、同じく内政国家の日本とのブーム対決に対抗できるはずである。にもかかわらず、ここでは急戦を採用する。
 その理由は、ポルトガル領事館の偵察により、日本側の選択してくる戦略が読みやすいというのと、そのような日本側が可能な最高度の内政ブーストスタートが採用されるのを知りつつ、それに応じる気にもなれない。
 その場合にはブーム対決するよりも急戦を採用して、その日本側の防衛軍備に乏しい期間を狙った方が効果があると判断した。
 そう判断できたのは、オランダ側がそのような有効な戦略を持つからであって、また、銀行ブームによって、継続した内政拡大ができるという条件が、詰め損なった場合の不具合の心配なしに、後を続けるのにも不満がないのである。

 そのオランダ側の、杜ブームに対する有効な急戦戦略とは、即Petardのことであって、6Petardカードを持っているという条件が、それを行いやすいものとしている。
 具体的には、ポルトガル領事館を偵察できた場合には、日本側の開幕軍備に乏しいことが予想できるから、進化搭を前線に設置することができるようになる。つまり、足軽山伏に破壊されてしまう心配なしに建てることができる。これによって、即V急戦の進軍スピードが飛躍的に上がることになる。この手段なしに、ここでの戦略は有効とはならない。

 その初弾の仕掛けは、6Petardと、その護衛兵の2セット生産Skirmによって進軍され、TC即割りを狙う。生産Petardの場合には5Petardとなってしまうが、ここでは6Petardなので、その時点でTC即割りできる確率は高いだろう。
 その後、前線搭からの9Ruytarで薙刀カウンターに耐え、そうして生産SkirmとカードRuytarで押さえ込みを成立させてる間に、Fortをイチゴ収集地付近に建てて、その資源収集を妨害する。これによって、動かせない内政地の資源収集が困難となって、日本側はそれだけ内政が止まってしまうだろう。TCを割ったからこそ、その周辺が建設不可能状態ではなくなり、Fortを建てることができるようになったのである。

 そうして日本本陣へのFort侵食を果たしたら、その新たな軍事拠点から8矛、生産矛と出現させれば、日本本陣を壊滅させるための攻城スピードにあまり不満がなくなる。もちろん、矛は対馬にも使うつもりなので、Skirmは安心して戦線を圧迫するための活動ができる。

 日本側は本陣を追放されても、杜ブームによって、その杜による資源収集で生き残りを目指すことができる。そのため、そのようなブーム戦略に対しては進軍スピードを上げて、早急に壊滅させてやらなくてはならないが、しかしオランダの場合、あまり急ぐ必要はない。先にも言われたように、銀行ブームという手段があるからである。そうしたFort侵食で戦線を圧迫させる形勢を得ている間に、銀行ブームを成立させていけば、それで杜ブームに対抗できる。銀行ブームの場合には、文明特徴からの拘束で、その内政拡大手段の適用を強要されることはなく、戦況が許されている場合のときにだけその手段を採用することができるから、ポルトガルのように複数TCからのSettler生産まわしの必要から、それだけ急戦を損なうということが、オランダの場合にはないのである。

 以上、杜ブームに対するオランダ側の対応戦略を述べてきたが、日本側が杜ブーム途中止めからの軍備ブースト手順を採用してきた場合、即Petardは失敗するだろう。そのため、それを読んだら即Petardはキャンセルして、Skirmハラスで主導権を握りつつの2ブーム戦略にシフトするのがベターなのだろうが、この件は別の場所で述べられることになる。

 それでは、オランダ側の手順を見ていこう。
 ポルトガル領事館偵察、10人進化、家建設、進化搭を前線に設置、700木で銀行と前線歩兵兵舎建設、銀行Wagonで2つ目、杜ブーム途中止めの可能性に応じてSkirm予約生産だけはしておく、そして後でそれをキャンセルする、通常資源収集でV狙い、高速V進化、Skirm生産まわし、6Petardと2セット生産Skirmで初弾、TC即割りを狙う、前線搭からの9Ruytarで薙刀カウンター対策、そうして押さえ込みをしている間にイチゴ付近にFortを建てる、そのFortから8矛、生産矛と出していけばその攻城スピードにあまり不満がなくなる、、、そうして押さえ込みをしている間に銀行ブームで内政拡大し持久戦を可能とするが、その手順は1000木で3つ目4つ目の銀行代とし、さらに拡大したければ教会テクのコーヒー貿易で銀行建設リミットを増やしてそうする、もちろん教会Stradiotの存在も忘れていない、、、上の戦略的事情から矛生産多めとなっているのでSkirm矛強化カードが使えるだろう、、、。

 ここでの手順考案は実に面白かった。開幕軍備ブーストを成立させるには、資源収集効率の悪い伐採を避けねばならないが、ここでは進化搭が必要のため進化400木が使えない。そのため、1枚目のカードは使わずためて700木でそれを補った。ここでは10人進化を採用しているから、そのカード搬送タイミングはそれだけ早く、その700木で建てることのできる銀行が建つタイミングは遅くないから、その内政効率にあまり不満がない。続いて銀行Wagonも急げることにもなる。
 また、前線歩兵兵舎代のためにも、伐採せずの木資源が必要だったのであり、上の手順によってその問題を解決させることができた。
 Tの時代に1枚目のカードを使わずためた大きな理由は次に述べられる事柄のためだったのであり、ここでは即V急戦を目指しているため、即V後のカード軍連打を可能にさせるためにそうする必要があった。即進化戦略を採用する場合、カードをためて、価値の高いそのVのカードを使えるようにするという手段は、効率に背かないのでそうすることができる。

 偵察が重要で、杜ブーム途中止めを予想できたら即Petardはキャンセルせねばならないが、使節で周辺遠征資源地を巡回させておけば、遠征杜建設状況が把握できるので、これによってある程度は予想できると思う。探索者のHPが多めに残っている場合には果敢に日本本陣を偵察して、防衛軍備状況も確認できると尚良い。

 総評。評価保留。




























   
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